人脈を広げる【零細企業が人材を確保するために】

零細企業の人事をお手伝いするコンサルタントの永江です。
これは私のクライアントさんや知り合いの人で、実際に零細の社長さんとしてうまく人材育成ができている人たちのすべてに言えることです。みなさん、とにかく、良い人脈をお持ちです。やはり、なんだかんだいってビジネスにおいて人脈というものは非常に価値の高い資産だといえると思います。

どの方向に人脈を広げるのか

最初に考えなくてはいけないことは、どの方向に自分の人脈を広げるのかということです。やみくもに知り合いを増やすだけだと効率も悪いし、効率が悪いということは、まったく無駄になってしまうような手間をかけてしまうということでもあります。どういう人と知り合い、その人たちとどう付き合っていきたいのかということを考えておく必要があると思います。

純粋に人事のこと、人材を確保することだけにフォーカスをするのであれば、実際にその分野で成功している人に会えるような場を探しましょう。経営者の集まり、勉強会、セミナー、朝活のような催しも可能性があります。そして、さらに絞って採用について考えているならば、学生さんとつながりを持てるイベントなども考えてみてもいいかもしれません。昨今では学生さんが社会的な活動をする機会も少なくないので、そういう催しを探してみてもいいです。

うまくいっている経営者に出会う

自分と同じような零細企業を経営していて成功している社長さんには、既存の会合や集まりに参加する方法で会えます。某、朝の早くから活動をしている団体さんでもいいし、商工会議所のような団体さんでもいいし、小規模事業者向けのセミナーに参加してみるのも良いかもしれません。そういうところに参加をして、いろいろな話を聞いてみましょう。最初は狙ったような人に会えないかもしれませんが、ちゃんと意識を持っていれば回を重ねるうちに会えます。会えるというか、自分が求めるような人を見つけるセンサーが磨かれるという言い方が正しいかもしれません。

もちろん、既にそういうなんらかの会に参加をしている人もいると思います。でも、現状で何かの課題を持っているなら、何かを変えなくてはいけません。いま参加している集まりの中で見本となる経営者さんに出会えていないのであれば、外に出てみる機会だと考えてみましょう。基本的に、課題を解決するために必要なことは、「今やっていない行動」です。

学生さんに出会う

新規採用を考えてみると、学生さんに会ってみるのは良いことです。おそらく新しい人を採用しようと考える零細の社長さんなら、若い人に来てほしいと思っているはず。だから、学生さんの考え方を聴いてみるのも価値があります。

個人的に私がお勧めをしている出会い方は、インターンシップの受け入れです。やったことがない社長さんにはかなりハードルが高いと思います。でも、実際に若い人を身近に置いてその考えを見てみたり、若い人に指導をする練習にもなります。数日ていどの日程であれば、実はやりようによってそれほど難しいものではありません。私のクライアントさんでも、毎年、数人のインターンシップを受け入れている会社があります。そして、今年はそこから新規採用につながりました。

インターンシップ以外にも、学生さんが主催するイベントに参加して、できればその運営をしている学生団体とつながると良いです。何かの支援をしてあげるようになってもいいし、単に意見を交換する場を設けてもらうだけでもよいです。そこから若い人に自社を知ってもらうことができるし、自分の人柄から会社の良いイメージを持ってもらうための布石にも出来ます。マイナーが業界であれば、何かの機会にプレゼンをさせてもらってもいいですね。イベントをやっているような学生さんなら、知らない職業や仕事に対しても興味をもって見てくれます。

SNSとリアルの連携

ある人と出会って、その後にその人とつながりを続けたいと思ったら、何かしらの用事をつくって連絡をとりましょう。そのうち、そのうちと思っているとあっという間にこちらのことなど忘れられます。私がよく言うのは「後朝の文」作戦で、会った次の日あたりにメールをします。メールだと大仰だと思う人は、FacebookなどのSNSを使ってみるといいと思います。

