小さな会社でも人事制度は必要【零細企業の人材育成】

人事系コンサルタントの永江です。
今日のお話は、小さな零細企業にも人事制度、とくに評価や教育に関する制度が必要なのかどうかという内容です。
結論を先にいえば、小さな会社にも人事制度はあったほうが良いです。

人事制度の本質は個人と組織の成長にある

組織というのは成長を目指すようにしないと持続すらしなくて衰退します。継続するためには成長を考えるのが良くて、そのために従業員の成長は不可欠です。人事制度というものは何のためにあるのかというと、スタッフ個人を成長させ、それによって会社そのものが成長するためです。これは規模の大小に関わらずいえることだと思います。

個人と組織が成長しさえすれば制度は不要ということにもなりそうですが、制度なしで運用するのはおそらくうまくいきません。なぜかというと、人は自分が思っているほどにちゃんとはしていなくて、社長が考える「成長のための施策」「評価する方法」というのも同じだからです。

評価や教育には納得感が必要

ちゃんと制度化していない方法でスタッフを評価しようとすると、どうしてもどこかに不満が出てきます。「自分は自分なりに頑張っているのに評価してもらえない」とか「社長は自分の何が足りないと思っているのか分からない」とか、そんな思いを持たれて良いことなんてありません。だから制度をつくっていく中で従業員に求める要件を明文化していき、何に頑張ればいいのかを分かるようにするんです。

明文化して分かりやすくするのは評価だけでなく教育についてもです。スタッフの成長に資するもの、なおかつ会社の利益につながるものであれば積極的に会社の費用として支出をし、労働の時間として評価してあげます。そうすれば「これが会社にとって、自分にとって必要なのだ」と分かるようになり、社長の方針や考えと部下の成長の方向性を整えられます。

会社の大小は関係ない

おそらく、大きな会社であればあるほど人事制度はしっかりと構築されていることでしょう。逆に小さな零細企業だとそこまで手が回らないという理由などから人事制度がないことが多いです。たしかに目の前の発注に対応して、営業もして、となれば忙しくてたいへんです。でも、忙しいからこそ、あるいは実は、小さな会社だからこそ人事関連のことは制度化したほうが良いのです。

あなたが零細企業の社長さんで、社員の成長が会社の成長につながるとお考えならば、ちょっと考えてみましょう。あなたは、指導や教育をすることが得意ですか?得意であればそれでいいです。でも、特定の分野で起業した人じゃなければ指導や教育はあまり得意ではないはずです。だから、そこは制度化して、制度が指導や教育をしてくれるようにしておくのです。

会社のルールは会社から従業員へのメッセージになりえます。こういう働き方をしてほしい、こういう行動を仕事の中でしてほしい、そういうメッセージがルールには込められます。このことは人事制度についても同様で、上手にやっている会社は制度の中で自然に社員が成長します。大きな会社に人事制度がちゃんとあるのは規模が大きいからではありません。それが上手な方法だと知っているから制度を作っているのです。その上手な方法を小さな会社だからといって使わないのはもったいない。あなたの会社でも、ぜひ、人事制度の構築を検討してみてください。

具体的な能力と抽象的な能力【零細企業の人材育成】

人材育成コンサルタントの永江です。
小さな会社で人材を育成するためのお手伝いをしています。

具体的な能力と抽象的な能力

これは私が勝手に使っている言い方なのですが、仕事に必要な能力を大きく2つにわけて、具体的な能力と抽象的な能力と呼んでいます。他のところでは通用しない言い方だと思うので、ここにかぎった言葉の定義として考えてください。具体的な能力とは、その業種のその職種に必要なスキルや知識のことです。たとえば、経理事務職の人にとっての簿記の知識やPCを使った入力作業のスピードなどです。これに対して抽象的な能力とは業種や職種にかぎらず有効なスキルなどのことで、たとえば論理的に考える力や、人づきあいの上手さなどです。

ただ、ある職種にとって具体的な能力であっても、実はそれが他でも有効な抽象的な能力となることもあります。逆に、一般的には抽象的な能力となることであっても、ある特定の職種をその職種たらしめる具体的な能力になることもあります。つまり、何が具体で何が抽象かというのは場合によってかわってくるし、それぞれに具体的に分類がされるようなものではないということです。

