数学(算数)と国語が基本だと考える理由

思考力トレーナーの永江です。

私は、小中学校の教科の中では、数学(算数)と国語が基本だと考えています。
おそらく、少なくない数の「先生」たちが同様の意見をお持ちだとも思います。

その理由はというと……

 

数学は、その名前のとおり「数」を扱う学問だと考えられがちですが、
実は、この世の摂理の基礎を学ぶ教科です。
この世の摂理は誰にも動かせない絶対的なものです。

ちょっとおおげさに書きましたが、
それくらいに、他の教科にも影響する大事な基礎理論が教科の中に盛り込まれています。
「数」というのは、そのうちの1つにすぎません。

何かの最小単位を「1」と定義し、それが同じだけあると全体で「2」。
そういった定義をもとに数の仕組みを理解し、考える。
図形の成り立ちや特徴、定理などを考えることによって、
空間把握のセンスや理論を身につける。
理論的な話を理解するために、あるいは自分が考える理論を成立させるために、
順序だてて文章を読解し、説明を組み立てるという演習を繰り返す。

こういう機会を得られるのが数学(算数)を学ぶということです。

 

国語は、我が国においては日本語を学びます。
ひらがな、カタカナ、漢字、この3種類の文字をおぼえ、
日本人どおしの意思疎通に欠かせない日本語を習得し、習熟させていきます。

文法の勉強は、論理的にものごとを考えるのが好きなタイプには
効率よい言語学習を支援するツールとなります。
詩的な表現に触れることは、
感受性を豊かにし、左右の脳全体で思考する機会を増やしてくれたりします。
古文や漢文を勉強することによって、
長い歴史の中でも変わらない価値観を学ぶことがあるかもしれません。

おそらくほとんどの日本人が死ぬまで使い続けるツールが日本語です。
社会で生きていくために必須の知識であることは間違いありません。

 

昔からよく言われるのですが
「学校で勉強していることなんて、社会で役立つことが何もない」
という、教科内容に対しての否定的な意見があります。
「因数分解なんて大人になってから使ったことない」
こんな言い方もよく耳にします。

しかし、
原則を理解し、それにしたがって論理的に考えること、
それは抽象的ですが普遍的に必要な「脳の使い方」です。

いろいろな文章形態に触れることは、
さまざまな状況において正しいコミュニケーションを図るために有効です。

誤解を恐れずに書いてしまえば、
小中学校で国語や数学(算数)の成績が悪かった人で、
そのあとで挽回するような学習をしてこなかった人は、
考えが浅かったり、コミュニケーションのミスが多かったりします。

もちろんそういう人ばかりではありませんが、少なくないと感じています。

国語、算数、数学、これらをしっかり勉強していれば、
論理的に考え、深く思考し、それらを他者としっかり共有する、
そういうクセが自然と身につくと思います。

そして、それらが出来ているならば、理科や社会科、英語にも良い影響があるはずです。
理科には数学的な問題が多く出てきますし、
社会科の内容は(当たり前ですが)国語で表現されています。
日本語がまったくダメでも英語教育は可能だと思いますが、
効率は決して良くはならないでしょうね。

 

このようなことから、数学(算数)と国語が基本だと私は考えているのです。

 


 


教えることのプロフェッショナルなら出来るはず

思考力トレーナーの永江です。
石川県の加賀市で小中学生の学習指導もしています。

あえて自慢をするわけではありませんが、
誰かに何かを教えることが私の仕事なので、
いろいろなことをお伝えしています。

そんななかで、ときどきこう言われることがあります。

「先生、たとえ話がうまいですね」
「たとえ話が分かりやすくて良かったです」

 

教え方の良し悪しは、
たとえ話がうまく出来るかどうかにあると私は考えます。
だから、この言葉は私にとっては最高の褒め言葉です。

 

なぜ、たとえ話がうまく出来ることが、
教え方の良し悪しと関係があるのかというと、
それは、たとえ話が出来るということが、
具体的な事象と抽象的な概念を
思考の中で素早く行ったり来たりできている証拠だからです。

具体的な出来事から抽象的な概念を思い描くことが出来る。
抽象的な概念から具体的な事例を挙げることが出来る。
これは教えるべき内容を本質的に理解しているからであって、
ただ頭に詰め込んだだけの知識では難しいです。

 

Aという概念に含まれる具体的な事象としてBとCがあるとします。
たとえ話が出来るということは、
Bとう事例が示されたときに、素早くAに思い至り、
そこからCという別の事例を導き出すことです。

これが出来るためには、
Aという概念を本質的に理解していなければなりません。
ただ無理矢理に記憶しただけの知識では、
Aという概念とBやCの事象を結び付けられないのです。

 

私は教えることのプロフェッショナルですから、
少なくとも教えている内容については本質を理解しています。
だから、たとえ話もうまく出来るし、
教え方が上手だとも言われるのです。

また、純粋に教えることのプロフェッショナルとしての技量があれば、
新たに仕入れたばかりの情報であっても上手に人に伝えられます。
私はまだ「どんなことでも」と言える域には達していませんが、
少しずつそんな「達人」に近づきたいと思って努力しています。