SNSの使い方にもいろいろありますが、いちど会った人と、その後もずっと自然に交流ができて覚えてもらいやすい、忘れられにくいということがあります。自分がふだんどういうことをしているのか、その人がいつもどんなことをしているのかも分かります。もちろんすべてを公開しているわけではないですが、逆にいえば、こちらのイメージもこちらでコントロールして良いものとして伝えられます。そして、何かの機会をつくって、「あ、久しぶり!いつも見ていますよ」という感じで親しく話しましょう。人脈を維持しやすくしてくれるツールとしてSNSを活用し、リアルで接触することと連携していきましょう。

ウェブの施策【零細企業が人材を確保するために】

人事コンサルタントの永江です。
零細企業が人材を確保するためにできる施策について、今回は、人材確保の観点からウェブをどう活用するのかということを考えます。

まず大切な最初のポイントは、ウェブを使わないという選択肢はないということです。零細企業の社長さんは忙しくて、事業内容や仕事の内容からウェブから縁遠い人も少なくないと思います。電話とFAXで仕事はできるし、インターネットもたまに見るくらいで充分という方も多いはず。でも、今の時代に人材をしっかり確保しようと考えたらウェブは必須と思ってください。

落としどころはホームページ

やれFacebookだ、やれInstagramだ、と、いわゆるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用が盛んです。仲間内での連絡であれば、もはやE-メールすら古いものになりつつあります。ウェブを活用して云々というと、これらSNSの活用方法に目が行きがちな人もいるのではないでしょうか。でも、ウェブ活用で人材確保を考えるときに、最初にとりくんで構築していただきたいのは、独自ドメインのホームページです。

独自ドメインというのはインターネット上の住所のようなものを自社で持つということです。いまご覧いただいているウェブページなら「manabuki.com」というのが独自ドメインです。有名なところでは、「yahoo.co.jp」というのが日本のヤフー!のドメインですし、「toyota.jp」はトヨタのドメインです。

この独自ドメインは年間費用にして数百円ていどから持てるもので、インターネット上にしっかりと自社の「居場所」を確保することになります。たとえば学生さんがちょっと興味を持った企業を調べようとするとネット検索をするのは当たり前になっているので、そのときに「ちゃんとした会社」と思われやすくなるというメリットがあります。たとえば誰かにある飲食店を勧められたときに、そのお店の名前でネット検索をしたとします。お店の情報が、食べログとか、Hot Pepperとか、そういうところにしか掲載されていないよりも、ちゃんと自分のお店の独自ドメインで自社のホームページを持っているほうが、しっかりした経営・運営をしているような感じがするものです。それと同じで、インターネットで会社の情報を見てもらうなら独自ドメインのホームページを持ちましょう。

社長さんの思うとおりに情報を扱えるのが独自ドメインのホームページですが、これを持つのが難しいというイメージはまだ残っています。でも実際はそうではなくて、非常に簡単に自社のホームページが持てるようになりました。ほんとに便利な世の中になったものです。最低限の会社情報を掲載するだけなら、初心者でも半日もあれば大丈夫です。インターネットを使ってあなたの会社を調べた人が、最終的にたどりついて、なんなら問合せしてくれる窓口になるものとしてホームページを持ちましょう。

網を広げるのがブログ

ブログというのはネット上にある日記のようなものです。最初にちょっとやり方を覚えれば、簡単に会社に関する情報の記事をネット上に存在させることができます。そして、基本的にブログは1記事につき1つのウェブページとなります。たとえば1日に1記事を投稿したとすると、1年間で365のウェブページが追加されることになります。この数がインターネットの世界では有効になってくるのです。

将来あなたの会社に入社してくれるかもしれない人はネット検索で自分が興味を持っているキーワードについて調べています。会社の事業に関連ある言葉、福利厚生に関係ある言葉、所在地に関係ある言葉、いろいろな言葉で検索します。そのときに、インターネット上にページが多くあるほうが見つけてもらいやすくなります。イメージとしては、まさにインターネット上に網をしかける感じで、それをどんどん広げていくのがブログの役割ということです。そして、そのブログが独自ドメインの中にあれば、「なんとなくちゃんとしていそう」というイメージと、「見つけてもらいやすい」というメリットが同時に得られるようになります。