たとえば介護福祉事業所の具体的な能力

介護福祉事業書を例にして考えると、具体的な能力とは介護に直接的に役立つスキルになります。たとえば、ベッドに寝ている利用者さんの体の向きをかえる動作、その能力。高齢者介護を仕事としてやっていくために必要な高齢者の体についての知識。こういうものは介護福祉事業所において求められる具体的な能力です。

具体的な能力は直接的にその仕事に必要な能力なので、それがなければ始まらないし、職業訓練や資格試験などで中心的な項目として挙げられます。そして、なぜそれが必要なのかが誰にでも分かりやすいものとなります。

たとえば介護福祉事業所の中傷的な能力

反対に抽象的な能力はその仕事じゃなくても有効な能力であり、場合によっては、なぜその仕事に必要なのか分かりにくかったり、なくてもその仕事じたいは成り立つようなものです。でも、あるに越したことはない、という感じです。

たとえば介護福祉事業所において、論理的な思考は抽象的な能力になります。介護のノウハウを完璧に記憶して、動作としても実行できる能力があれば、職場で論理的な思考を発揮する場面がないかもしれません。でも、あるに越したことはありません。ちゃんとノウハウをマスターしていれば、なくても介護の仕事じたいは成り立つかもしれません。でも、あるに越したことはありません。

抽象的な能力を伸ばす必要があるかどうか

いわゆる即戦力としての成長を期待するならば、ぜひとも具体的な能力を成長させるべきだと思います。それが仕事の質や効果に現れやすいものですからね。介護の腕前がアップすれば、介護の仕事の質が上がったことと同意のはずです。

では、直接的に役に立つわけではない抽象的な能力は、伸ばす必要がないのかというとそうでもないと思います。パッと考えると役に立つのかどうか分かりにくい能力であっても、多くは間接的に仕事の役に立ちます。そして、抽象的な能力が高い人ほど、応用的に仕事の質を高められるし、これまでになかった角度から仕事を見つめられるように感じます。特に、停滞感のある職場では、抽象的な能力が現状を高いするために役に立つ可能性が相対的に高いのではないでしょうか。

緊急性が低いけど重要なのが抽象的な能力

優先度を考えるフレームワークの中で、「緊急度が高いけれど重要度が低い」という項目と、「緊急度が低いけれど重要度が高い」という項目の比較の話が出てきます。緊急度の高さに目が行ってしまってそっちを先にやりがちだけど、重要なことは緊急度が低くても先にとりかかるべきであるという考え方です。抽象的な能力といっているものの中には、緊急性が低いのに意外と重要性の高いものが潜んでいます。どれがそれに該当するのかはケース・バイ・ケースですが、重要度の高い抽象的な能力を見落とさないようにしてください。

教育係は誰にする?【零細企業の人材育成】

人材育成コンサルタントの永江です。

零細企業であればあまり頻度は高くないはずですが新規で人を採用することがあります。とうぜん、そのときには誰かがその新人さんを教育しなければなりません。あるていどの人員の規模がある会社ならば明確な教育係をつけることが多いようですが、零細企業では難しいことが多いです。単純に、教育・指導に人員を割く余裕がないということですね。

心構えについて社長が指導する

零細企業では新人教育がOJT的に現場で行われることが多いはず。それはそれで問題ないのですが、心構えについては社長が直接に指導するのが良いです。理由は簡単で、人数が少ないから。人数が少ないのだから下手に間接的に心構えを説くよりも、社長が直接に伝えるほうが社内でブレが生じなくて良いです。いくら少ない人数であっても、間に人が入ると、特に抽象的な概念については、悪い意味での「伝言ゲーム」になりかねませんから。

社員が持つべき心構えというのは、その会社の理念や方針に基づくものになるはず。そして零細企業ならそれは基本的に社長の考えや信念によって成立するはず。だから、それについては社長が自分で伝えるのがよくて、新人さんにかぎらず、誰に対しても社長が語るのがよいと思います。