 

残念なことに、
教えることを職業としてお金をいただきながら、
これらのことを分かっていない人も多くいます。

本当に教える内容について理解しているのかどうか。
試してみるには
「たとえば? たとえば?」と何度も尋ねてみてください。
ちょっと意地悪な質問ですけどね。
プロなら対応できるはずです。

講師の席はプロフェッショナルの席

 


 


自己分析はタイミングと程度に注意が必要

思考力トレーナーの永江です。

自己分析とは、
何か課題や問題にあたっているときに行われることが多く、
自分自身の特性を洗い出すことで、
本当の自分を知ろうというアクションのことです。

この自己分析をするときの注意点について、
2つの軸から考察をしたいと思います。
それは、「タイミング」と「分析の程度」のことで、
「分析の程度」は「深さ」と置き換えてもいいかもしれません。

 

まず自己分析を行うタイミングについてですが、
これは、なんでもない普段のとき、
あるいは何も問題が起きていない状況が望ましいです。

現にトラブルが起こっている状況や、
大きな問題を抱えているような場合では、
冷静な分析が出来ないおそれがあります。

そもそも自分自身のことを冷静に判断すること自体が難しいので、
客観的な視点を持てる時期が理想的です。
それは、課題を抱えて心拍数が上がっているときではなく、
落ち着いて考える時間をつくれる普段のときなのです。

また、人間は外面も内面も常に変わっていくものです。
自己分析も、定期的に繰り返すようにしましょう。

 

次に、程度または深さについてですが、
これは、どの程度まで自己分析を深めていくのかということになり、
基本的に、じっくり時間をかけて深く深く自分を掘り下げることが大切です。

例えば、
自分が得意なものはなんだろうと考えて、
そうだ、スポーツだ、という結論を得たとします。
では、体を動かすことが得意なのだから、
力仕事が向いているだろう、と判断するのは適切でしょうか。

スポーツといってもいろいろなものがあり、
肉体のパワーをものすごく必要とするものもあれば、
柔軟性に長けていることが重要なものや、
持久力で勝負するようなものもあります。

マラソン選手には重い荷物を平気で持てる体形の人が少ないように、
スポーツが得意だといっても、さらにさまざまな特性があることに
きちんと目を向けなくていけません。

スポーツが得意だ。
では、どんなスポーツなのか。
さらに、そのスポーツの中でもどんな場面が得意なのか。
身体能力のうちで、特にレベルが高いのはどの部分なのか。

というふうに、
どんどん深く掘り下げていって、
自分の特性をピンポイントで明らかにしていく。
これが本当に必要な自己分析のありようです。

 

「人と接することが好きだから接客業に就きたい」
一般的によく聞かれるような話ですが、
単に人と接することだけなら他の職種でもたくさんあります。
工事現場の監督は、現場で働くさまざまな職人さんと接します。
会社の総務スタッフなら、ほぼ全従業員との接点を持つかもしれません。

人と接することのどんな部分が好きなのか。
その中で感じるどのようなところが自分の欲求を満たしてくれるのか。

短絡的ではなく、じっくりと自分に向き合って、
冷静に自分自身を評価しましょう。

そうしなければ、間違った選択をしてしまうかもしれません。

自己分析の注意点
 


 


空気を読む ということ

思考力トレーナーの永江です。

空気を読むという言葉はいろいろなところで耳にします。
【デキる塾】で身につく能力の中でも
実はこの「空気を読むチカラ」を紹介していたりもします。

では、この空気を読むということはどういうことなのでしょうか。

短くいえば、
集団でいるときに、
その集団が全体として志向していることを理解することであり、
さらに自分自身の行動もそれに合わせようとすることも含みます。
洞察力の一種ともいえるでしょうか。

 

つまり、こういう事がひとつの例になりますね。

友達どうして集まって何をして遊ぼうか相談していると、
明確な意思表示があるわけではないけれども、
誰か提案したことへの支持が多いように感じられる。
だから、それに反対することはルール違反ではないけども、
全体として志向することとは違う可能性が大きいから
自分も同じことを支持することにしておく。

 

明確な意思表示や発言があったわけではないけれども、
なんとなく推測できる状況なんですね。

ということは、
何か推測できるだけの材料はあったはずで、
あるていどは論理的にも説明できるのが
「空気を読む」ということではないでしょうか。

なにも、超能力のような不思議なチカラではなく、
それまでに眼や耳に入れた情報で考えられるはずです。

誰かが言ったこと、発言、ちょっとした仕草、目線など
なんらかの行動に現れたことの総合的な評価が
ここで「空気」と呼ばれることではないかと考えます。

したがって、空気を読むのに必要なものは、
他人の発言をしっかり聴いて納得する理解力、
誰かの行動や発言を見落としたり聴き逃したりしない集中力、
それらを論理的に組み立てられる思考力、などです。

空気が読める人は、
これらをなんとなく発揮しているのだと思います。

 

空気を読めるようになりたいという人は、
これらの能力を少しずつ高める練習をしてみればいいのです。

すぐに例の病気を疑うのじゃなくね。

 
 


矢嶋美由希さんとのコラボセミナー
「フレームワーク思考への応用」@東京

マインドマップの実践的な活用を少人数で学べるチャンスです!