SNSでファンを醸成する

ファンといっても、熱烈な追っかけみたいなものではありません。そういうふうになってもらってもいいのですが、もうっちょっと軽い感じで、「なんとなくあの会社が気になる」という程度でいいです。私の経験と、私のまわりにいるたくさんの知り合いの経験から考えると、SNSで日頃のさまざまな行動を発信していると、自然と人柄を想像してもらえるようになります。それが悪いイメージのものだと良くないのは当然ですが、社長の人柄がネット上に印象として表現されていくということです。

ネット上に存在する社長の人柄のイメージは正確である必要はありません。もちろん正確なほうがいいのですが、狙って正確にするのも人によっては難しいです。それよりも、ちゃんと実在する人間として社長の人柄を「なんとなく」感じてもらって、「あの人、知っている」という状態になってもらうのがいいです。同じ情報であっても受け取り方は人それぞれで違いますから、どう受け取られるかは相手に委ねます。とにかく、「知らない人」から「知っている人」になって、ライトな「ファン」を醸成するのにSNSを使いましょう。

テクニックよりも心構え

ウェブ活用を有効に行っていくためのテクニックはいろいろとあります。私が使っているものもあれば、まだ知らずに活用できていないものもあると思います。でも、大切なのはそういったテクニックを知っていることではなくて、ウェブ活用で必要な心構えを持っているかどうかです。最初に書いたように、零細企業の社長が人材確保を考えたらウェブ活用は必須です。これが基本となる心構え。そして、どうせ社長として外部の人間に会ったりもするのだから、ネット上に顔出しをしていく覚悟を持つということも大切です。そういったもろもろの心構えがなければテクニックも無駄になってしまいます。ウェブ活用して人材確保をする零細企業社長としての心構えが、知識や技術よりも大切です。

社長の考えに共感する人を採用する【零細企業が人材を確保するために】

人事コンサルタントの永江です。
零細企業が人材を確保するためにできる施策について、今回は「社長の考えに共感する人を採用する」ということについてです。

「優秀な人」ではなくて……

まず、やってはいけない採用の仕方として、「できるだけ優秀な人を採用しよう」とすることがあります。優秀な人材を採用して何が悪いと言われそうですが、これはコンセプトの問題です。結果的に優秀な人が採用できればそれに越したことはありません。でも、最初から「優秀な人を採用するぞ」と考えて作戦を立てるのが良くないということです。
会社が採用すると良い人は、優秀な人ではなくて、会社や職種にマッチした人です。業種業態、立地、サイズ感、などたくさんある会社の特徴と、同じく無数に挙げられるであろう職種の特徴に合っている人を採用できると良いんです。さらに合わせて考えたいのが今日のテーマである「社長の考え」に共感できることで、これがあるとないとでは、零細企業の人事がうまくいくかどうかで大きな差が生まれてしまいます。

小さな会社の魅力は社長の魅力

そもそも小さな会社の魅力とは何でしょうか。これは視点によって違います。顧客から見たらどうなのか、ということは営業的に考えると思いますが、さて、従業員が思う「うちの会社の魅力って」となるとそれは何でしょう。事業内容、仕事内容、いろいろあるのは間違いありませんが、けっきょく人が「そこに居たい」と思う魅力は人にあると思います。そして、居たいと思える魅力を絶対に発すべき人は社長さんです。会社が小さいと社長と従業員の距離は近くなります。社長が言うこと、考えていること、なんとなくとっている動作の雰囲気などが、意外と従業員にとっての魅力、あるいはその反対である嫌なことになり得ます。そして、社長の魅力は社長の価値観も含んでいるので、その棚卸をしてから採用業務を考えるのが良いのではないかと思うのです。