技術や知識について社長が教える

さらに、技術や知識についても社長が教えるとよいケースがあります。それは、社長がその会社でいちばんの技術者である場合。零細企業だとそういうケースも珍しくなく、一人ひとりの社員に対して社長が直接の指導をします。先輩社員に対してそうしてきたように、新人さんにもそうします。

ただ、このケースだと社長の負荷が高くなりすぎる恐れもあります。社長がいちばんの技術者であれば、まだ現場で活躍をしているのでしょう。そうすると、労働者としての社長と、指導者としての社長、両方の役割を果たさなくてはいけないからです。本来なら経営者の仕事は経営であって、現場は徐々に従業員に任せるのた理想です。でも、現場から仕事を始めてきた社長さんにとっては、なかなか難しいものですね。でも、将来のことをちゃんと考えるなら、社長は社長の仕事に専念すべきです。

他のスタッフが教育担当となる

自分がいちばん分かっている、できている、そんな自覚のある社長さんは、現場の仕事も新人教育も自分でやりたがります。だから他のスタッフを教育担当にしても、うまく指導できているか気になってしかたないかもしれません。さらに、「指導のしかたが良くない」と言ってついには口を出してしまうかも。

学ぶことの全般に言えることですが、人に説明したりするアウトプットは、説明する人自身にとって学習効果を高めます。だから、教育係になっている先輩社員にとっても、新人さんに何かを教えるのは勉強になるのです。せっかくの学びの機会を奪うのも良くないですから、指導を任せたのならしっかり任せきりましょう。

教育を外注する

指導内容によっては、教育を外注することも検討できます。自社の中にしかない技術やノウハウなら別ですが、そうでなければ外の機関にお任せするのもいいかもしれません。よくあるケースだと、ビジネスマナーのようなものや、業界として一般的に必要となる知識などを外注します。複数の企業の新人さんが一緒に参加できるセミナーや講座もあるので、零細企業にとっても負担がそれほど高くならずに教育の機会を設けられます。

教育を外注するときの注意点としては、社長の考え方や理念に合致した内容になっているかどうかです。複数の企業が参加する場合だとカスタマイズが難しいですから、事前になるべく詳しく内容を確認できたらいいですね。とはいえ、外部の人間と接してなんとなく指導を受けることも刺激になってよいという考えもあるので、そういう目的であればあまり慎重になる必要もないでしょう。

けっきょくケースバイケース

ここまで書いておいてアレですが……。零細企業において教育担当をどうするのかは、けっきょくケース・バイ・ケースです。社長の個性や考え方。既存の従業員がどうなのか。会社として必要な教育内容はどうなのか。規模が小さい企業だからと一括りにするのは難しいです。だから、その新人さんがどういう人なのか、仕事人としてどういうレベルなのか、どういう教育が必要なのか。よく考えて教育担当をどうするのか検討しましょう。以前にやったことがうまくいったとしても次はそれが適切とは限りません。以前の好例を踏襲してうまくいく可能性は、零細企業の場合は比較的に低いです。だから、あるていどの柔軟性を持って、従業員教育を考えていくのが良いと思います。

何について成長してもらうかを特定する【零細企業の人材育成】

人材育成コンサルタントの永江です。

なぜ私が人材育成コンサルタントとして零細企業を対象としているのかというと、小さな会社の中には育成を担当する係になる人が居ないことが多いからです。また、多くの零細企業の社長さんは、一部の業種をのぞいては教育や育成について苦手とする人が多いということもあります。事業の内容としている分野にはものすごい能力をお持ちだけれども人を育てる経験には貧しい。そんな人が多いような気がします。

ということで、ここでは零細企業の人材育成を考えるときの「何について成長してもらうかを特定する」ということについて考えてみましょう。

最初に人材要件ありき

零細企業は採用を感がるときに人材要件をあまり綿密に考えないことが多いです。あなたの会社ではどうでしょうか。現場の仕事と社長が非常に近いので、わざわざ人材要件を明らかにしなくても「知っている」からそうなるのではないかと思います。「わざわざ考えなくても、どんな人材が我が社にふさわしいか分かっている」ということです。でも、ここに注意しなくていけない点があります。

