思考力トレーナーの永江です。
加賀市で小中学生向けの学習指導塾をやっています。
私の指導を受けにくる生徒は、
何かしらの苦手教科を持っている場合が多く、
親御さんとしてもその克服を希望されることがほとんどです。
そうすると、指導はその教科が中心になります。
他の教科は定期テスト前に少しおさらいをする程度。
それは、クライアントからの要望でもあるし、
私が望んでいることでもあります。
すなわち、
分からないことを分かるようになってもらいたい
という思いが私にあります。
そもそも、主要五教科について、
同じような時間配分で勉強するのは好ましくないと考えています。
人によってバランスは異なるのですが、
おおむね、
国数英理社の順でいえば、
3 3 3 2 1 くらいのバランスで良いです。
繰り返しますが人によてはバランスが異なります。
だから、なんとなくの配分で捉えていただけると嬉しいです。
まず国語。
これは普段の生活から、社会に出たときの仕事まで、
あらゆる場面でコミュニケーションに使うものです。
それが、国語、というか、日本語です。
徹底的に勉強して、そのスキルを向上させるべきだと考えます。
また、すべての教科書は日本語で書かれているわけですから、
これがおろそかになっていては始まりません。
国語の勉強はしっかりやりましょう。
できれば、読むだけではなく、作文や発話も練習してほしいです。
次に数学と英語。
これは、コンスタントにやり続けると身に付きやすい教科です。
もちろんそれは他の教科にもいえるのですが、
数学的なアタマの使い方、
他国の言語を使うときのアタマの使い方、
これらは、教科内容そのものにもまして、将来かならず生きてきます。
「数学なんて社会に出てから使わない」
「英語なんて使うような仕事には就かない」
などという人がときどきいらっしゃいますが、
それは、出来なかった人の言い訳なのだろうなと思います。
ちゃんと勉強して、しっかり成績をおさめた人で、
このようなことを言う人に会ったことがありません。
そのものを使う機会がなかったとしても、
アタマの使い方、あるいは思考センスというのものは、
かならず大人になってから役に立ちます。
最後に理科と社会。
理科の一部で数学を活用するところ以外は、
基本的には覚えていく教科です。
だから、覚えるために時間を要するタイプの人は少し割合を増やします。
けれども、基本的には、後から追い込める教科なので、
優先度は少し下げて勉強してもかまいません。
ただ、それぞれのジャンルについてものすごく興味がわくことがあります。
その場合は、相性が良い、あるいは好きなものとして極められる可能性があるので、
どんどん時間を割いて勉強したら良いと思います。
好きなものは追求すればいいですね。
理科や社会を担当している先生には申し訳ないのですが、
主要五教科といっても、勉強に割く時間は不平等にするのが良いと思います。
ただし、この考え方は、あくまでも時間に関してです。
その内容がどれくらい重要であるか、どれくらい将来において役に立つか、
そういったことは、また別の問題です。
時間の配分についてだけ考えた時に、不平等が良いということです。