社長だけが出来る「なんとなく」の判断

私が人事部長をしていたときに、最終的な採用判断は社長といっしょにしていました。少なくとも正社員としての採用については、私だけの考えで採用を決断したことはありません。最終面接までの途中段階で不採用を決断することはありましたが、採用の最終判断をすることはありませんでした。
社長といっしょに考えるときに、私は私の考えをなるべく論理的に説明します。でも、社長が論理的に私に説明してくれる必要はないと私は考えていました。今でも、社長というものは論理的な判断じゃない採用をしてもいいと考えています。なぜなら、社長が「なんとなく良い」と思った人は社長がなんとなく好きになった人だからです。社長と波長が合うとか、価値観が近いとか、考え方が似ているとか、はっきりとは言えない定性的な事柄で「社長と合っている」と言えるだろうと思うからです。だから、人事スタッフは論理的に考えて意見を言うのがいいと思いますが、特にスタッフとの距離が近い小さな会社の社長さんは「なんとく」で採用の判断をしても良いのです。

共感してくれることの重要性

一口に会社を経営するといっても、何かの事業をやっていくといっても、その中での判断や決断に正解はありません。同じ条件下でなにかの事業をやったとして、経営者が違えばやり方や方針などのすべてが違ってくるはずです。だから、社長が判断することに対してスタッフが反対意見を述べることがあります。このときに、決して反対意見を封殺してはいけないのですが、正解が無いなかでの最後の最後の判断は社長がすべきなのは当然です。そして、自分が行った判断に対してよりも、判断するまでの価値観に対して共感してくれるスタッフが居てくれることはかなり価値のあることだと考えます。なぜなら、ちゃんと経緯を伝えさえすれば、自分の意見が採用されなかったとしても、納得してくれる可能性がずっと高いと思えるからです。
価値観がまったく同じ人など居ません。でも、「おれは、こう思って、こう考えて、こう判断したんだよ」と言ったときに、「僕の意見とは違いますが、でも、社長の考えもわかります」と言ってくれるなら納得して仕事をしてくれるでしょう。この「社長の考えもわかります」が大事だと考えていて、それが「社長の考えに共感する人」ということです。零細企業、小さな会社の社長さんは、優秀な人を採用しようと考えるのではなく、「社長の考えに共感する人」に出会える確率を高めることを考えるのが良いんです。

人事に関するコンセプトの策定【零細企業が人材を確保するために】

人事系コンサルタントの永江です。
今日は、人事に関するコンセプトの策定について。

あたりまえだけど相手に立場で考える

本当にいろいろなところで、私も子供のころからあちこちで「相手の立場に立って考えよう」と言われます。これぞ「ザ・正義」くらいのノリで間違いない真実であるかのごとく言われます。そして、このことは人事に関するコンセプトを考えるときにも有効です。というよりも、そもそも「相手の立場で考える」ほうが人事のことを考えるときに良くて、ならばコンセプトを考えようかとなるわけですが、この際、思考の順序はどうでもいいです。とにかく、相手の立場にたって人事に関するコンセプトを策定することを零細企業の社長さんにはオススメをいたします。

社長は方針を自分で考える

基本的に零細企業の社長さんは自分の頭で会社の方針を考えます。考えるべきです。経営理念でも、営業の方針でも、設備投資の判断でも、自分の頭で考えて決断します。会計のことを会計士さんに相談したり、助成金に関して社労士さんや行政書士さんに相談したりすることはあっても、決めるのは自分だから自分の会社の方針は自分で決めるのが当然です。

人事のコンセプトを自分で考える落とし穴

人事に関するコンセプトも社長が自分で考えればいいのですが、そこにちょっと気をつけないといけない落とし穴があります。それは、「働くスタッフは自分と異なる価値観を持っている」ということです。つまり、なんだかんだいって別の個体の人間ですから価値観がちがって当然であって、そこで「相手の立場で考える」ほうがうまくいくことが多いという考え方です。
「会社の魅力はここにある」「うちの会社の強みと弱み」「社長が掲げる経営理念」などはもちろんきちんと考えていることでしょう。でも、それを、その言葉を、同じ文言を目にしたとしても他人の受け止め方が自分とはちがうかもしれないということも頭に置いておいたほうがいいように思います。よくあるのは、他者から見て魅力に感じる会社の特徴を、社長自身はそれほど良いところだと感じていないところだったりすることです。だから、人事のコンセプトを自分で考えるのはいいのですが、自分の感性だけで考えると落とし穴にハマることがあって、相手の立場で考えるが有効だと考えます。

