定性的な目標の実現性を高めるには

思考力トレーナーの永江です。
先日、就職支援講座の一環として目標設定のしかたという講座をしました。

よく言われるSMART目標設定というのがあって、
目標は以下の項目に注意して設定するとよいです。

・Specific 具体的かどうか
・Mesuralbe 測定可能かどうか
・Achievable 達成可能かどうか
・Relationship 目的や理念との関係性
・Timed 期限が定められていること

なぜ、これらについて注意して目標設定をするとよいかというと、
目標の内容が客観的になり、明確になり、
そして、
出来たか出来なかったかという成否がはっきりと判断できるからです。

「近いうちに、優しい人になる」
なんていう目標は、それが出来たか出来なかったかの判断が難しいですよね。

 

講座やセミナーでこのことについてお伝えをする際には、
ほとんどの場合で簡単な目標設定を実際にやっていただきます。

あまり重いものだと時間もかかるので、
例えば
「趣味について簡単なもの」とか、
「家の掃除や、部屋の片付けなどについて」
という内容にします。

その場合に、ときどきうまく設定できない人が出る項目が、
Mesuralbe、つまり、測定可能かどうか、というものです。

 

この項目を特にビジネスにおける目標設定として説明すれば、
目標とする物事は数値化すべし、ということになります。

数値化しておけば、その目標が達成できたかどうかが明白だということです。

しかし、プライベートな個人のことで目標を設定するとき、
それが必ずしも数値化できるものとは限りません

例えば、
「もっと自分を好きになる」
とか
「家族との対話をもっと増やす」
ということを目標として書く人は、この数値化の部分で手が止まります。

 

こういう場合に私が次にお伝えをするのは、
それでもやっぱり数値化をしよう、ということです。

具体的にどうするかというと、
「もっと自分を好きになる」と設定する人には、
例えば
「1日に1回、自分の良いところを紙に書く。これを1週間つづける」
という目標にしてみることなどを提案します。

「自分を好きになる」という目標をさらに短く刻んで、
そのゴールに至るマイルストーンとしての目標です。
ポイントは、
「やっぱり必ず数値化する」
ということと、それとともに
目標は手前に短く刻んでもいい
ということです。

短く刻むことで、取り組みの精神的ハードルも下がるので、これはオススメです。

 

なお、
「家族との対話をもっと増やす」という人であれば、
提案する内容はもう少しシンプルになります。

それは例えば、「対話の数や時間を記録する」ことから始めて、
その数や時間について、現状より少し大きな数字を設定するということです。

やはり、工夫して数値化をしてみることが大切です。

 

最後に、

具体的な内容になっていながら数値化が難しい目標設定は他にもあると思います。

どうしても数字で表現できない目標であったならば、
数値化のかわりに、次のことを確認してください。

それは
出来たか出来なかったの評価が明白かどうか」ということです。

 

もともと、そのための数値化ですから、
逆にいえば、これが出来ていれば数による表現は無くても良いかもしれません。

とにかく、
目標を設定するときには、
それが達成できたかできなかったを、ある時期に明白な評価ができるようにしましょう。

 


 


局所も大切、全体も大切

思考力トレーナーで人事系コンサルタントの永江です。

もう何十年も前に新聞かなにかで書かれていた論評(?)で、
今でも大事に思っているものがあります。

記事が掲載されてから何年間かは
切り抜きを財布に入れて持ち歩いていたほどです。

ただし、もう今はその切り抜きも無くしてしまって、
内容だけが頭に残っています。

内容を覚えているならそれでいいのですけれどもね。
ご存知の方は、いらっしゃるでしょうか。

 

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ものすごく緻密に描かれたウサギの絵があります。
毛の一本一本までが精巧に描き上げられた、
実に写実的な絵。

芸術性については論じるものではありませんが、
とにかく精巧さにおいては見事なもの。

この絵が精巧さにおいて評価されるのは、
確かに一本一本の毛にいたるまで丁寧に正確に描かれているからですが、
一方で全体としてウサギの形が正確に表現できているからという理由もあります。

