石川県公立高校の過去問題を塾で使う

思考力トレーナーとして
小中学生向けの塾を運営している永江です。

まだ少し早いような気もしますが、
中学3年の生徒を対象にして、
公立高校の過去問題集を使った演習をはじめました。

↓こういうやつですね。

※画像クリックで商品ページに移動します。

 

過去問題を使う目的には、以下のようなことが考えられます。

  • 実際の問題形式に慣れる
  • 3年間で勉強すること全体を振り返る
  • 得意な箇所と苦手な箇所を把握する

つくえ塾やこほく寺子屋では、
主に1つめの「実際の問題形式に慣れる」ことを目的として使っていて、
生徒さんにもそのように伝えています。

どんな形でどの単元の問題が出てくるのか分かっていれば、
それだけで精神的な余裕が生まれますからね。

それに、
生徒さんと講師の間で出題パターンの情報が共通認識として持たれていると、
入試直前の対策指導がスムーズになるという利点もあります。

 

ひとつ注意しなければいけないことは、
早い時期から過去問をやってみた生徒が
悪い点数にがっかりしてしまわないようにフォローが必要ということです。

過去問題というものはその名前のとおりに
実際にこれまでに出題されてきた実際の入試問題です。

そこで思うような点数がとれないと
不安になったり自分の実力を低く評価してしまったりするかもしれません。

しかし、
試験というものは
多くの受験生に点数を稼がせる問題と
ほとんどの生徒が完答できないような問題とがあります。

しかも、3年間まるごとが出題範囲ですから、
そもそも難しいと考えておくのが妥当です。

今は8月、まだ夏休み。
過去問題への取り組みの仕方としては、
まず、形に慣れておく。
そして、すでに授業でやっているのに出来なかったところは
その基礎をいちど確認しておく。

まだ学校の授業でやっていないところもあるのですが、
これはいったん無視していいでしょう。

 

夏休みの間はまだ、気楽に体験してみるていどの考え方で大丈夫です。

 


 


中学、数学、道のり、速さ、時間

加賀と金沢で学習塾をやっている永江です。
小学生と中学生が対象です。

 

中学校の数学でかなり重要性の高いテーマのひとつに
道のり、速さ、時間、の問題があります。
連立方程式の文章問題としてよく見かけますね。

この3つの要素はもちろん関係があって、
それを覚えておく方法として、こういうのがあります。

 

みはじ

はじき
です。

 

「みはじ」は「道のり」「速さ」「時間」のこと。
「はじき」は「速さ」「時間」「距離」のこと。

「道のり」と「距離」は同じことですね。

 

教え方はいろいろあるみたいですが、
言葉の並び順から、この画像のような感じで覚えておきます。

画像の中にある乗算(掛け算)と除算(割り算)の記号は、
それを共有する2つの要素についてその計算をすると、
残り1つの値が出せるという意味です。

例えば、
道のりを速さで割る(除算する)と時間が出せます。

 

「はじき」については、その並びから、
個人的にこうしたほうがしっくり来ます。

とにかく、
要するに、
ある1つを求めるには、他の2つをどう計算するのかを覚えておくためのものです。

ただし、
この法則(?)については、
覚えておきさえすればよいというわけではないと考えます。

つまり、
なぜそうなるのかをちゃんと理解しておいたほうがよいということです。

 

そもそも速さとはなにかということですが、
それは、単位時間あたりの移動距離です。

時速30kmという速さであれば、
1時間に30km進むということです。

1時間に30km進むのだから、
2時間では60km進む。
これは、まさに「はじき」の計算で、

速さ30km/時 × 時間2時間 = 距離60km

ということです。

小学生の算数でいうと
1つあたりの数 × いくつ分 = 全体の数
ということになります。

 

おそらく、
距離と時間の概念が先にあって、
速さを「単位時間に進む距離」と定義したのではないかと思います。

そのとおりであれば、この3つの要素の関係は
まず、
この図がスタートということになりますね。

 

方程式を解くために両辺に同じことをするということが分かっていれば、
それを利用して3要素の組み合わせをいくらでもいじれます。

つまり、この、定義といってもいい3要素の最初の関係を分かっていれば、
実は「みはじ」も「はじき」も要らないとも言えちゃうわけです。

もちろん「作業効率」のためには覚えておくといいのですが、
それでも、本当は、そもそもなんなのかということを理解しておくのが
大切なことなのではないかと思います。

 

ただ覚えるだけの対処方法では、面白くないですものね。

 


 