志望動機をつくってあげるイメージ

採用活動でいえば、魅力を伝えた中から志望動機を見つけてもらうというよりも、求職者から見た志望動機を一緒につくってあげるイメージで魅力を考えるのが良いです。志望動機をつくろうと考えればそれはすなわち「相手の立場で考える」ことになるし、意外と気づかなかった自社の魅力に気づく機会になるかもしれません。そのためには求職者のペルソナ設定も必要ですが、とにかく作業のイメージとしては、「志望動機をつくってあげる」というのが良いと思います。

誰を採用するのか

採用に関しての方針を考えるということも、人事に関するコンセプト策定で重要なことです。そして、最低な採用方針のひとつに「なるべく優秀な人を採る」というものがありますが、こんな考え方はぜったいにしないでください。ダメです。優秀な人ってなんなんでしょうね。基準があいまいすぎて失敗します。
では、どういう採用方針が良いのかというと、基本的には社長の価値観に共感してくれる人です。大企業になってくればまた話がちがいますが、零細企業ならこれはすごく大切なことです。社長の価値観に共感してくれる人ならば、いろいろな方針に対しての理解も速いです。比較的に本音で話もできるのではないかと思います。もちろん、やってもらう業務における能力の有無も重要ですが、価値観よりは後天的になんとかなるはずです。だから、極端な言い方をすれば、採用理由として社長が「なんとなく好きだから」でも良いんです。それはおそらく価値観の近さを感じたものだから。

 

オフィスまなぶきでは、人事のことで困っている社長さんのための支援を行っています。
人事に特化した経営コンサルタント

 

会社が欲しがる人材って?

思考力トレーナーで、人事関連コンサルタントをしている永江です。

日本経営士会という団体があって、
これは経営士という経営コンサルタントの団体です。

私は人事部門を専門とする経営コンサルタントとして入会させていただいています。

 

その立場で会社が欲しがる人材とは何かを考えてみると……

 

簡単に言ってしまえば、会社の利益になる人材です。

当たり前ですね。

 

では、
この会社の利益になる人材とはどういう人材かということですが、
私が考えるに、これについての普遍的で具体的な答えはありません。

 

企業はその業種・業態によって利益構造が違います。
モノを作ることによって利益を得る会社。
モノを売ることによって利益を得る会社。
サービスを提供することによって利益を得る会社。
サービスを企画することで利益を得る会社。

さまざまです。

だから、
普遍的かつ具体的な答えというものは無いということになるのです。

 

採用担当の人がよく言う「コミュニケーション能力が必要」という言葉があります。
コミュニケーション能力は必要条件なのであって十分条件ではありません。

それがあったとしても、会社が欲しがる人材とはまだ言えないのです。

それに、コミュニケーション能力が特に必要ない職種もありますからね。

 

学生さんで就職活動をしている人で、残念な感じの人。
「(一般論として)会社が欲しがる人材ってどういうのだろう?」と、
ひとつかふたつの正解を求めようとする人です。

それは、会社によって違います

どの会社にも通用するような人材要件を探して、
とにかくどこかに就職しようと思っているのかもしれませんが、
考え方のアプローチが間違っています。

「僕が行きたいと思う会社で必要とされるのはどんな人材だろう?」
というような考え方が正しいです。

そして、それは、さらに募集職種によって違ったりもします。

 

「会社が欲しがる人材って?」という問いに、
ひとつかふたつの答えを求めるのは間違いです。

 

ただし、「経営」という機能はどこの会社でも比較的に通用します。
この能力が高い人に限っては、あるていど普遍的に、どこの会社でも通用するかもしれませんね。

 


 


企業が欲しがる人材とは

思考力トレーナーで、
離職者の就業支援も行っている永江信彦です。
今日は、これから採用面接を受ける予定の人へのヒントとして、
「企業はどんな人材を欲しがるのか」というお話を書きます。

 

一言でいえば、事業活動に有益な人物を企業は欲しがるわけですが、
当たり前ですが、企業によって、さらにその時々によってこれが異なります。

その会社はどんなビジネスモデルで利益を得ているのか、
どんな風土を持った組織なのか、
募集している職種はどういうものなのか、
それらを考えなくてはいけません。

業種が似ていても、働いている人の雰囲気が違うことは大いにあります。
体育会系のノリで上下関係が厳しいとか、
逆にフレンドリーなノリがあって、関係性がフラットであるとか、
いろんな空気感が会社によって考えられます。