この件についてかぎらず、人は自分のアタマのなかにあることをきちんと整頓して理解していないことが多いです。だからこそ、よく仕事の仕方の話として「見える化」という言葉が出てくるのです。自己分析の場面でも、討論をする場面での、あらゆるところで文字や図表などにして「見える化」をするのが良いです。そして、その「見える化」によって、社長さんのアタマのなかにある人材要件を明らかにしてください。それがスタッフの育成や教育を考えるスタートです。

人材要件の中で何を伸ばすか

人材要件が明らかになり、その要件にピッタリはまる人が採用できればよいですが、現実にはなかなか難しいと思います。また、当初は満足できていたけれども、日々の仕事の中で「もっと成長していほしい」と考えるようになることもあるはずです。そのときに考えることはどの能力を伸ばしてもらうのが優先されるかということです。

人材要件を明らかにしたら、おそらくそれは複数の項目になっているはずです。そのすべてについて成長してくれるのがいいのですが、まずは「今」どれを優先したいかを考えてください。優先順位は時期によってちがうかもしれないし、外的な要因によって変化する可能性もあります。だから決めたらぜったいに変更しないというものではなくて、「まず、今なら、どれ」と考えてください。

伸ばすものは1時期について1つ

従業員の教育を考えるときに、1つの時期にあれこれといくつもの能力やスキルを伸ばさせようとするのは良くないように思います。たとえば学校の勉強のように数学と英語を同時期に学ぶのはいいです。ただ、実際の現場で役立つスキルというのは、いったんひとつに絞って考えるのがいいです。それはなぜでしょうか。

零細企業の社員教育は、おそらくOJTになることが多いはず。毎日の仕事をしながらその中で何かについて今より良くなることを目指します。通常の仕事をしながらということは、いったんそこまでに覚えたり出来るようになったりしたことをアウトプットしながらということになりますが、これをやりながら新しく自分の成長のたかに意識を持つことは簡単ではないでしょう。ほとんどの場合で「あれもこれも」は失敗します。意識は少なめのことに向けさせて、「まず1つ」という感じで絞って指導すると成長の有無や度合いの確認もしやすいのでお勧めします。

待つことも社長の仕事

せっかちな社長さんは、従業員を教育するための取り組みを始めると、早く結果を欲しがります。気持ちは分かるのですが、内容によってはそう簡単ではない場合も少なくありません。たとえば家電品のような機械を操作するスキルは短時間で身につけられます。しかし、パソコンのタイピングのようなスキルは成長のための時間が非常に長くかかります。そういうときに急いでも無理があるということです。

あるいは同じことを身につけるにしても人によって必要な時間や期間が異なります。社長が思っていたより早いこともあれば遅いこともあります。私は、社長が持つべき覚悟のひとつに、この「成長を待つ」ということも含まれると考えています。どんな人間もあるていどの成長はするのだけれど、それには一定の時間が必要。待つことも社長の仕事だと考えて、慌てることなく、成長を促す施策を実行しましょう。

中学3年、受験生、進路確定

こんにちは。
永江です。

うちの塾に通っている生徒の中で、
中学3年生、つまり受験生が何人かいます。

1名は私立高校の合格で進路を確定させたのですが、
他の子たちは公立高校が第一志望です。

そして、公立高校の合格発表がありました。

 

最初に連絡があったのは11時頃。
親御さんからメールがあって、無事に合格したとの知らせ。
その後、夕方までに全員が合格したと知ることになりました。

嬉しいです!

 

本人や親御さんの心配は察しているのですが、
やはり私も不安に思う部分が心の中に少しありました。

基本的に、
今のところは、
うちの生徒はギリギリ大丈夫であろう学校を志望するので、
直前までしっかり頑張って勉強をして、
それで結果を出してくれています。

今回もそうだったので
大丈夫といえば大丈夫のハズなのですが、
やはり少しは心配なのです。

 

そして、
心配に思う心があると自覚していなかったので、
ちょっとウルッとした自分に驚きました。

なんにしても、よかった、よかった。

加賀市の学習塾:こほく寺子屋

西金沢の学習塾:つくえ塾

 


 