高校入試まで、あと4ヶ月ほど

思考力トレーナーの永江です。

加賀市の湖北地区で学習指導教室「こほく寺子屋」を運営しています。
ひらたくいえば学習塾のようなものです。

 

さて、私は指導している子供たちは小学生から中学生までですが、
いよいよ中学三年生にとっては受験勉強が佳境となる季節に入りました。

残りはわずかに4ヶ月です。

この時期になってきて、生徒さんたちがちょっと困るのが、
受験対策の勉強を優先すべきなのか、学校の定期テストの対策を優先すべきなのか、
その判断についてです。

私のところに通っている子たちからも、そういう相談を受けます。

 

私の希望としてはどちらもやってほしいのですが、
「どっちもやっていこう」というと、ほとんどの子が
「時間がない~」と返してきます。

実際にどれくらい時間が不足しているのか定かではないのですが、
実は時間の過不足が問題なのではなく、
「あっちもこっちもやらなくてはいけない状態」が精神的にキツイのだと考えています。

 

したがって、実際に時間のあるなしはあまり確認しないで、
「今週はこっちをやろう」「来週はあっちをやろう」というふうに、
あるていど短めの期間を切って、どちらかに集中するように指導します。

もちろん、どっちをやろうと結局は中学校で学ぶ範囲のことなので、
しっかり身につければそれが受験対策になっていきます。

だからこそ、両方をやるのが理想なのですが、
結果的に両方をしっかりやってもらうために、「今はこっち」と指導する作戦をとっています。

 

あれもこれもという状態は中学生世代にはまだまだ精神的な負担になります。

受験生のお子さんを持つ親御さんは、ちょっと参考にしてみてください。

定期テスト対策か、受験勉強対策か

思考力トレーナーとして、
地元の小中学生の学習指導をしている永江です。

私が運営しているこほく寺子屋も来春の受検を控えた受験生が増えました。
中学三年の生徒さんたちは、それぞれに希望と危機感を抱えています。

入塾の際には親御さんも交えた三者面談をしているのですが、
そのときに、
「学校の定期テストの準備と、受験対策の勉強と、どちらを優先すればいいのか?」
というご質問をいただくことがあります。

私は、この質問に対しては、
「どちらも両立させることを目指します」
あるいは、
「定期テスト対策の勉強をすることは、受験対策にもなります」
というふうに答えることにしています。

 

これは当然といえば当然なのですが、
高校入試には中学校で勉強する範囲のことが出題されますから、
定期テストの範囲だってもちろん出題範囲に含まれます。

だから、中間テストのための勉強をしっかりすることは、
ちゃんと受験対策にもなっていくのです。

ただし、
入学試験までの中期的な計画を考えたときには、
定期テストへの対策だけでは好ましくない場合もあります。

これは、もう、生徒さんの個別の事情によるので、
一人ひとりの特性や状況を見て、考えていくしかありません。

 

そういう個別対応はもちろんやっていくとして、
定期テストのための勉強は、受験対策にもなっていくのです。

 

加賀市片山津地区の子供たちに向けた学習指導
こほく寺子屋
↑こちらのリンクから詳細をご覧いただけます。

 


 


夏休みの宿題は急いでやらない

思考力トレーナーでフリー講師の永江です。

私は大人向けにも子供向けにも講師としての仕事をしていますが、
子供向けには、石川県加賀市の片山津地区で
「こほく寺子屋」という学習指導教室を開いています。

小学生には作文の指導を、
中学生には数学と国語を中心とした学科指導を行っています。

 

今は夏休みの時期。
生徒たちはもちろん学校から出された宿題を抱えています。
私も昔は同じように宿題を抱えて、
「さっさとやってしまった方が後がラクでしょ」
と、母親に言われたりしていました。

今の子供たちも、やはり同じようなことを言われているようですね。
仮に夏休みの前半に宿題を終えてしまえば、お盆以降はゆっくり過ごせる。
好きな遊びをいくらでもできる。
先に先にとやっておくに越したことはない、というわけです。

 

でも、
宿題というものの本質を考えたら、必ずしもそうではないと考えています。

 

長期の休みの間にも宿題が課せられるのは、
休みの間も勉強をしたほうが良いからです。

1ヶ月から2ヶ月もの間、まったく勉強をしないのは良くない。
勉強は継続的にするのがよくて、だから学校に来ない間には宿題をしなさい。
これが、学校の先生が宿題を出す理由です。