応募する段階ではなかなか分かりにくいのですが、
できるだけ事前の調査もしておきたいところです
分からないから仕方ないと言っていると、
自分が損をするかもしれませんからね。

 

全てのサラリーマンに共通して必要な能力は、
何を求められているのかを理解できる能力です。
これが不足していると会社や上司からの指示に対して
間違った行動をとってしまいます。

そして、会社の利益を減らし、
場合によっては損害を生む可能性すら出てきます。

 

だから、その企業が、会社が、どんな人材を欲しがっているのかということ、
これは、会社に入る前段階ではあっても、
ぜひ、自分を高めるためにも、面接を突破するためにも、
がんばって調べて推測して、洞察して、推し量ってください。

適切な面接対応ができるのは、その後です。

 


 


電子書籍、第二弾 面接のド定番質問への「ハズさない」答え方

思考力トレーナーの永江です。
人事部長を務めていた経験を活かして、電子書籍を出版しています。

第二弾として、今回は就職活動で必ず通る道、
面接について書かせていただきました。

就職のための面接に一般論としての正解があるならば、
それは「求められている要素を持っていると、しっかり伝えること」です。
これが、私が主張したいことのメインになります。

具体的な質問例を挙げて対策を紹介していますが、
具体的すぎて特定の企業でなくては通用しないようなことはありません。
事例として出ている質問内容は具体的ですが、
どう答えると良いのかは、ほどほどに抽象的です。
それはなぜかというと、
企業によって「求めるものが違う」からです。

 

これからあなたが面接に参加する会社は、
もしかしたら自分が希望するような会社じゃないかもしれません。
面接の最中にそれに気づくこともありますから、
そもそも面接でうまくやるということは必ずしも採用という結果を得ることではありません。

一応はそのことを念頭に置きながら、「良い面接対応」を実行しましょう。
そのために必要なスキルは、「何を求められているのか理解するチカラ」です。
この電子書籍を読んでいただければ、そのチカラが何なのか分かってもらえるのではないでしょうか。

読むためにはあまり時間がかからないように内容を厳選しています。
ぜひ、一度、読んでみてください。

 

なお、前回は、
会社で教えてくれない 人事部長が書いた年収倍増の教科書
というタイトルで出しています。
こちらも、よろしかったら読んでみてください。

 


 


人事担当者がコミュニケーション能力ばかりを重視するのはなぜか

思考力トレーナーの永江です。

就職活動中の人むけに、
人事部長として採用活動をしていた者としての
採用における考え方をお伝えします。

今回は、
採用担当や面接官がコミュニケーション能力を重視するのは
一体なぜなのかというお話です。

 

言い方を変えれば、
R社さんなんかの営業さんからヒアリングを受ける採用担当者が、
「どんなスキルが必要ですか?」と質問されたときに、
まず答えることの多くが「コミュニケーション能力」となるのは、
一体どうしてなのか、ということでもあります。

 

この理由は大きく分けて2つあって、
1つは業務においてその能力がとても重要だからということと、
もうひとつは、
採用活動を行っている時点において、
社内でそのスキルが不足していると感じているからです。

 

未来への投資と考えられる新卒の採用にあっても、
即戦力を必要とする中途採用であっても、
不要なスキルを求めることはありません。

まずコミュニケーション能力が必要なのです。

そして、
それが社内において十分ではない、
何か問題の原因や、問題そのものになっている、
だからその能力を求めるのです。

 

もちろん、
要求する程度がどれくらいなのかということもあるし、
他にどのような能力が求められているのかも考えなくてはいけません。

しかし、上述した2つの理由を考えみると、
コミュニケーション能力を求める会社は、

「本当に業務上で必要」
か、もしくは
「社内のコミュニケーションに課題がある」
の、どちらかです。

つまり、
「コミュニケーション能力なんて別に要らないよ」
と採用担当が言うような会社は、
実はものすごく社内の情報共有がしっかりしているのかもしれません。

 