子供の教育で、親の価値観を押しつけたりしていないか

職業に関してのキャリア開発の観点から言うと、
働く人が大切する価値観は8つに分類できるそうです。
そして、それはある1つの分類なわけですが、
他にもいろいろとありますし、いろいろと考えられそうです。

価値観を5分類してみたり、
価値観を12分類してみたり、
こういうのを考えるだけでもとりあえず楽しそうです。

何が言いたいのかというと……、
要するに、
何を大切に思うのかが人によって異なるということです。

 

「学校の勉強より大切なものがある」に対する問題提起

ところで、
子供の教育について考えるとき
「学校の勉強より大切なものがある」とか
「受験勉強よりも、◯◯な体験をさせたい」
とかいう話をよく聞きます。

それは、まあ、悪いことではないとは思うのですが、
一方で、
「あなたの価値観」でしかないという可能性があるのではないでしょうか?

という問題提起をここでしてみます。

 

「学校の勉強より大切なものがある」というのは事実です。
学校の勉強が我々の生命にとって一番に大切というわけではありませんから
間違いありません。

しかし、
その大切なものが何であるのかを具体的に示したときに、
それは「あなたの価値観」が示されただけのものではないかと
注意したほうが良いように思います。

 

たとえば、適正職種を考えるときのパーソナリティ分析の中には
「自律的、自主的であることを好む
 他者との協力よりも、自身のスキルアップによる達成を望む」
という評価があり得ます。

こういう人には、
こういう人に合った職業に就いてもらえば良くて、
苦手な「他者との協力」をしなくてもよい選択が可能です。
たとえば、(ちょっとステレオタイプですが)
外部との連絡などは助手にまかせて、
ひたする自分の研究を進める科学者とか。

 

でも、こういうことを言う人もいませんか?

いわく、
「学校の勉強より
 (人と協力することが必須となる)部活動で
 コミュニケーションを学ぶ方が大切」と。

 

「学校の勉強より大切なものがある」のは事実です。
少なくとも生命維持に必要なものは、勉強より大切ですし、
他にも比較的に大切なものはあると思います。

しかし、
「学校の勉強よりコミュニケーションを学ぶことが大切」となると、
これは人の価値観によるだろうし、
個性を失わせてしまう可能性もあります。
コミュニケーションが良くなる何かを学ぶよりも、
数学の特殊な才能や、
理科の特定分野に関する知識を
伸ばした方がその子の将来の為になるかもしれません。

こういうことにならないように注意したほうが良いということです。

 

価値観を押しつけないで子供を育てる

現時点で私は親になったことはありませんが(泣)、
「こう育ってほしい」と親が子に願うのは自然なことだと思います。
ただ、
あくまでも別の個性を持った人格として考えて、
自分の価値観を押しつけたりしない教育をしていただけたらと思います。

 

では、実際にどうするのが良いかと考えると、
生まれ育つ地域において標準的な価値基準の中でバランスをとって育てる
ということが基本です。

その中で自然に身につける自身の価値観を使って、
自分で判断していけるように育てると良いだろうと考えます。

地域の中で特殊な考えに偏った育て方をすると、
子供が無用の軋轢や違和感の中で生きていかなくてはいけなくなるかもしれません。

良くない例としてコミュニケーション重視を挙げましたが、
もちろん全く不要だなどとは言いませんし、
それはバランスの中で考えることです。
そのバランスを考える軸を、
地域で標準的な価値基準とするのが良いということになります。

 

ただし、幼少期に極端な才能を見いだした場合には、このかぎりではありません。

定性的な目標の実現性を高めるには

思考力トレーナーの永江です。
先日、就職支援講座の一環として目標設定のしかたという講座をしました。

よく言われるSMART目標設定というのがあって、
目標は以下の項目に注意して設定するとよいです。

・Specific 具体的かどうか
・Mesuralbe 測定可能かどうか
・Achievable 達成可能かどうか
・Relationship 目的や理念との関係性
・Timed 期限が定められていること

なぜ、これらについて注意して目標設定をするとよいかというと、
目標の内容が客観的になり、明確になり、
そして、
出来たか出来なかったかという成否がはっきりと判断できるからです。