 


 


論理的な思考のために階層的な分解を

思考力トレーナーの永江です。

ロジカルシンキング、日本語でいえば論理的な思考。
これはとても大切です。

感性は人によってさまざまですが、
論理は人の特性に寄らないものなので、
うまく活用すると良質のコミュニケーションにも役立ちます。

 

思考の対象となるものはさまざまな要素を持っています。
対象について考察していたり議論していたりするとき、
それが持つさまざまな要素を適切に扱わないといけません。

適切に扱うために必要なもののひとつに、
要素を階層的に分解する、ということがあります。

これは、
大分類、中分類、小分類というふうに分類の大きさを変えていくことであり、
日本 > 都道府県 > 市町村 > ……
という段階的に分割していくような場合と同じです。

これが出来ていないと、
なんでもかんでも「いっしょくた」に考えてしまうので、
論理的な思考にはつながりません。

階層的な分解はいろんなことで練習できます。
大分類、中分類、小分類、の三段階くらいならちょっとした時間にできます。
身の回りにあるいろんなものを使って思考の練習をしましょう。階層的な分解

 


 


論理的な理解にも感性が必要なのではないか

思考力トレーナーの永江です。

人は物事を理解するときに、
論理的に納得することが必要だったりします。

何がどうして、なぜそうなのか。
その説明がなされていると理解しやすいですね。
ただしここで言う「説明」とは言葉に限らず、
絵で描いてあったり、形で示してあったりすることも含みます。

「ちゃんと説明してくれたら納得するよ」
という言い方があったりしますよね。

 

ところがこの「納得」ですが、
最後の最後に納得できるのは「感覚」だと私は考えています。

説明がされているものを最後には感覚で腹落ちさせる。
図示してあるものが感覚で自分の意識にフィットさせる。

最後には感覚なので、納得の仕方やしやすさには
個人個人での違いがあるんだと思います。

 

勉強や学習の場面において、
自分が納得しやすい感覚的な手法を知っていると強いです。
「僕はこの勉強法が身につきやすいんだ」
という人は、自分にフィットする感覚を知っているんでしょうね。

どんな形?
どんな文章のパターン?
どんな色をつかって?
どちらかというと右脳的な感覚のクセを自分なりに知っていると
物事を理解するときに役立つんだと思います。

納得

 


 


近ごろ読んでいる本、難しめ

思考力トレーナーの永江です。

書籍との出会いも縁だと思います。
先日、ふとしたご縁からこの本を読み始めることになりました。

ビジョナリー・カンパニーというシリーズも含めて、
ビジネスマンを中心に、そうでない人にも有名な本です。

 

正直いって、読みづらいです。
難しい内容であるからというよりも、
単純に外国語の翻訳が読みづらいのではないかと思っています。

それでも、
内容そのものについていろんな方からのお奨めもあって、
頑張って読み進めることに決めました。

 

せっかく読むのだから、ちゃんと内容を理解したいです。
ここで活躍するのが、【デキる塾】の基本メソッドにある「分解思考」です。

読むのスピードが落ちますが、理解できなければしょうがないです。
書いてある文章を、単語や文節ごとに注意をしながら、
ひとつづつ丁寧に拾い、前後との関係性を見誤らないように読みます。

下手に文章まるごとを理解しようとせずに、
あえて分解したものを一つづつ理解していくことで、
ちょっと難解な文章も確実に読み進めることができます。

 

内容について。

まだ読み始めたばかりで最初の数十ページしか進んでいませんが、
とても学びになる内容が多いです。

ビジョンを持って、理念に向かい、思考を深めて行動を続けていく。
人生訓といえば大げさかもしれませんが、
仕事や暮らし、そして人生にためになる言葉が溢れているように思います。

引き続き読んでいって勉強したいと思います。

 


 


思考力 日々のトレーニング

思考力をアップするためには、
・ちょっとした工夫がほどこされた練習を
・毎日、継続的に
・続ける
ということが有効です。

工夫、努力、継続、ですね。

ちょっと工夫したトレーニングをひとつ紹介します。

 

1.新聞や雑誌などからひとつ気になるキーワードを選ぶ
(例えば「漁業振興」)

2.選んだキーワードに関連するワードを、ネット等で調べたり自分の思いつきから挙げる
(例えば、マグロ、イワシ、タコ、漁船、漁網、刺し網、エンジン、船舶、船長、etc)
このとき、なんらかの関連があれば遠慮なく、なるべく多く列挙する

3.挙がったワードを自由に分類する
(「魚介の種類」「漁の道具」「漁業関係職種」など)

 

これだけのことを毎日つづけるだけでも、
理解力、読解力、分析力などにつながる思考が鍛えられます。

簡単ですよね?