経営で考えるファシリテーションその1 意思決定はロジカルであるべき

人事系コンサルタントの永江です。

先日、経営コンサルタントの集まりに参加して、ファシリテーションについて学びなおす機会がありました。
そこで、この機会に自分の中で考える「経営におけるファシリテーション」についてまとめておきたいと思います。

今回は、その1。
意思決定はロジカルであるべき、というお話です。

会議ファシリテーションの進行手順

まず、一般的に言われるファシリテーションとは、会議や話し合いの進行について考えるもので、その中には理想的とされる進行の手順があります。
それは、下記のようなものです。

  1. 話し合いをしやすくするためのアイスブレイク
  2. アイデアを出すための発散のフェーズ
  3. 意思決定をするための収束のフェーズ
  4. 最終確認をして意思を統一する

大雑把にまとめるとこんな感じです。

つまり、
まず最初に、これから行われる話し合いにおいて、参加するみんなが持っている考えや意見を出し合い、建設的な議論をできるような「場づくり」をするところから始め、発散・収束と、段階的に進めるわけです。
良くない会議の例として挙げられるのは、限られた人が一方的に自分の意見を押し付けるだけのものや、出てくるアイデアをことごとくその場で潰していくようなものです。

こういう良くない会議の例についての対策は、多くの人がファシリテーションの説明で書かれています。ちょっと検索をするだけでたくさん見つかると思うので、そちらを参考にしてください。
会議ファシリテーションの基本的な形は上記のようなものであるということです。

収束のときに注意するのが論理性

今回、あらためてファシリテーションについて学びなおしたときに、私が非常に気になったのが収束のフェーズをどう考えるのかということです。

最終的に目指すのは、特に経営の中で考えるファシリテーションであれば、みんなが納得感を持って会議を終え、決まったことに対してモチベーション高く実行していくことです。
誰かの意見をイヤイヤ実行していくのでは良くないと思います。

参加者のモチベーションを高めるには納得感が大切で、そのためにアイスブレイクから始まるそれぞれの段階があります。

ということは、もちろん、収束の段階でも納得感を得ることを意識しなければならず、そのためには何が必要なのかを考えなければいけません。
私が考えるには、絶対的に必要で有効なのが論理性です。

「論理じゃない、感性だ」という人も世の中には居ますが、完全に論理的であって、なおかつそれが分かりやすく説明されていれば、少なくとも同じ言語を使ってコミュニケートする人どうしてあれば納得感は得られます。納得感が得られないとすれば、論理が成立していないか、論理的な説明ができていないか、説明が難しくてわかりにくいか、そんなようなところじゃないでしょうか。

一方で、収束の段階で多数決を選択する話し合いもありますが、私はこれには反対です。語弊があるかもしれませんが、間違った考えを持った人が多くいると全体が間違った方向に進むのが多数決という方法です。だから多数決で会議を収束させるのは好ましいとはいえません。もちろん、議論が出尽くした後で、そもそも絶対的な判断基準がないような事柄であれば多数決も選択肢の1つではありますが。

繰り返しますが、本当に論理がしっかりと成立していて、それを分かりやすく説明できていれば、会議に参加している人は納得してくれます。そして、その納得感をもって実行するからモチベーションも低くはなりにくいはずです。

経営の中でファシリテーションを考えるときに1つの重要なポイントとして、意思決定はロジカルであるべきだと考えます。

 


 


フレームワーク思考のセミナーやります

思考力トレーナーの永江です。

こんどの【デキる塾】はフレームワーク思考のワークショップです。

ロジカルに、効率的に、良い感じに考えをまとめていくのに、
フレームワーク思考が便利です。

フレームワークとは何かといえば、
考えるための入口になるヒントです。

あるいは、
考え方の枠組みを教えてくれる先生です。

あるいは、
考えることを手伝ってくれるアドバイザーです。

 