「近いうちに、優しい人になる」
なんていう目標は、それが出来たか出来なかったかの判断が難しいですよね。

 

講座やセミナーでこのことについてお伝えをする際には、
ほとんどの場合で簡単な目標設定を実際にやっていただきます。

あまり重いものだと時間もかかるので、
例えば
「趣味について簡単なもの」とか、
「家の掃除や、部屋の片付けなどについて」
という内容にします。

その場合に、ときどきうまく設定できない人が出る項目が、
Mesuralbe、つまり、測定可能かどうか、というものです。

 

この項目を特にビジネスにおける目標設定として説明すれば、
目標とする物事は数値化すべし、ということになります。

数値化しておけば、その目標が達成できたかどうかが明白だということです。

しかし、プライベートな個人のことで目標を設定するとき、
それが必ずしも数値化できるものとは限りません

例えば、
「もっと自分を好きになる」
とか
「家族との対話をもっと増やす」
ということを目標として書く人は、この数値化の部分で手が止まります。

 

こういう場合に私が次にお伝えをするのは、
それでもやっぱり数値化をしよう、ということです。

具体的にどうするかというと、
「もっと自分を好きになる」と設定する人には、
例えば
「1日に1回、自分の良いところを紙に書く。これを1週間つづける」
という目標にしてみることなどを提案します。

「自分を好きになる」という目標をさらに短く刻んで、
そのゴールに至るマイルストーンとしての目標です。
ポイントは、
「やっぱり必ず数値化する」
ということと、それとともに
目標は手前に短く刻んでもいい
ということです。

短く刻むことで、取り組みの精神的ハードルも下がるので、これはオススメです。

 

なお、
「家族との対話をもっと増やす」という人であれば、
提案する内容はもう少しシンプルになります。

それは例えば、「対話の数や時間を記録する」ことから始めて、
その数や時間について、現状より少し大きな数字を設定するということです。

やはり、工夫して数値化をしてみることが大切です。

 

最後に、

具体的な内容になっていながら数値化が難しい目標設定は他にもあると思います。

どうしても数字で表現できない目標であったならば、
数値化のかわりに、次のことを確認してください。

それは
出来たか出来なかったの評価が明白かどうか」ということです。

 

もともと、そのための数値化ですから、
逆にいえば、これが出来ていれば数による表現は無くても良いかもしれません。

とにかく、
目標を設定するときには、
それが達成できたかできなかったを、ある時期に明白な評価ができるようにしましょう。

 


 


新しいことに挑戦する意欲

思考力トレーナーで、人材育成をしている永江です。

新しいことに挑戦する意欲は大切です。
チャレンジするということはいつになっても意識していいただきたい。

会社に入って仕事をしていて、
だんだん業務に慣れて評価もされて、
これまでの積み重ねの上に今の役割や報酬があるとします。
積み上げてきたものは大切なものなので、それを捨てることはなかなか出来ません。

でも、
新しいチャレンジも、できるだけしたほうが良いです。

 

新たに何かに挑戦をするとき、
普通は、新しく何かを学んでいると思います。
その分野に関する勉強をして、先に知っている人に教えてもらって、
さらに、今まで出来なかったことが出来るようになっていく。

これは、自分の成長でもあるし、
年齢によっては衰えをカバーしていくことでもあります

 

そのときに、会社の立場によっては何かを捨てることになるかもしれません。
これが躊躇の原因になります。

しかし、新しい挑戦に、必ずしも「捨てる」という行為が付いてくるわけではありません。

うまく工夫をすれば、新しく得られるものは単純にプラスになり、
これまでのキャリアをさらに磨いてくれるものになるかもしれません。
理想としては、「捨てずに、得る」です。

 

もちろん、理想的な状況ばかりではありません。
例えば、会社の中での新しいチャレンジとして新規プロジェクトに参加するとします。
このときに、一旦はこれまでの業務から離れることになり、
自分が離れている間にその業務にはいろいろな変化があるかもしれません。
プロジェクトが終わって戻ってきた時に、その変化についていけなくなる可能性だってあります。

それでも、自分が新たに挑戦したことによって得るものがあれば、
プラスマイナスで、大きなプラスを作れます。

 

新しい挑戦をしないと、
何かに慣れていった脳がどんどん衰えていきます。
単純に脳トレやボケ防止を考えた場合でも、やはり新しいことに挑戦したほうが良いです。

 

闇雲になんでもかんでも手を出すのは良くないですが、
目の前にチャンスがあるのであれば、それに挑戦するほうが良いのです。

 

やらないことが無難と考える人が少なくないと思いますが、
実は、挑戦することが無難な場合が多いのではないかと思います。

大人になってからのほうが勉強する?