つまり、
局所が正しくあることと同時に、
局所が集まった全体としても正しくあることが評価されているのです。

だから、
部分部分も大切であるけれども、
全体についても良い状態でなくてはいけないのです。

もちろん、その逆も然り。
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そんな内容の記事でした。

大切にしたい考え方です。

 


 


フレームワーク思考の枠組みをまとめたページを作成

9月の【デキる塾】は「仕事と暮らしに使えるフレームワーク」というテーマで開催します。
思考の枠組みを上手に活用して、仕事と暮らしをちょっと便利にしてみましょう。

思考力トレーナーの永江です。

私はロジカルシンキングのセミナーで講師をさせていただいていますが、
その中では、フレームワークを使ったフレームワーク思考も活用しています。

フレームワークとは思考の枠組みのことで、
これを使うと、対象となる事柄がわかりやすく分解できます。

 

フレームワークいろいろ論理的にものごとを考えるためのコツの1つとして、
対象となる事柄を分解して考えるというものがあります。例えば、会社の事業について考察をするのであれば、ヒト、モノ、カネ、に分解し、さらに、ヒトであれば、役職や年齢、職種などヒトに関わるさまざまな要素で分解します。

もちろん、どのように分解して分類をしていくのかは、なんのために思考を進めるのかや、考える対象がどんなものなのかによって変わります。1つとして同じものがないのが当然なのですが、それでも考えるヒントになる枠組みがあるのです。
ヒントになるこの枠組みがフレームワークと呼ばれています。
それを使った思考がフレームワーク思考です。

 

ロジカルシンキングの講座でいろいろな事例を紹介しているのですが、
限られた時間の中ではそのすべてをお伝えすることができません。
そもそも、いろいろな人がいろいろな枠組みを開発して広めているので、
ぜんぶでいくつあるのかは、誰にも分からないと思います。
私も、自分が考えるために都合のよい枠組みをいくつか作りました。

講座やセミナーでは十分にご紹介できないので、
通常は冊子を用意してお渡しをしています。
その内容を、Webページとしてもご用意いたしました。

フレームワークいろいろ

上のリンク先に合計23個のフレームを並べました。
それぞれに簡単な説明を付けています。
このページを見ただけでは分かりにくいこともあるかもしれませんので、
その場合は、ページ内にある問合せフォームへのリンクをクリックして、
お気軽にお問合せください。

 

思考ツールとして活用して、
あなたが考えることをより上質なものにしていきましょう。

 


 


見える化には「図示」を活用、箇条書きでは不十分

思考力トレーナーの永江です。

見える化という言葉も随分と一般的になりました。
個人においては自分のアタマの中で考えていることを明確にして
次の思考をスムーズで質の高いものにするために、
組織においては所属するメンバーどうしの認識を共有して
同じ目標に向かえる誤解のない議論を行うために活用されます。

上記にあるのは事例であって、
もちろん他に活用できるシーンも想定されます。

とにかく思考を助けてくれるのが見える化です。

 

単に見える化というとホワイトボードや紙に書き出すことを言いますが、
本当に有効に活用するためには、その書き方が問題になってきます。
そして、この記事のタイトルにあるように、
いろいろな記号を使ったりして図示することが理想的で、
単なる箇条書きでは情報の羅列にすぎず不十分なのです。

下の図では、
上の方が箇条書きで、下の方は囲みを使った分類をして、
買い物メモが書かれています。

上の例では出来ない思考が下の例ではなされていて、
それは、なんらかのカテゴライズによる分類です。

買い物メモの例その1

買い物メモの例その2

同じメモ書きとして使用するならば、下の方がだんぜん良いですね。

 

このように図示といってもそんなに大げさなものでなく、
ちょっとした囲みや矢印などを使って簡単に出来るもので十分です。
でも、箇条書きにはない表現によってより多くの情報を見える化でき、
大変に便利なのがこの手法です。

 

情報を見える化するときには、
ぜひ、箇条書きではなく図示を活用するようにしてください。

 

文章を図示するワークも用意したWeb講座が好評です。
思考力アップの脳トレ講座(デキる塾編)

この講座では、思考力アップにつながる脳トレをたくさん用意しています。

 


 


