国語学習とロジカルシンキング

思考力トレーナーでフリー講師の永江です。

今日は「国語学習とロジカルシンキング」について。

 

結論から言うと、
国語学習をきちんとすることは
ロジカルシンキング、すなわち論理的な思考を鍛えることに繋がります。

国語という教科は文系の教科であって、
数学的な理論よりも、どちらかというと感性の部分も大事になる。
そんなふうに思っている人も少なくないのではないでしょうか。

ところが、
学校の教科としてやっている国語(日本語)の勉強は、
実は論理的な内容がメイン
になっているのです。

 

文法の決まり事があって、
そのルールに従って読解していく。
日本語のルールを学び、日本語を誤解なく読めるようになっていく。
そして、自分でも使えるようになっていく。
これが国語学習の目的です。

それは、
「こう書いてあるということは、こういう意味である」
「こういう説明をしているということは、このように理解できる」
というようなことが、共通認識として成立するようにするトレーニングでもあります。

そもそも言語とは認識を共有するためのツールですから、
当然といえば当然のことなのかもしれませんね。

 

また、国語のテストに出される問題は、
基本的に論理的に説明できるものばかり
になっています。

よく「このときの主人公の気持ちを述べよ」という問題に対して、
「そんなの分かるわけないじゃん」とか
「筆者はそんなつもりで書いているかどうか分からないじゃん」とか
そういうことを言う人がいます。

でも、この場面で問われているのは、
その文章を読んで論理的に考えるとどうなるのか、
ということです。

これは必ず論理的に説明できます。

なぜなら、
論理的にただ1通りの答えが導き出せないと、
学校のテストとして公平公正にならないからなんですね。

だから、テストでは、基本的には論理的に説明できる問題が出されます

 

最近ではそうでもないかもしれませんが、
一時期は受験対策の勉強が悪であるかのように言われました。
おそらくそれは、学校の勉強の役立て方を知らない人達の言い分です。
何十年も続いている、そして少しずつ改善もされている学校教育の
国語学習は決して無駄なものではありません。

もちろん、必要であっても十分であるとは限りませんから、
不足する要素はいろいろあるのではないかとも思っています。

しかし、
不足する要素があるとしても、国語学習はロジカルシンキングの練習になるのですから、
ぜひ、真剣に取り組んでほしいと思うのです。

   

 


 


中学生の勉強方法 国語その2

思考力トレーナーの永江です。

中学生のお子さんがいるお父さんとお母さん、
子供にどのような方法で勉強をさせていますか?

先日、中学生が国語の勉強をする中で、
漢字を覚えるためには、読んで、書く、ということが必要だと
このブログに書きました。

では、読解力を身につけるためには
どのような学習方法が良いのでしょうか。

 

実はこれも「読む」ことが大切になってきます。

「いや、読んだときに分かるようになるにはどうしたらいいの?」
と、ツッコミを入れられるような気もしますが、
小手先の方法ではなく、
本当に純粋に「読む」ことによって読解力が向上していきます。

 

ただし、できれば声に出して読むことと、
同じ文章を何度も繰り返して読むことが大切なので、
この2つを徹底させるようにはしましょう。

 

文章、または、言語といってもいいのですが、
これは「音」と密接な関係があります。
音のない言葉はありませんよね。
脳の理解では、言葉は音なのです。

したがって、
目で追うだけの読み方だけではなく、
しっかりと声に出して口と耳を活躍させるのが大切なのです。

思春期では恥ずかしがったりすることもあると思いますが、
能力の向上が確認できるまでの間は声に出させた方が良いです。

 

それをどれくらい繰り返すのかというと、
最低でも5回、できれば10回です。

なんとなく日本語での会話ができている年齢ですから、
一度だけ読めばそれなりに理解できるような気がして
同じものを繰り返し読むのが苦痛になるかもしれませんが、
慣れてくれば、すなわち読解力の成長が生まれてくれば
それほど苦にはならないはずです。

また、慣れてきた頃には国語の力が伸びているはずなので、
繰り返す回数を減らしても大丈夫かもしれません。

 

これは大人にも言えますし、
おそらくすべての人にとって当てはまるのですが、
1つの文章を1回だけ読んだらバッチリ理解したことになるかというと、
意外とそうではありません。

何度か繰り返して読むうちに、
最初の頃には気づかなかったことに、ハッと思い当たることがあります。

 

もちろん、読解力の高い人であれば少ない回数で済むのですが、
いま考えたいのは、まだまだ伸びて欲しい中学生ですから、
繰り返し読むことによって必ずその能力は向上します。

 