いろいろな言い方ができると思いますが、
仕事や暮らしがちょっと便利になるようなツールだと言えますね。

そんなフレームワークをいくつかご紹介しながら
頭の体操をしていただきたいと思います。

9月の「デキる塾」 
仕事と暮らしに使えるフレームワーク思考
Facebookのイベントページで受付をしています。

 


 


国語学習とロジカルシンキング

思考力トレーナーでフリー講師の永江です。

今日は「国語学習とロジカルシンキング」について。

 

結論から言うと、
国語学習をきちんとすることは
ロジカルシンキング、すなわち論理的な思考を鍛えることに繋がります。

国語という教科は文系の教科であって、
数学的な理論よりも、どちらかというと感性の部分も大事になる。
そんなふうに思っている人も少なくないのではないでしょうか。

ところが、
学校の教科としてやっている国語(日本語)の勉強は、
実は論理的な内容がメイン
になっているのです。

 

文法の決まり事があって、
そのルールに従って読解していく。
日本語のルールを学び、日本語を誤解なく読めるようになっていく。
そして、自分でも使えるようになっていく。
これが国語学習の目的です。

それは、
「こう書いてあるということは、こういう意味である」
「こういう説明をしているということは、このように理解できる」
というようなことが、共通認識として成立するようにするトレーニングでもあります。

そもそも言語とは認識を共有するためのツールですから、
当然といえば当然のことなのかもしれませんね。

 

また、国語のテストに出される問題は、
基本的に論理的に説明できるものばかり
になっています。

よく「このときの主人公の気持ちを述べよ」という問題に対して、
「そんなの分かるわけないじゃん」とか
「筆者はそんなつもりで書いているかどうか分からないじゃん」とか
そういうことを言う人がいます。

でも、この場面で問われているのは、
その文章を読んで論理的に考えるとどうなるのか、
ということです。

これは必ず論理的に説明できます。

なぜなら、
論理的にただ1通りの答えが導き出せないと、
学校のテストとして公平公正にならないからなんですね。

だから、テストでは、基本的には論理的に説明できる問題が出されます

 

最近ではそうでもないかもしれませんが、
一時期は受験対策の勉強が悪であるかのように言われました。
おそらくそれは、学校の勉強の役立て方を知らない人達の言い分です。
何十年も続いている、そして少しずつ改善もされている学校教育の
国語学習は決して無駄なものではありません。

もちろん、必要であっても十分であるとは限りませんから、
不足する要素はいろいろあるのではないかとも思っています。

しかし、
不足する要素があるとしても、国語学習はロジカルシンキングの練習になるのですから、
ぜひ、真剣に取り組んでほしいと思うのです。

   

 


 


自分が使っている言葉の定義は正しいのだろうか?

思考力トレーナーの永江です。

今日は、自分が使っている言葉の定義は正しいのだろうか? というお話。

 

IQとか知能指数という言葉について、
Facebookのお友達の投稿をきっかけにして調べてみました。
ひとつの結論として感じたのは、
少なくとも日本においてはひどく誤解されてしまっているということです。
おそらく私も含めて多くの人が、
単純に「頭の良さ」を表そうとしている、と考えている(いた)でしょう。

あまりたくさんの情報源に当たったわけではありませんが、
そもそもIQが算出される知能検査の目的は「発達の度合い」を測るためにあるようです。
最初から、
いい年齢に達した大人の「アタマの良さ」を測るための計算方法ではないように思います。

その計算方法は、
 「精神年齢 ÷ 生活年齢 × 100」(従来型)
または、
 「(個人の得点 − 同じ年齢集団の平均) ÷([15分の1または16分の1] × 同じ年齢集団の標準偏差) + 100」(偏差知能指数を含む)
だそうです。

なんだか難しそうではありますが、
要するに、計算方法の中に年齢の要素を含んでいたり、
集団の中での相対的な評価だったりするわけです。

また、従来型とされる式に含まれる「精神年齢」という数値ですが、
これまた多くの人に誤解されているようです。
誤解というと言い過ぎかもしれませんが、
学術的な意味で使われるとき、
それは我々が普段の会話で使っているものとは意味が異なります。
「知能年齢」という言い方にしたほうが一般の人には理解しやすいと書かれた説明もありました。
精神性ではなくて、単に知能の発達具合を表現する数値と考えたほうが良さそうです。
IQに関する話をするときにはね。