使いわけ 「鳥さんの視点」と「アリさんの視点」

思考力トレーナーの永江です。

思考するときに、
必要に応じて使い分けたいのが、
「鳥さんの視点」と「アリさんの視点」です。

色んな人が色んなところで色んな伝え方をしていると思いますが、、、
つまりこういうことです。

 

鳥さんの視点

物事を俯瞰(ふかん)して眺めて全体を把握できる状態です。
細かいことにとらわれず、トータルでどうなのかを認識します。
小さな目標からのズレがあっても大いなる目的に向かって行けます。

アリさんの視点

対象物に目を近づけてミクロな視点で具体像を把握します。
ひとつひとつの小さなことを理解して、局所の成り立ちを理解します。
実現しやすい目標を見つめて段階的に進んで行けます。

 

この2つの視点は、どちらが正しいということはなく、
その場、その時、その人の必要によって使い分けるべきです。

「細かいことを気にせず、全体に目を向けよう」
「大きなことを言っていないで、目の前のやるべきことに目を向けよう」
いずれも正しいか間違いかではなく、そのときに適切かどうか、ということです。

 

そして、TPOに合わせて適切に使い分けるためには、
どちらかの視点を持っていたときに、もう一方へと素早く切り替えられることが必要です。
素早く切り替えられるようになるには普段から両方を気にしているのが望ましいです。

どちらの視点も持っていて、上手に切り替えて使いわけましょう。

鳥さんの視点、アリさんの視点
 


 


良い文章も「分解と再構築」。作文。

思考力トレーナーの永江です。

デキる塾の基本メソッドになっている4段階のフェーズは、
以下のようになっています。
1.集める思考と分解思考
2.つながり確認とグループわけ
3.いろんな組み合わせで再構築
4.伝える工夫

これをもっと端的に表現すると「分解と再構築」になります。
つまり、どんな思考シーンであっても、
対象となる事柄を分解することと、
場面に合う組み合わせで再構築できれば万事オッケーなのです。

※これについての詳細は別のところで

さて、文章というものですが、
これも、良いものを作ろうとすると「分解と再構築」が有効です。

分かりやすい文章がうまく書けない人、
文章が分かりにくいと言われる人は、
ちょっとこれをやってみてください。

1.まず、あまり意識せずにいつものとおりに文章を書く
2.書いた文章をパーツに分けて眺めてみる(文、文節、単語、など)
3.分けたものを並べ替えたらどうなるか試してみる

分かりにくい文章のほとんどが、
パーツを並び替えるだけで改善します。

また、並べ替えの試行錯誤がトレーニングになり、
はじめから適切な文章を書けるように段々となっていきます。

「分解と再構築」を意識して作文してみましょう。

 


 


ロジカル・シンキングの心構え

思考力をアップしましょうの思考力トレーナーです。
(言い方を変えてみました…)

今日はロジカル・シンキングについてのお話を少し。

ロジカル・シンキング=論理的な思考は、
きちんと筋の通った説明可能な思考の経路ともいえます。

また、ロジカル・シンキングが通る「道」は
万人に共通の論理になるはずなので、
これを身につけていることはあらゆる思考シーンで役に立ちます。

このロジカル・シンキングを身につけて発揮するためには、
前提となる3つの心構えが必要です。それは、、、

仮説思考
ゼロベース思考
ポジティブ思考

仮説思考とは、
仮説を立てて実行と検証を繰り返す姿勢のことです。
PDCAサイクルの運用もそうですよね。
「そうかもしれない」と思ったことは検証しましょう。

ゼロベース思考とは、
前例にとらわれずアイデアを出せる姿勢です。
過去に例がない事例や自分が知らないだけの事柄の中にも
あらたな真実や真理が隠れている可能性があります。

ポジティブ思考とは、
何か解決策があるはずだと信じる姿勢です。
既存のアイデア(考え)で解決できない問題であっても、
解決策は「いま思いついていないだけ」かもしれません。

この3つの心構えを前提として、
因果関係や比較類推などを使って論理を組み立ていきます。

 


 