もしかしたらそういうことも考えずに、
ただ惰性で宿題を出している先生も居るのかもしれませんが、
少なくとも、休み中の勉強の機会になっているのは間違いありません。

だから、
宿題をやることの目的は、継続的に勉強をすることに設定すべきです。

「やらなきゃいけないことをやる」というのは目的にしない。
親御さんも
「やらないと叱られる」とか
「決まったことだからやらなくてはいけない」とか、
そんな言い方で子供を机に向かわせるのは良くないのではないかと思っています。

 

継続的に勉強をするのが宿題の目的であり意義であれば、
夏休みの前半にすべてを終わらせてしまうのは
決して歓迎すべきことではないということになります。

理想としては、
ずっと同じくらいの分量で勉強を続けるのがよいということですね。
例えば学校の授業があるときの時間割というものがあります。
現行の指導要綱にしたがった時間配分になっていると思うので、
休み中の勉強のバランスもこれを基準にすると良いかもしれません。

もちろん、まったく同じにする必要はないし、
休みの期間であればこそ出来ることに時間を多めに割くほうが良いとも思います。
あくまでも基準ということで、「たたき台」ていどに考えてください。

 

何よりも大切なことは、本当の実力として知識と教養を身につけ、
自立的に考える能力を少しずつ向上させていくことです。

それには継続性が必要ですから、
夏休みの宿題は急いでやらないようにしましょう。

 

ただし、
お盆を過ぎないとペースが上がらない人は、
意識的に前半のペースを上げないといけませんよ。

 


 


金沢でも小学生向けの作文教室を開講

思考力トレーナーの永江です。

以前から地元の地区会館で子供向けの作文教室を開いていました。
こほく寺子屋「言葉の森」作文コース(小学生向け)
こちらは、言葉の森のカリキュラムと教材を使い、
「実技としての国語」「創造性の高い言語学習」を実践しています。

今回、金沢市内にお住まいの旧知の方からのご縁もあって、
金沢教室を開講することになりました。
内容は加賀教室で実施しているものと同じです。

 

金沢教室の会場は、
いつもいろいろとお世話になっている机カフェさんです。
机カフェさんはカフェと思わせておいて、実はコワーキングなコラーニングスペースで、
セミナー会場などにも利用できるマルチスペースです。
西金沢駅の近くにあって、幹線道路沿いでもあるので便利な場所ですね。

 

小学生向けに作文を指導するというのは、
他の教科の学力向上にもつながり、とても意義のあるものだと思っています。
教科学習だけではなく、それこそ社会に出てから必要な能力でもありますしね。
これからどれくらいのお子さんを指導することになるのか分かりませんが、
良い機会をいただけたことに感謝しながら、頑張りたいと思います。

詳しくは以下のリンクから。
こほく寺子屋「言葉の森」作文コース(小学生向け)

 


 


国語学習とロジカルシンキング

思考力トレーナーでフリー講師の永江です。

今日は「国語学習とロジカルシンキング」について。

 

結論から言うと、
国語学習をきちんとすることは
ロジカルシンキング、すなわち論理的な思考を鍛えることに繋がります。

国語という教科は文系の教科であって、
数学的な理論よりも、どちらかというと感性の部分も大事になる。
そんなふうに思っている人も少なくないのではないでしょうか。

ところが、
学校の教科としてやっている国語(日本語)の勉強は、
実は論理的な内容がメイン
になっているのです。

 

文法の決まり事があって、
そのルールに従って読解していく。
日本語のルールを学び、日本語を誤解なく読めるようになっていく。
そして、自分でも使えるようになっていく。
これが国語学習の目的です。

それは、
「こう書いてあるということは、こういう意味である」
「こういう説明をしているということは、このように理解できる」
というようなことが、共通認識として成立するようにするトレーニングでもあります。

そもそも言語とは認識を共有するためのツールですから、
当然といえば当然のことなのかもしれませんね。

 

また、国語のテストに出される問題は、
基本的に論理的に説明できるものばかり
になっています。

よく「このときの主人公の気持ちを述べよ」という問題に対して、
「そんなの分かるわけないじゃん」とか
「筆者はそんなつもりで書いているかどうか分からないじゃん」とか
そういうことを言う人がいます。

でも、この場面で問われているのは、
その文章を読んで論理的に考えるとどうなるのか、
ということです。

これは必ず論理的に説明できます。

なぜなら、
論理的にただ1通りの答えが導き出せないと、
学校のテストとして公平公正にならないからなんですね。

だから、テストでは、基本的には論理的に説明できる問題が出されます

 