 

「IQなんて意味ない! これからはEQだ!」という言い方もよく耳にします。
しかし、そもそもIQが評価する範囲が限られているというだけで、
IQに意味がないというのはIQを誤解しているからこその言い方だのように感じられます。
数学のテストの点数は数学の能力だけを評価しますが、
学業において意味のないものではありませんよね。
そういうことです。

範囲が限られているだけです。
その定義を理解したうえで、適切な使いかたはあるはずだと思います。

さて、このように、学術的あるいは専門家的な意味や使われ方が、
一般社会のそれとは異なる言葉は意外と多いのではないかと考えます。
思い当たるところでは「善意の第三者」などがそれです。
「善意」の意味を勘違いされたりします。
こういった言葉は、
専門に勉強している人以外に対しても各種メディアを通じて広がるので注意しましょう。
新しく生まれた言葉なども意味の取り違えに気をつけなくてはいけませんね。

 

我々は言葉によってコミュニケーションを成立させているのですが、
実はその言葉の定義やニュアンスが人によって異なります。
そのすり合わせがされないままに言葉のキャッチボールをしていると、
思わぬところに誤解が生じます。
そしてその誤解は発見されないままに、
お互いが「分かった気になって」やりとりが終了してしまうかもしれません。
気をつけたほうが良いですよ。

ここにこれだけの言葉を並べたから、
読んだ人とは定義の異なる単語もあるかもしれませんね。

 


 


フレームワーク思考の枠組みをまとめたページを作成

9月の【デキる塾】は「仕事と暮らしに使えるフレームワーク」というテーマで開催します。
思考の枠組みを上手に活用して、仕事と暮らしをちょっと便利にしてみましょう。

思考力トレーナーの永江です。

私はロジカルシンキングのセミナーで講師をさせていただいていますが、
その中では、フレームワークを使ったフレームワーク思考も活用しています。

フレームワークとは思考の枠組みのことで、
これを使うと、対象となる事柄がわかりやすく分解できます。

 

フレームワークいろいろ論理的にものごとを考えるためのコツの1つとして、
対象となる事柄を分解して考えるというものがあります。例えば、会社の事業について考察をするのであれば、ヒト、モノ、カネ、に分解し、さらに、ヒトであれば、役職や年齢、職種などヒトに関わるさまざまな要素で分解します。

もちろん、どのように分解して分類をしていくのかは、なんのために思考を進めるのかや、考える対象がどんなものなのかによって変わります。1つとして同じものがないのが当然なのですが、それでも考えるヒントになる枠組みがあるのです。
ヒントになるこの枠組みがフレームワークと呼ばれています。
それを使った思考がフレームワーク思考です。

 

ロジカルシンキングの講座でいろいろな事例を紹介しているのですが、
限られた時間の中ではそのすべてをお伝えすることができません。
そもそも、いろいろな人がいろいろな枠組みを開発して広めているので、
ぜんぶでいくつあるのかは、誰にも分からないと思います。
私も、自分が考えるために都合のよい枠組みをいくつか作りました。

講座やセミナーでは十分にご紹介できないので、
通常は冊子を用意してお渡しをしています。
その内容を、Webページとしてもご用意いたしました。

フレームワークいろいろ

上のリンク先に合計23個のフレームを並べました。
それぞれに簡単な説明を付けています。
このページを見ただけでは分かりにくいこともあるかもしれませんので、
その場合は、ページ内にある問合せフォームへのリンクをクリックして、
お気軽にお問合せください。

 

思考ツールとして活用して、
あなたが考えることをより上質なものにしていきましょう。

 


 


ロジカル・シンキングってなんでしょうか?

