会社が欲しがる人材って?

思考力トレーナーで、人事関連コンサルタントをしている永江です。

日本経営士会という団体があって、
これは経営士という経営コンサルタントの団体です。

私は人事部門を専門とする経営コンサルタントとして入会させていただいています。

 

その立場で会社が欲しがる人材とは何かを考えてみると……

 

簡単に言ってしまえば、会社の利益になる人材です。

当たり前ですね。

 

では、
この会社の利益になる人材とはどういう人材かということですが、
私が考えるに、これについての普遍的で具体的な答えはありません。

 

企業はその業種・業態によって利益構造が違います。
モノを作ることによって利益を得る会社。
モノを売ることによって利益を得る会社。
サービスを提供することによって利益を得る会社。
サービスを企画することで利益を得る会社。

さまざまです。

だから、
普遍的かつ具体的な答えというものは無いということになるのです。

 

採用担当の人がよく言う「コミュニケーション能力が必要」という言葉があります。
コミュニケーション能力は必要条件なのであって十分条件ではありません。

それがあったとしても、会社が欲しがる人材とはまだ言えないのです。

それに、コミュニケーション能力が特に必要ない職種もありますからね。

 

学生さんで就職活動をしている人で、残念な感じの人。
「(一般論として)会社が欲しがる人材ってどういうのだろう?」と、
ひとつかふたつの正解を求めようとする人です。

それは、会社によって違います

どの会社にも通用するような人材要件を探して、
とにかくどこかに就職しようと思っているのかもしれませんが、
考え方のアプローチが間違っています。

「僕が行きたいと思う会社で必要とされるのはどんな人材だろう?」
というような考え方が正しいです。

そして、それは、さらに募集職種によって違ったりもします。

 

「会社が欲しがる人材って?」という問いに、
ひとつかふたつの答えを求めるのは間違いです。

 

ただし、「経営」という機能はどこの会社でも比較的に通用します。
この能力が高い人に限っては、あるていど普遍的に、どこの会社でも通用するかもしれませんね。

 


 


企業が欲しがる人材とは

思考力トレーナーで、
離職者の就業支援も行っている永江信彦です。
今日は、これから採用面接を受ける予定の人へのヒントとして、
「企業はどんな人材を欲しがるのか」というお話を書きます。

 

一言でいえば、事業活動に有益な人物を企業は欲しがるわけですが、
当たり前ですが、企業によって、さらにその時々によってこれが異なります。

その会社はどんなビジネスモデルで利益を得ているのか、
どんな風土を持った組織なのか、
募集している職種はどういうものなのか、
それらを考えなくてはいけません。

業種が似ていても、働いている人の雰囲気が違うことは大いにあります。
体育会系のノリで上下関係が厳しいとか、
逆にフレンドリーなノリがあって、関係性がフラットであるとか、
いろんな空気感が会社によって考えられます。

応募する段階ではなかなか分かりにくいのですが、
できるだけ事前の調査もしておきたいところです
分からないから仕方ないと言っていると、
自分が損をするかもしれませんからね。

 

全てのサラリーマンに共通して必要な能力は、
何を求められているのかを理解できる能力です。
これが不足していると会社や上司からの指示に対して
間違った行動をとってしまいます。

そして、会社の利益を減らし、
場合によっては損害を生む可能性すら出てきます。

 

だから、その企業が、会社が、どんな人材を欲しがっているのかということ、
これは、会社に入る前段階ではあっても、
ぜひ、自分を高めるためにも、面接を突破するためにも、
がんばって調べて推測して、洞察して、推し量ってください。

適切な面接対応ができるのは、その後です。

 


 


電子書籍、第二弾 面接のド定番質問への「ハズさない」答え方

思考力トレーナーの永江です。
人事部長を務めていた経験を活かして、電子書籍を出版しています。

第二弾として、今回は就職活動で必ず通る道、
面接について書かせていただきました。

就職のための面接に一般論としての正解があるならば、
それは「求められている要素を持っていると、しっかり伝えること」です。
これが、私が主張したいことのメインになります。

具体的な質問例を挙げて対策を紹介していますが、
具体的すぎて特定の企業でなくては通用しないようなことはありません。
事例として出ている質問内容は具体的ですが、
どう答えると良いのかは、ほどほどに抽象的です。
それはなぜかというと、
企業によって「求めるものが違う」からです。

 

これからあなたが面接に参加する会社は、
もしかしたら自分が希望するような会社じゃないかもしれません。
面接の最中にそれに気づくこともありますから、
そもそも面接でうまくやるということは必ずしも採用という結果を得ることではありません。

一応はそのことを念頭に置きながら、「良い面接対応」を実行しましょう。
そのために必要なスキルは、「何を求められているのか理解するチカラ」です。
この電子書籍を読んでいただければ、そのチカラが何なのか分かってもらえるのではないでしょうか。