思考力トレーナーの永江です。

私自身のこととしてつくづく思うのが、
大人になってからの勉強のほうが目的が明確で集中している、ということです。

簿記の勉強をしたときには、
商売そのものや会社経営の仕組みを理解しようとしていたし、
ロジカル・シンキングを学ぼうとしたときには、
複雑な事象を部下に分かりやすく説明したいという欲求がありました。

それに比べると、小学校から大学までの間に学んでいた時は、
その後にどうするのかが分かっていない、
あるいは考えもしていないという状態だったと思います。

せめて、良い成績を修めて良い会社に就職してというような考えでも持っていれば
もうちょっとモチベーションも高かったのではないかと思えてしまいます。

 

私の知り合いや、セミナーの参加者さん、職業訓練の生徒さんの中にも、
大人になってからの勉強のほうが集中していてモチベーションも高い、
と、おっしゃる人がとても多いです。

そして私と同じように
目的がはっきりしていて勉強もしやすい、ともおっしゃいます。

そうなんです。
大人の勉強っていうのは、ほとんどの場合で
「なんのために」という目的がはっきりしているんですね。
だから、意欲も湧いてくるし、集中力もすごい。
もちろん、大人のほうが子供よりも意識をコントロールできるということもありますが。

 

大人は仕事をしているから、
業務時間外にする勉強は量的に限界がありますね。
どうしても、早朝や夜間などの「スキマ時間」にやらざるを得ません。
しかし、モチベーションも高い、集中もしている、
そういう状態での勉強は、やり方の問題はあれど、質は高いと思います。
ましてや仕事そのものから学ぶことも多いはずなので、
実は大人になってからのほうが勉強しているという人は少なくないのではないでしょうか。

 


 


電子書籍で出版「人事部長が書いた年収倍増の教科書」

思考力トレーナーの永江です。

このたび、人事部長としての経験を活かし、
さらに、独立後に企業研修などを行いながら考えたことを盛り込み、
電子書籍で出版をさせていただきました。

インプレスさんからの出版です。

 

会社で教えてくれない 人事部長が書いた年収倍増の教科書 impress QuickBooks

 

ちょっと強め(?)のタイトルになっていますが、
内容はけっこうベーシックなものだと思います。

ちょうどこれから新社会人になる人にとっては、
企業の中でどう振る舞えばいいのか分からないことも多いでしょう。
そんな人たちにとっては基本的な心がまえとして読んでもらいたい。

また、すでに働いている若手や中堅どころのビジネスマンには、
自分と周囲の関係性を良くすることが、結局は自分の利益になるんだと伝えたい。

そんなことを考えながら執筆させていただきました。

もしも今、新人研修を自分が実施するとしたら、
こういうことを話したい、という内容でもあります。

 

年収を倍増させるために、と謳っていますが、
内容は基本的で、ボリュームもそれほどじゃありません。
おそらく、読むのが速い人なら1~2時間で読んじゃうのでは?

そうでない人でも読むのが苦痛になるようなページ数ではありません。
スマホで気軽に呼んでもらえると思います。

あ、そういうのだから「Impress QuickBooks」っていうのか!

 

年収が倍っていうと「ほんとかよ?」て思いませんか?
でも、それは決して難しいことではないのです。
もちろん、どんな会社に勤めているのかという環境の要因はありますが、
それでも自分でできる取り組みはあるはずです。

そこにしっかりと目を向けて頑張って欲しいと書いたのが
この「人事部長が書いた年収倍増の教科書」です。

「立ち読み」だけでも、いや、できれば全部、
ぜひ、読んでみてください。