最近ではそうでもないかもしれませんが、
一時期は受験対策の勉強が悪であるかのように言われました。
おそらくそれは、学校の勉強の役立て方を知らない人達の言い分です。
何十年も続いている、そして少しずつ改善もされている学校教育の
国語学習は決して無駄なものではありません。

もちろん、必要であっても十分であるとは限りませんから、
不足する要素はいろいろあるのではないかとも思っています。

しかし、
不足する要素があるとしても、国語学習はロジカルシンキングの練習になるのですから、
ぜひ、真剣に取り組んでほしいと思うのです。

   

 


 


5教科は不平等に勉強する

思考力トレーナーの永江です。

加賀市で小中学生向けの学習指導塾をやっています。

私の指導を受けにくる生徒は、
何かしらの苦手教科を持っている場合が多く、
親御さんとしてもその克服を希望されることがほとんどです。

そうすると、指導はその教科が中心になります。
他の教科は定期テスト前に少しおさらいをする程度。
それは、クライアントからの要望でもあるし、
私が望んでいることでもあります。

すなわち、
分からないことを分かるようになってもらいたい
という思いが私にあります。

 

そもそも、主要五教科について、
同じような時間配分で勉強するのは好ましくないと考えています。
人によってバランスは異なるのですが、
おおむね、
国数英理社の順でいえば、
3 3 3 2 1 くらいのバランスで良いです。

繰り返しますが人によてはバランスが異なります。
だから、なんとなくの配分で捉えていただけると嬉しいです。

 

まず国語。

これは普段の生活から、社会に出たときの仕事まで、
あらゆる場面でコミュニケーションに使うものです。
それが、国語、というか、日本語です。
徹底的に勉強して、そのスキルを向上させるべきだと考えます。

また、すべての教科書は日本語で書かれているわけですから、
これがおろそかになっていては始まりません。
国語の勉強はしっかりやりましょう。

できれば、読むだけではなく、作文や発話も練習してほしいです。

 

次に数学と英語。

これは、コンスタントにやり続けると身に付きやすい教科です。
もちろんそれは他の教科にもいえるのですが、
数学的なアタマの使い方
他国の言語を使うときのアタマの使い方
これらは、教科内容そのものにもまして、将来かならず生きてきます。

「数学なんて社会に出てから使わない」
「英語なんて使うような仕事には就かない」
などという人がときどきいらっしゃいますが、
それは、出来なかった人の言い訳なのだろうなと思います。

ちゃんと勉強して、しっかり成績をおさめた人で、
このようなことを言う人に会ったことがありません。
そのものを使う機会がなかったとしても、
アタマの使い方、あるいは思考センスというのものは、
かならず大人になってから役に立ちます。

 

最後に理科と社会。

理科の一部で数学を活用するところ以外は、
基本的には覚えていく教科です。
だから、覚えるために時間を要するタイプの人は少し割合を増やします。

けれども、基本的には、後から追い込める教科なので、
優先度は少し下げて勉強してもかまいません。

ただ、それぞれのジャンルについてものすごく興味がわくことがあります。
その場合は、相性が良い、あるいは好きなものとして極められる可能性があるので、
どんどん時間を割いて勉強したら良いと思います。
好きなものは追求すればいいですね。

 

理科や社会を担当している先生には申し訳ないのですが、
主要五教科といっても、勉強に割く時間は不平等にするのが良いと思います。

ただし、この考え方は、あくまでも時間に関してです。
その内容がどれくらい重要であるか、どれくらい将来において役に立つか、
そういったことは、また別の問題です。

時間の配分についてだけ考えた時に、不平等が良いということです。

 


 


大人になってからのほうが勉強する?

思考力トレーナーの永江です。

私自身のこととしてつくづく思うのが、
大人になってからの勉強のほうが目的が明確で集中している、ということです。

簿記の勉強をしたときには、
商売そのものや会社経営の仕組みを理解しようとしていたし、
ロジカル・シンキングを学ぼうとしたときには、
複雑な事象を部下に分かりやすく説明したいという欲求がありました。

それに比べると、小学校から大学までの間に学んでいた時は、
その後にどうするのかが分かっていない、
あるいは考えもしていないという状態だったと思います。

せめて、良い成績を修めて良い会社に就職してというような考えでも持っていれば
もうちょっとモチベーションも高かったのではないかと思えてしまいます。

 

私の知り合いや、セミナーの参加者さん、職業訓練の生徒さんの中にも、
大人になってからの勉強のほうが集中していてモチベーションも高い、
と、おっしゃる人がとても多いです。