ちょっと逆説的な内容ですが、
「必要だから求める」という欲求の原点を考えると、
そういうことなのかもしれません。

 


 


入社試験や面接をテストだとは考えない

思考力トレーナーの永江です。

これから企業の面接を受ける人、
採用担当として応募者の面接をする人、
ぜひ、この記事を読んで、
「面接とはなんなのか」ということを考えてみてください。

 

入社試験や採用面接の責任者をしていた経験があります。
おかげさまで採用予定の10倍以上のエントリーのある会社だったので、
「不採用」という判定をすることの方が
「採用」とすることよりもはるかに多かった仕事です。

 

当時からもどかしく思っていたことは、、
入社試験や面接に対して使う「受かる」とか「落ちる」という言葉が
本来の目的からはズレてしまっているということです。

当たり前のように使われていますが、
これは間違いだと思っています。

 

では、正しい言葉は何かというと、
「お互いの承諾」や「契約の成立」といった、
双方が対等な立場になれるものが良いのではないかと考えます。

「受かる・落ちる」は学生さんのテストの延長線にあり、
会社側が一方的に裁定を下すようなニュアンスがあって正しくありません。

採用も就職も相手があってのことですし、
お互いが納得して初めて成立する「契約」です。

だから、
入社試験と呼ばれるイベントだってテストだなんて考えずに、
お見合いの一環だと思うようにすればいいのです。

 

お見合いであれば、
相手に失礼のないように自分のアピールをして、
相手のことも良く分かろうと努力をします。

そのうえで自分が相手と一緒にいたいと思うようなら
自分の意思を示すためにプロポーズをするのです。

 

入社試験や面接をテストだなんて考えない。

これは、企業側にも応募者側にも言える心構えです。

 


 


採用面接でリーダー経験ばかり求められるのはなぜか

思考力トレーナーの永江です。

就職活動の支援や職業訓練の講師をさせていただくことがありますが、
その前に会社勤めをしていたときには人事部にいて、
採用活動にもたくさんの時間を割いて従事していました。

 

これは私がいた会社に限ったことではありませんが、
新卒採用の現場では
「リーダーシップをとっていた経験はありますか?」
という質問が頻繁に行われます。

どんな業種でどんな職種を募集しているのかにかかわらず、
まるでテンプレートのようにこの質問が出されます。

「そんなにリーダーばっかり採用したいのだろうか?」
とか
「今の社員にはリーダーになれる人がいないのだろうか?」
と心配になってしまうくらいに、よく出される質問の1つがこれです。

 

そんなにリーダー経験を確認するのはなぜでしょう。
リーダーが不在で、
新卒で入ったばかりの人に社内のリーダーになって欲しいのでしょうか。

 

そんなわけはありません。
企業の採用担当や面接官がリーダー経験を訊いてくるのは、
組織運営について考えてみたことや
苦労した経験の有無を確認しているのです。

例えば学生時代のサークル活動でリーダーをやっていると、
メンバーをまとめて1つの目標に向かって進むことの
難しさや工夫の仕方を学ぶ経験になります。

これはアルバイトの職場でも同じことで、
ちょっとした苦労やそれを乗り越える工夫をしたことが、
面接官が聞き出したいことの本筋です。

 

会社は組織であり、
リーダーとメンバーが自然と発生します。

リーダーが能力の高い人であることは当然の理想ですが、
それをフォローしていくメンバーに求められるのも、
やはり組織をうまく運営していく知識や経験なのです。

全ての人にリーダーをやって欲しいわけではなく、
実は組織運営について思考した経験を求めているのです。

 

ということは、
単に「はい!あります!」と返事をするだけじゃダメで、
「◎◎というサークルで幹事をやっていました!」
というだけでもダメです。
どう返答すればいいのかは考えてみましょう。

 

また、
ここで嘘をつくのが最悪のパターンです。
リーダーをやったことが無いんのであれば、
正直にそのことを伝えたうえで、
リーダー像についての所感を、
場の空気を見出さない程度に簡潔に述べるのも良いかもしれません。