読むためにはあまり時間がかからないように内容を厳選しています。
ぜひ、一度、読んでみてください。

 

なお、前回は、
会社で教えてくれない 人事部長が書いた年収倍増の教科書
というタイトルで出しています。
こちらも、よろしかったら読んでみてください。

 


 


人事担当者がコミュニケーション能力ばかりを重視するのはなぜか

思考力トレーナーの永江です。

就職活動中の人むけに、
人事部長として採用活動をしていた者としての
採用における考え方をお伝えします。

今回は、
採用担当や面接官がコミュニケーション能力を重視するのは
一体なぜなのかというお話です。

 

言い方を変えれば、
R社さんなんかの営業さんからヒアリングを受ける採用担当者が、
「どんなスキルが必要ですか?」と質問されたときに、
まず答えることの多くが「コミュニケーション能力」となるのは、
一体どうしてなのか、ということでもあります。

 

この理由は大きく分けて2つあって、
1つは業務においてその能力がとても重要だからということと、
もうひとつは、
採用活動を行っている時点において、
社内でそのスキルが不足していると感じているからです。

 

未来への投資と考えられる新卒の採用にあっても、
即戦力を必要とする中途採用であっても、
不要なスキルを求めることはありません。

まずコミュニケーション能力が必要なのです。

そして、
それが社内において十分ではない、
何か問題の原因や、問題そのものになっている、
だからその能力を求めるのです。

 

もちろん、
要求する程度がどれくらいなのかということもあるし、
他にどのような能力が求められているのかも考えなくてはいけません。

しかし、上述した2つの理由を考えみると、
コミュニケーション能力を求める会社は、

「本当に業務上で必要」
か、もしくは
「社内のコミュニケーションに課題がある」
の、どちらかです。

つまり、
「コミュニケーション能力なんて別に要らないよ」
と採用担当が言うような会社は、
実はものすごく社内の情報共有がしっかりしているのかもしれません。

 

ちょっと逆説的な内容ですが、
「必要だから求める」という欲求の原点を考えると、
そういうことなのかもしれません。

 


 


入社試験や面接をテストだとは考えない

思考力トレーナーの永江です。

これから企業の面接を受ける人、
採用担当として応募者の面接をする人、
ぜひ、この記事を読んで、
「面接とはなんなのか」ということを考えてみてください。

 

入社試験や採用面接の責任者をしていた経験があります。
おかげさまで採用予定の10倍以上のエントリーのある会社だったので、
「不採用」という判定をすることの方が
「採用」とすることよりもはるかに多かった仕事です。

 

当時からもどかしく思っていたことは、、
入社試験や面接に対して使う「受かる」とか「落ちる」という言葉が
本来の目的からはズレてしまっているということです。

当たり前のように使われていますが、
これは間違いだと思っています。

 

では、正しい言葉は何かというと、
「お互いの承諾」や「契約の成立」といった、
双方が対等な立場になれるものが良いのではないかと考えます。

「受かる・落ちる」は学生さんのテストの延長線にあり、
会社側が一方的に裁定を下すようなニュアンスがあって正しくありません。

採用も就職も相手があってのことですし、
お互いが納得して初めて成立する「契約」です。

だから、
入社試験と呼ばれるイベントだってテストだなんて考えずに、
お見合いの一環だと思うようにすればいいのです。

 

お見合いであれば、
相手に失礼のないように自分のアピールをして、
相手のことも良く分かろうと努力をします。

そのうえで自分が相手と一緒にいたいと思うようなら
自分の意思を示すためにプロポーズをするのです。

 

入社試験や面接をテストだなんて考えない。

これは、企業側にも応募者側にも言える心構えです。

 


 


採用面接でリーダー経験ばかり求められるのはなぜか

思考力トレーナーの永江です。

就職活動の支援や職業訓練の講師をさせていただくことがありますが、
その前に会社勤めをしていたときには人事部にいて、
採用活動にもたくさんの時間を割いて従事していました。

 

これは私がいた会社に限ったことではありませんが、
新卒採用の現場では
「リーダーシップをとっていた経験はありますか?」
という質問が頻繁に行われます。

どんな業種でどんな職種を募集しているのかにかかわらず、
まるでテンプレートのようにこの質問が出されます。

「そんなにリーダーばっかり採用したいのだろうか?」
とか
「今の社員にはリーダーになれる人がいないのだろうか?」
と心配になってしまうくらいに、よく出される質問の1つがこれです。

 

そんなにリーダー経験を確認するのはなぜでしょう。
リーダーが不在で、
新卒で入ったばかりの人に社内のリーダーになって欲しいのでしょうか。

 