思考力トレーナーの永江です。

この肩書、というか、名乗り、というか、
このおかげで、ロジカル・シンキングのセミナー講師のご依頼をいただきます。
もちろん、その任務がこなせるからこそ、このように名乗っているわけですが。

ただ、ときどき思うことがあります。
それは、ロジカル・シンキングという言葉に持っているイメージが、
人によって異なるということです。
あるいは、その言葉の解釈が人によって違っているとも言えるかもしれません。

 

ロジカル・シンキング

 

ネットでロジカル・シンキングというキーワードで検索すれば、
いろいろな解説サイトがヒットします。
おおよそ、その中身を読んでみると、
基本となっているのは、MBA(Master of Business Administration)に含まれる
ロジカル・シンキングであるように思います。
私が勉強したものも、どちらかというと、これに含まれると思います。

しかし、
「セミナーやってください」というご依頼を受けて打合せをさせていただくと、
そこから目指しているものは、MBAというより普段の生活に密着したことが多いように感じます。
たとえば、コミュニケーションの質を上げたいとか、
メールを書くときに分かりやすくまとめたいとか、そういう身近な内容です。

もちろん、MBAに含まれる内容でも、そういうご要望に応えられるのですが、
そもそもロジカル・シンキングってなんぞや、という問いに対しては、
違った答えが返ってくるような気がしているのです。

 

要するに、
ロジカルに考えられるようになりたいと考えている人の多くは、
プライベートであれビジネスの現場であれ、
本当に日常的な、小さいけど頻発するシーンの中で、
ロジカルな考えと、ロジカルなコミュニケーションを実現したいと欲しているのです。

ということで、
私のセミナーの内容は、抽象的な概念の話と具体的なワークがセットになっていますが、
ワークの部分についてはどんどん需要に合わせて変化させています。
それは、もっともっと日常にありふれた場面に合わせてということです。

ひょっとしたら、
去年の講座に参加した人よりも、今年の講座に参加した人のほうが、
具体的で生活に活用できる内容になっていたかもしれません。
これは、セミナーごとをやっている人間としては仕方ないこととしてお許しいただきたいのですが、
どうしても、次第に内容がパワーアップします。
でも、毎回、その時の最善をお届けしているので、ご期待には必ず応えます。

ロジカル・シンキングは、普段の生活に活かしてこそのメソッドです。

 


 


女性のためのロジカル・シンキング講座

石川で思考力トレーナーをしている永江です。
思考力といっても少し抽象的な表現ですが、
そこに含まれるロジカル・シンキングというとピンとくる人も多いようです。

公益財団法人いしかわ女性基金さんからのご依頼で、
2月に女性向けのロジカル・シンキング講座で講師を務めました。
なんと定員の倍を超えるお申込みがあったそうで、
残念ながら抽選の結果、参加できなかった人は半数以上です。

おかげさまで講座自体はご好評をいただく内容となり、
私自身も満足できる内容としてお伝えできたと感じています。

 

この講座の内容は、
「ロジカル・シンキングを利用して分かりやすく伝えることを学ぶ」
ということが、全体の目的として設定されていました。
理にかなった思考から、論理的で分かりやすい説明力を身につけたい。
そんな女性のご要望が、いしかわ女性基金さんを通じて私に届けられたということです。

このときにお伝えしたロジカル・シンキングの流れはこうです。

考える対象が意味合いとして持っている要素を細かく分解する。
そして、そこで出てきた要素ごとの関係性を確認しながら、
いろんな組み合わせによって目的に合った状態に再構築していく。
最後に、分かりやすい順番を意識してアウトプットしていく。

このことを、説明とワークを織り交ぜて講座として構築しました。

 

ロジカル・シンキングの手法はいろいろな人がお伝えをしていますが、
私の手法は説明だけを聴いてもあまり面白くないかもしれません。
ワークも、極端に楽しいものではありません。
ただ、前向きに取り組む人も、半信半疑な人も、
それなりに楽しめる内容から、ズバッと核心をついた説明をしています。

