「机上の空論」で重要な部分は

思考力トレーナーの永江です。
世の中に広く使われている諺(ことわざ)や、慣用句、言い回し、などなどありますが、そのことでちょっと考えてみたこと。

「机上の空論」は良くないというイメージ

ほとんどのみなさんが「机上の空論」というと良くないイメージで捉えると思います。つまり、実際になにかの役に立つわけではない理論であったり、屁理屈であったり、そういうものです。私自身もこの言葉には良くないイメージを持っていますし、注意すべきだと考えています。それこそ、私が使う言葉や、説明する内容がこれになっていないようにしなくてはいけません。

何が良くないのか、どこが良くないのか

ところで、「机上の空論」という言葉は大きく二つに分けられます。「机上」つまり机の上であるということと、「空論」つまり役に立たない理論であるということの二つです。分けて考えてみるとわかるのですが、何が良くなくてどこが良くないのかというと、空論であるということです。役に立たない理論であるからダメなのです。

一方の、机上であることは、それ自体は別に悪いことではないと思います。これを「頭の中」と置き換えたとしても、人が考えるのは頭の中でのことだし、文字どおりにn机の上に情報を並べておくのも思考方法として間違いではありません。机上(または頭の中)であることは悪くなくて、空論(=役に立たない)ことが悪いわけです。

悪いこととセットになって悪いイメージを持ってしまうこと

分解して考えてみるとそう思えることでも、ひとかたまりになっていることでイメージがごっちゃになることがあります。「机上の空論」という言葉がまさにそれで、なんとなく、「机上」という言葉も良くないイメージを持っている人がいます。いわく、「実際のことがともなわない考えなんて『机上の空論』だよ」という感じ。

でも、先に述べたように、机の上だったり、頭の中であったりすること自体は悪くありません。頭の中で考えていることも、完全に理論が正しく組み立てられているなら、それは正しい理論となります。だから、何が悪いのか、どこが悪いのかをちゃんと考えて、本来なら悪くないものにまで変なイメージを持たないようにしたほうが良いのだと思います。