そんなわけはありません。
企業の採用担当や面接官がリーダー経験を訊いてくるのは、
組織運営について考えてみたことや
苦労した経験の有無を確認しているのです。

例えば学生時代のサークル活動でリーダーをやっていると、
メンバーをまとめて1つの目標に向かって進むことの
難しさや工夫の仕方を学ぶ経験になります。

これはアルバイトの職場でも同じことで、
ちょっとした苦労やそれを乗り越える工夫をしたことが、
面接官が聞き出したいことの本筋です。

 

会社は組織であり、
リーダーとメンバーが自然と発生します。

リーダーが能力の高い人であることは当然の理想ですが、
それをフォローしていくメンバーに求められるのも、
やはり組織をうまく運営していく知識や経験なのです。

全ての人にリーダーをやって欲しいわけではなく、
実は組織運営について思考した経験を求めているのです。

 

ということは、
単に「はい!あります!」と返事をするだけじゃダメで、
「◎◎というサークルで幹事をやっていました!」
というだけでもダメです。
どう返答すればいいのかは考えてみましょう。

 

また、
ここで嘘をつくのが最悪のパターンです。
リーダーをやったことが無いんのであれば、
正直にそのことを伝えたうえで、
リーダー像についての所感を、
場の空気を見出さない程度に簡潔に述べるのも良いかもしれません。

 


 


人事部の仕事、マーケティング部の仕事

思考力トレーナーの永江です。

私は前職で人事部長を務めていました。
その前にはマーケティングを担当していて、
1年間はふたつの業務を兼任していました。

人事の仕事をすることになってから最初に感じたのは、
「人事部でやることはマーケティングだな」ということです。

まず需要を理解・認識して、
それに対しての供給をどうするか考えるという点が
どちらの仕事にも共通すると考えたのです。

 

一般的なマーケティング業務において考える需要とは、
市場や顧客ターゲット層がどんなモノやコトを望んでいるか、です。
人事部においては、
社内の各部署における人材需要や、
個々の社員の需要、求職者の需要を考えることになります。

供給は、その需要にいかに応えるかということです。
直接的に「生産」に携わるわけではないけれども、
広告宣伝などのなんらかのコミュニケーションを使ってマッチングを図るのは
どちらの部署にいても同じ思考回路が必要でした。

 

人事部の仕事の中には、
給与計算や労務管理を含めている企業さんもあると思いますが、
私はこれらの仕事は「人事部」の本質ではないと思っています。

もちろん給与計算や労務管理はとても大切な仕事であって、
重要度の高低を言っているわけではありません。
担当するスタッフの能力特性において「人事部」ではない、ということで、
出来れば給与計算は経理部が、労務管理は総務部が担当するのが良いと考えています。

では、「人事部」の本質は何か。
それは「誰に何をさせるか」ということです。

 

ただし、これを「短期的な適材適所」でイメージすると語弊があります。
会社と従業員の将来を考えた時に、
あえて能力不足の人にチャレンジングな配属をすることもあり得ます。
社員教育を実施することも「何をさせるか」に含まれますが、
「しない教育」という教育もあり得ます。
「誰に何をさせるか」という言い方は随分と広い定義の言葉なのです。

「誰に何をさせるか」を考えようとすると、
自然と考えることになるのが「需要」についてです。
需要には、社内各部署における人材需要もあれば、
働いているスタッフ個人々々が何を望んでいるのかということや、
採用活動で対象となる求職者の人たちの要望・希望なども含まれます。

 

潜在的なものも含めて需要を調査して明らかにして、
その需要に応えるべくマッチングを実践していく。
まさに人事部の仕事はマーケティング思考が必要な業務だと思います。

需要と供給

 


 


ワークライフバランス考

ワークライフバランスということが言われ始めて久しいですね。
かつて仕事ばっかりしてる印象があった日本人にとっては、
ある種のカウンターをあてることになっているのかもしれません。

仕事ばかりじゃなく、家庭を含めたプライベートも大切だと。

 

そんな中、今朝の朝刊で気になる記事がありました。
企業の新卒採用と担当する方の声として紹介されていたのですが、

いわく、
ワークライフバランスを気にする学生さんの多くが、
実は単にプライベートを重視しているだけであって、
仕事がラクでプライベートが充実している状態を望んでいるようだ、
と。

 

かつて働き過ぎであった人たちや、
過酷な労働環境に身を置いている人たちには、
ぜひ、適切なワークライフバランスを実現してもらいたいものです。

しかし、まだ社会に出ていない若い人たちにとって、
バランスをとりたいということがプライベート重視と同義であるのは、
あまり好ましいことではないように思います。

もちろん、この記事の中の少ない文章だけで
すべての学生さんの意識を代表できるわけではありませんが、
今朝はそういうことを考えながらスタートしております。

 

その人にあった、適切な良いバランスを実現したいですね。