どうやったら考えることが上手になるのか。
どうやったら分かりやすく伝えられるのか。
そんなことのコツなんかもお伝えしています。

 

2月にやらせてもらったこの講座の第二弾が7月に開催されることになりました。
基本的には同じような内容の予定ですが、もっと「伝える」ことに重点を置こうかと考えています。
それは、女性基金さんに寄せられるアンケートやご要望などから、
女性からの要望として「伝達力」をアップする講座の需要が多く挙げられるとうかがったからです。

女性はコミュニケーション力が高いと言われますが、
かといって必ずしも論理的な説明が上手なわけではないそうです。
「~そうです」と書いたのは、
私がそう感じているわけではなくて、周りの女性の多くからそう伺うからです。

ならば、私は、持っているコンテンツを活かして、
そのような悩みを抱える女性のお手伝いをしよう。
それがこのお仕事を引き受けることの意義のように考えています。

 

また、同じようなロジカル・シンキングの講座は、
月ごとのシリーズとして北陸ガールズスクエアでも開催しています。
こちらは、3時間の内容を3回に分けて開催していて、
すでに4月にいちどやらせていただきました。

4月に参加していなくても、5月、6月、とされぞれ単独でも問題ない内容になっています。
Facebookイベントで募集をしていますので、よかったらご覧ください。

もう人間関係でイライラしないための〈ロジカルシンキング〉講座#2
〜感情に引きずられないための「考えるツール」〜

上記の5月開催は、フレームワーク思考をはじめとした思考ツールについて、
お伝えをして、そして実際に使ってみるワークを予定しています。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 


 


ロジカルシンキングのための心がまえ

思考力トレーナーの永江です。

ロジカルシンキング=論理的な思考、というと、
考える場面そのものをどうにかしようと思われるかもしれません。

もちろん、それは間違いではないのですが、
思考そのものをどうにかしようとすると、
その前後のことも意識しないといけないのです。

 

ゴルフのスイングを想像してください。
ボールが理想通りに飛んで行くためには、
物理学的にはクラブとボールが接している短時間のことが大切です。
その瞬間が理想的であれば、ボールの軌道も理想的なはずです。

しかし、
その理想的なインパクトの瞬間を実現するには、
バックスイングやフォロースルーも意識しなくてはいけませんよね。
しっかりキレイなバックスイングで、
打ったあとのフォロースルーも大切にする。
そうしないと、その間にあるインパクトが理想的になりません。

 

ロジカルシンキングのための心がまえにも、
実は同じようなことが言えます。

思考そのものをゴルフスイングのインパクトだとすると、
バックスイングは事前の準備です。
そして、フォロースルーにあたるのは思考のあとに何をするかで、
誰かに伝えることなどを含めたなんらかのアウトプットになります。

理想的なロジカルシンキング=論理的思考を実現するためには、
考えるための事前準備、そして考えた後のアウトプットを意識します。

その内容は思考の内容によって異なると思いますが、
多くの場合では「情報収集」と「伝達」です。
そして、情報収集には事前の分析なども含み、
伝達にはプライベートな記録も含みます。

このあたりのことは別の機会に書き留めておこうと思いますが、
とにかく、思考そのものを理想的にするためには、
その前と後も意識しておかなくてはいけないのだ、ということです。

ロジックツリーとマインドマップ

思考力トレーナーの永江です。

ロジックツリーという思考ツールがあります。
フレームワークの一種と考えてもいいです。
木の枝が伸びて広がるように項目を書き出す手法で、
階層的な分類を行ったり、論理展開のつながりを確認したりします。

例えばこの図のようなものです。

ロジックツリー1

図1クリックで拡大(別ウィンドウ)


トーナメント表のようですね。
このように枝分かれしながら分類をしたり、
手段や原因・理由などの論理展開を書き表していきます。

 

しかし、このロジックツリーという「描き方」には都合の悪いところがあります。
それは、後で思いついたことを描き足しづらいという点です。

ロジックツリー2

図2クリックで拡大(別ウィンドウ)