そして私と同じように
目的がはっきりしていて勉強もしやすい、ともおっしゃいます。

そうなんです。
大人の勉強っていうのは、ほとんどの場合で
「なんのために」という目的がはっきりしているんですね。
だから、意欲も湧いてくるし、集中力もすごい。
もちろん、大人のほうが子供よりも意識をコントロールできるということもありますが。

 

大人は仕事をしているから、
業務時間外にする勉強は量的に限界がありますね。
どうしても、早朝や夜間などの「スキマ時間」にやらざるを得ません。
しかし、モチベーションも高い、集中もしている、
そういう状態での勉強は、やり方の問題はあれど、質は高いと思います。
ましてや仕事そのものから学ぶことも多いはずなので、
実は大人になってからのほうが勉強しているという人は少なくないのではないでしょうか。

 


 


簿記検定は就職に有利なのかどうなのか

思考力トレーナーの永江です。

私は職業訓練の講師もやっているので、
就職活動のための資格や検定についても相談を受けることがあります。
やりたい仕事のためにはどんな資格が必要なのか、
どんな検定を取得していれば就職に有利となるのか、など。

 

メジャーな検定としては簿記がよく知られています。
社会人が受けるとしたら日商の検定が一般的でしょうか。
よく知られているので、受けてみよう、取得しようと考える人も多く、
これが就職に役立つかどうかは、本当によく訊かれます。

結論を言ってしまえば、「行きたい会社による」です。
業種業態や職種によるんじゃなくて、会社によるんですよね。
もちろん、職種として経理関係には大いに関係性がありますが、
それも有利になるかどうかは会社によります。

 

そもそも、
どんな業種や職種にも通用するオールマイティな資格や検定はありません。
だから、簿記検定で級を持っているからといって
直接的にどんな就職先に対しても有利になるわけではないのです。

また、
やりたいことや、行きたい企業が明確になってもいないのに、
「万能」のパスとしての資格や検定を求めるのも順序が違うように思います。
まず先にやりたいことや目指す自分像があって、
それを実現するのに必要であれば資格や検定にチャレンジするのが
本来の正しい道筋なのではないでしょうか。

 

とはいえ、
確率論としては、簿記検定の級が有利になる可能性は高いです。
なぜならば、どんな会社組織であっても「会計」からは逃れられず、
知識を持っていることによって組織に貢献できる可能性が上がるからです。

また、簿記の勉強をしてみると分かるのですが、
ふだんの正確の中で考えているお金の概念と企業会計の考え方は、
微妙な違いがあります。
家計簿との相違といってもいいかもしれません。

その違いを、検定のための勉強の中で経験しているはずなので、
級を持っている人は、そうでない人よりも役に立つと、
採用担当者が考えたとしても不思議はありません。

 

ところで、日商の簿記検定には1~4までの級があります。
学生さんを含めて受検者数が多いのは3級だそうです。
就職のためにと考えるとならば、どこまでの級を目指すとよいのか、
これはちょっと悩ましい判断かもしれませんね。

私の経験からいうと、
出来るならば2級までチャレンジしてもらいたいと考えています。
2級の勉強をすると、「工業簿記」というものに触れることになります。
この「工業簿記」というのは、別に「工業」に携わる人だけに必要なものではなく、
「原価の計算」の考え方を学ぶ機会になってくれます。
その考え方はサービス業であっても活かせるものですから、
理解していて損のない知識といえるでしょう。

 

繰り返しますが、
簿記の検定を取得していることが就職に有利になるかどうかは、
あなたが行きたいと思っている会社によります。
けれども、簿記の検定対策で勉強する内容は、
企業というものを理解するために有効な武器になるものです。
そして、さらに、
単に検定の合格証を受け取るためだけでなく、
それを使うとどういうことが理解できるのかということを
強く意識して勉強することをお勧めします。
そうすれば、検定料やテキスト代の何倍ものリターンを得られるでしょう。

 

3級であれば、市販のテキストと問題集で十分に対応できます。
2級でも、しっかり勉強する時間を確保すれば、人に教わらなくても大丈夫です。
ただ、上手に教えてくれる人に教えてもらうと時間短縮にはなりますので、
財布の中身とスケジュールを見比べて検討するのがいいでしょうね。

就職活動に活かせるかどうかはあなたしだいですが、
チャレンジしてみる価値はあると思います。

 

簿記の分かりやすい検定対策テキストをご紹介しておきます。

スッキリわかる 日商簿記3級 第6版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)

スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第7版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)

スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第4版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)