やり方は簡単なのです。

このように、声に出して繰り返し読む。
それだけです。

でも、これは、
最低でも3カ月、長ければ半年くらい続けないと効果が実感できません。

そんな面倒なのは嫌だとか、
子供に続けさせるのが難しいという人は諦めてください。

 

ここが一番のポイントかもしれませんが、
確実に能力が向上する方法は、地道な努力の継続です。

そこに工夫がプラスさせるとベストなのですが、
国語の読解力を上げるための工夫とは、
「声に出す」ということです。

したがって、繰り返しになりますが、
声に出して繰り返し読む。

この学習方法が一番なのです。

 


 


中学生の勉強方法 国語その1

思考力トレーナーの永江です。

中学生のお子さんがいて、
その子の成績が勉強時間のわりに伸びないという人は、
ちょっと勉強方法をみなおしてみてはいかがでしょうか。

 

中学生になると、
おぼえるべき漢字の数が一気に増えます。
義務教育の最後になる3年間なので、
中学生の間におぼえた漢字に小学生でおぼえたものを合わせると、
これで、いちおう社会に出て恥ずかしくない状態になる、という設定です。

しかし、
この大量におぼえなくてはいけない漢字の勉強方法が、
相変わらず、何度も同じ字を繰り返して書くという
昔ながらの書き取りドリルが中心になっているように思われます。
これは好ましくありません。

 

中学生というのは、
すでにあるていどの国語力を身につけていて、
自分の頭で文章を組み立てるようになっています。

作文が苦手な子供でも、
普段の会話では大人と同じように日本語を使い、
書くのが苦手なことはあっても、
そもそも言語表現はかなりの能力を身につけているのです。

 

せっかく身につけた言語表現を
国語の勉強に使わないというのはもったいない。

漢字をおぼえるためにも、
積極的に文章という形態を使いましょう。

 

具体的には、
長めの文章のなかでおぼえる漢字を使った文章を読みます。
なるべく音読がいいですが、周囲が気になるのなら無理はしません。
そもそも教科書にはその漢字を使った文章が載っているので、
文章をおぼえてしまうくらいに何度も読みましょう。

さらに、
現代ではインターネットを使って、
その漢字を使った文章を簡単に見つけて来られます。
読み方が復数あるものについてはそれぞれの読み方で、
いろいろなパターンでの使われ方に触れられます。

 

それらをたくさん読んで使い方を理解したならば、
次は自分で文章を考えてその漢字を実際に使ってみます。

より実践的に使っていくために、
たくさんたくさん、作文をしていくのが理想的です。

 

そもそも漢字をおぼえたいのは日本語教育の一環なので、
ちゃんと前後の脈絡のなかで勉強した方がいいのです。

だから、いっぱい読む。
そして、たくさん書く。

 

学校で行われている指導では、
書く機会と書いたものをきちんと評価される機会が少ないので、
なるべく意識して文章を書く時間を設けると良いでしょう。

 


 


小学生の勉強方法 国語

思考力トレーナーの永江です。

普段のコミュニケーションで使われる言語、
日本人なら日本語=国語の読解力がなければ、
他のどんな勉強できません。

したがって、
小学生の勉強のなかで特に重視すべきなのは実は国語です。

 

国語の勉強方法といえば、
漢字の書き取りなどに多くの時間を割かれていたり、
専用のドリルやノートも多く市販されていますが、
いちばんに国語力を上げる勉強方法は、
「声に出して読む」ということです。

 

これは、特に小学生の低学年の間に言えることですが、
成長の度合いによっては、
まだまだ「考える」ということが上手くできない子もいます。

だからこそ、
あまり考える必要のない漢字の読み書きをひたすら覚えさせる
という主張もあるのですが、
それよりも日本語のリズムやパターンを、
感性で身につけさせることの方が後で必ず役に立ちます。

分かりやすい文章、
いわゆる美文といわれるような正しい文章、
そういうものを「音」で何度も体験させるのです。

 

もちろん、
漢字の書き取りも必要です。

でも、
好きな本や物語の中で触れていく方が、
ひたすら前後の脈絡なく書き取りをするよりも
はるかに漢字をおぼえられるし、
いちどおぼえた物を忘れにくくもなります。

これは、ことわざをおぼえる為にも有効で、
何か物語性を持ったストーリーの中で登場することわざが、
ただ単に意味だけをおぼえようとするよりも
はるかに脳に残って記憶として引き出しやすくなります。

 

とにかく、
国語力を上げるのであれば、
きれいで正しい文章をたくさん声に出して読むことです。

ある程度の力がついてきたら、
ちょっと読みにくい文章に挑戦していってもいいと思います。