図2の例では、
「SNS」の先をさらに分岐させて「Twitter」と「Facebook」を足したいのですが、
既に描き込まれたものが邪魔で描き足しづらいのです。

次の図3も同様で、
「バナー広告」の細分化項目として「クリック保障」を足したいのですが、
既に描かれた「表示保障」と「検索連動」の間が狭くて描き足しづらくなっています。

ロジックツリー3

図3クリックで拡大(別ウィンドウ)


 

私はロジックツリーが有効な思考シーンにおいては、
ぜひともマインドマップを使うようにお勧めしています。

この例の流れをマインドマップで表現していた場合、
いったん図4のように描かれたあとに追加をしたくなり、
図5のように描き足されることになります。

マインドマップ1

図4クリックで拡大(別ウィンドウ)


マインドマップ2

図5クリックで拡大(別ウィンドウ)


 

マインドマップは枝(ブランチ)を自由に放射状に描いていくので、
後で追加情報が出てきたときに便利です。

また、ロジックツリーでいったんきれいに並べて描いてしまうと、
その「きれいさ」に脳が安心してしまい、漏れがあっても気づかなる可能性が高くなります。
これではいけません。

思考力を高めて自由な発想をし、
項目や関連を漏れ無く挙げていくにはマインドマップが格好のツールです。

 

マインドマップは描かれた要素が揃っていない(整列していない)ので見づらい、
というのであれば、いったんマインドマップで描いたものを
ロジックツリーに清書をすればいいと思います。
(個人的にはこの清書は不要だと感じていますが)

ロジックツリー4

図6クリックで拡大(別ウィンドウ)


放射状に描くという形状のイメージから、
自由な発想に向いていると思われがちなマインドマップですが、
その自由な発想を誘導してくれることが漏れ無く情報を挙げていくことにつながり、
論理的な思考にもとても役に立つのです。

 

ロジックツリーについては、こちらの電子書籍でも取り上げています。
身近なことで思考の練習をしよう ふだん使いのフレームワーク思考 (オフィスまなぶき)
フレームワーク思考はロジカル・シンキングを助けてくれるとても便利なツールです。
ビジネスユースで紹介されることが多いのですが、
ふだん使いをしてこそ便利さが本当に分かるのではないかと思っています。

 

最後に、
マインドマップについての私の師匠である矢嶋美由希さんの書籍を紹介しておきます。
こちらは、マインドマップの描き方ルールや、「マインドマップとは」という内容のほかに、
なによりも、たくさんの方の活用事例が載っているのでオススメです。

ひとことでマインドマップといっても使い方は人それぞれ、
まさに千差万別のマインドマップがいろいろ紹介されているので、
マインドマップに興味ある人にはぜひ読んでいただきたい内容です。


ふだん使いのマインドマップ 描くだけで毎日がハッピーになる

 


 


論理的な思考のために階層的な分解を

思考力トレーナーの永江です。

ロジカルシンキング、日本語でいえば論理的な思考。
これはとても大切です。

感性は人によってさまざまですが、
論理は人の特性に寄らないものなので、
うまく活用すると良質のコミュニケーションにも役立ちます。

 

思考の対象となるものはさまざまな要素を持っています。
対象について考察していたり議論していたりするとき、
それが持つさまざまな要素を適切に扱わないといけません。

適切に扱うために必要なもののひとつに、
要素を階層的に分解する、ということがあります。

これは、
大分類、中分類、小分類というふうに分類の大きさを変えていくことであり、
日本 > 都道府県 > 市町村 > ……
という段階的に分割していくような場合と同じです。

これが出来ていないと、
なんでもかんでも「いっしょくた」に考えてしまうので、
論理的な思考にはつながりません。

階層的な分解はいろんなことで練習できます。
大分類、中分類、小分類、の三段階くらいならちょっとした時間にできます。
身の回りにあるいろんなものを使って思考の練習をしましょう。階層的な分解