思考力アップ【デキる塾】をシリーズ化していきます

思考力トレーナーの永江です。
思考力アップを目指す学びの場が増えていきます。

デキる塾シリーズ

今年(2013年)6月から金沢で開催している【デキる塾】ですが、
おかげさまで6回の開催を済ませ、
各回ともにご好評をいただくことが出来ています。

参加される方々がステキな方ばかりなので、
私自身がとても楽しい思いをしながら開催しています。
また、継続して参加している方からは
「考えることがラクになってきた」というような声もいただいています。

一方で、
どうしても日曜夜の時間帯は無理であるというお声や、
参加できなかった時のワークを知りたいというお声をいただいております。
また、以前にやった内容の復習をしたいというご要望もありました。

そこで、
【デキる塾】が月イチであり、同じ内容のことはやらないということを変えずに、
曜日や時間帯を変えたワーク中心のイベントを開催することにしました。

これはセミナーというよりも、
お茶やおしゃべりを楽しみながらワークを楽しむ
ちょっと気軽な内容にしたいと思います。

その名も「ぷちデキる部」。
放課後に気軽に参加するクラブ活動のようなノリ。

まずは小松駅前のカフェ空間での開催です。

【デキる塾】シリーズのご案内ページからお申込みいただけます。

【デキる塾】シリーズについてのご質問やお問い合わせは、
オフィスまなぶきお問い合わせフォームからお願いします。

 


 


色んな組み合わせを考えてみる→発想力

思考力トレーナーの永江です。

今日は日常でちょっと出来る「発想力」トレーニングを紹介します。

簡単です。

身の回りにあるものをランダムに10個選びます。
いま私の周りにあるものを例に取ると
・テーブル
・椅子
・パソコン
・マグカップ
・カラーペン
・コピー用紙
・スマートフォン
・本棚
・時計
・照明

10個を出したら、その中から何か新しい「組み合わせ」を探します。

テーブルとパソコンを組み合わせて、テーブル一体型パソコン。
コピー用紙と時計を組み合わせて、紙状の壁掛け時計。
椅子とスマートフォンを組み合わせて、椅子の形をしたスマートフォン。
カラーペンが照明になっている。

などなど。

実際に新しくなくてもよいです。
自分が知らないところで商品化されていたりするかもしれませんしね。

役に立つものかどうかも問題ではありません。
ここでは「組み合わせを探す」ことが大切です。

このトレーニングワークによって、
組み合わせの可能性を探るクセをつけます。
そうすることで「発想をつくる」能力がアップします。

新しい組み合わせを発見することが発想をつくるということであり、
新しい組み合わせを見つけるには、無限の可能性を信じて探すことが大切です。

 


 


【デキる塾】のきっかけは論理的思考(ロジカルシンキング)

思考力トレーナーの永江です。

【デキる塾】は思考力セミナーです。
毎月開催していますが、内容はかならず異なるようにしています。
その時々のテーマもさまざまですが、
これまでは「発想力」「伝達力」「理解力」などを各回のテーマにしてきました。

異なるテーマの中でも共通しているのが
【デキる塾】の基本となるメソッドです。

1.集める思考 と 分解思考
2.つながり確認 と グループわけ
3.いろんな組み合わせで再構築
4.伝える工夫

この4つの段階で説明する基本メソッドはあらゆる思考シーンを想定していますが、
考えだしたきっかけは「論理的な思考」について考察していたときでした。

論理的な思考ってどういうものなのだろう、ということ説明しようと
いろんな書籍やインターネット上のさまざまな方の意見などを探しているうちに
自然と私の中で固まっていったのがこの4段階です。

そして、4つにまとめたときに気づいたのが、
「これはあらゆる思考シーンで同じことがいえる」というものでした。

そこから【デキる塾】の構想はあっという間でした。

どんな思考シーンでも使える基本的な考え方だから、
いろんなケースで実行するセミナーを開催しよう。

というわけで、
「毎回かならず違った内容」「毎月、継続して開催する」という
【デキる塾】の方針が決まったのです。

 

次回の【デキる塾】は11月24日(日)、テーマは「記憶のとっかかり」です。
あなたの隠れた天才思考を引き出す【デキる塾】

 

思考 デキる塾