小中学生と論理的思考【加賀市 片山津 こほく寺子屋】

片山津温泉の北、加賀市の湖北地区会館で塾をやっています。
思考力トレーナーの永江です。

小学生や中学生と思考力、特に論理的な思考力について考えてみました。

小学生の論理力

小学生はまだ基本的に論理力が弱いと思います。特に低学年ならなおさら。これは脳の発達過程であることを考えれば当然です。でも、論理力が無いかといえばあるていどは有るわけで、その程度がまだ低いというだけです。

あるていどには論理力があるから、それをきちんとアタマの中で使えて、なおかつ他者に伝わるようにアウトプットできるようになると良いです。アタマの中で論理力を使う練習と、アウトプットする練習のセットですね。この「セットにする」という部分が十分であれば良い成長につながるのではないかと思います。

中学生の論理力

中学生になれば論理力はずいぶんと身についてきます。学校の教科学習でも、論理力を求められるものがたくさんです。国語の読解問題でも、数学の各種問題でも、近年では社会科系のテストなんかでも論理力が必要となる問題があります。

学習塾での指導をしていて感じるのは、中学生段階での論理についての課題がアウトプットにあることが多いということです。それなりに考えられる力は身についているのですが、それを表現する能力が追いついていないという感じです。口頭での説明にしろ、文章での説明にしろ、「練習不足」という印象を受ける子供が多いです。

子供が論理力を身につけるために

子供が論理力を正しく身につけるために、いろいろな学習方法や練習のメソッドがあります。そんな具体的な方法論がいろいろある中でも共通しているのは、アウトプットをしっかりやるということのように思います。もちろんインプットとしての勉強も必要なのですが、きちんと作られたメソッドには必ずアウトプットのフェーズが設定されていて、また、学校の勉強のための自学だと不足しそうに思える部分です。

もちろん、学校の先生も、教材を作る業者さんも、ちゃんとアウトプットの機会を設けるように工夫をされています。ただ、宿題や自学となったときに子供たちがアウトプットを意識しなくなるように思います。だから、教えるほうもアウトプットを意識しつつ、インとアウトの両方をバランスよくしていくのが良いのだろうと思います。

 

思考力トレーナーとしてのスキルや経験を活かしつつ、小中学生のための学習指導をしています。
アウトプットということであれば作文指導もしています。
単に覚えてこなすだけではなく、「ちゃんと理解して自分の言葉で説明できるからテストで良い点が取れる」という状態を目指します。
発達障害などで勉強に苦手が強くあるお子さんにも対応しています。
こほく寺子屋のページをご確認いただき、ご興味があればお問い合わせフォームからご連絡をください。

加賀市片山津地区 こほく寺子屋

 


 


加賀市、こほく寺子屋での指導内容

加賀市の片山津温泉ちかくの湖北地区会館で学習塾をやっています。
小中学生を対象とした塾です。

学校の教科指導

どんな塾なのかというと、基本的には学校の教科についての指導です。小学生なら国語と算数がメイン。中学生なら国語と数学、それに英語です。特別にかわった指導方法があったり、特殊な教材を使ったりはしていません。私の強みは指導がわかりやすいという一点です。

学校の成績に満足をしている子はここに来る必要はありません。勉強についていけていないとか、授業は問題ないけどもっと上を目指したいとか、なにかしらの課題を持っている子はぜひ来てください。

算数や数学は、単にやり方を覚えるのではなく原理や理屈から分かるようになります。だから、中学校レベルなら公式を忘れても自分でそれが作れるようになります。なんとなく国語の読解問題に臨んている子は、明確な理由と説明をもって解答が書けるようになります。英語は、受験対策をしながらも将来の役に立つ言語として身につけられます。

作文指導について

教科でいえば国語に含まれますが、作文の指導をやっています。こちらも対象は小中学生ですが、特に「何もかけない」と悩んでいる小学生のお子さんがだんだんと書けるようになっていきます。基本的に小学校の低学年なら、自発的に作文ができるようになることを目指します。小学校の中高学年になってきたら、読んだ人に伝わりやすくなる書き方を学びます。

中学生の作文指導は、読解力や他の教科にも役立つものを目指します。論理的な文章の書き方や、論述的な作文などです。なんだかんだいって全ての教科書が日本語で書かれている以上は国語力が重要であり、読解力を身につけるために実は作文力も必要です。特に要約練習などは読解問題の地力をつけるのに効果があります。

小学生の英語

生徒さんや親御さんからのご要望をいただいて、小学生むけにも英語の指導をはじめました。今のところ高学年を対象にしています。小学生の英語については文法的な説明をなるべくしないで、日常にある言葉を英語にして、英語の音やリズムを楽しんでもらおうと考えています。

英語というものそのものに抵抗がない状態になっていれば中学校に入ってからの英語もスムーズに学習できると思います。最初はそれこそアルファベットを覚えたりローマ字を復習したりすることもあると思いますが、とにかく「ことばの楽しさ」を感じてもらいたいと思います。

 

こほく寺子屋は小中学生むけの学習指導の塾です。
こほく寺子屋のページから詳細をご確認いただき、お気軽にお問い合わせください。

 

学習指導の塾を再開しました 加賀市湖北地区会館

こんにちは。
思考力トレーナーで、小中学生むけの塾をやっている永江です。

塾をやっているといっても、この半年以上はお休みをしていました。
塾の場所として利用させてもらっている湖北地区会館が改装のために使えなかったからです。

小学生むけの作文指導

湖北地区会館での学習指導は小中学生を対象としていて、小学生むけには作文指導もしています。小学生の作文指導をお願いされる場合には、好きだからもっと伸ばしたいというケースと、からっきしダメなのでなんとかしたいというケースがあります。中間的な生徒さんは今のところいませんね。

好きで得意だという子には、ていどに合わせてもっと上手に書けるように指導します。からっきしダメという子には、まず何かを書くことの楽しさを伝えます。あまり文法的な正しさや文章の技術は後回しにして、まず、苦手であるという意識が薄れるように考えています。今回の再開で久しぶりに会った生徒さんの1人は後者のタイプです。

小中学生むけの学科教科指導

いわゆる普通の勉強、学校の教科の内容についての指導もしています。主に算数・数学と英語、国語です。理科や社会のジャンルはそもそもご依頼やご希望がきわめて少ないですね。たまに、「今回のテスト範囲にある、電気のことについて教えてほしい」というスポット的な依頼が生徒からあるていどです。

数学とひとことで言っても数の計算などのジャンルと、図形のジャンルとがあります。さらにいうと論理学的な要素があったり、統計の話があったりしますが実際に指導するのは主に計算系と図形系です。中学生までの範囲の数学や算数はあまり覚えることが多くありません。だから、苦手な部分であっても繰り返して練習するとなんとかなります。練習の仕方や時間の確保が問題となりますが。

英語も基本的にまだ覚えることが多くないのですが、苦手な子には単語を覚えるだけでも苦労となるようです。これもなるべく多く接する機会を設けることが有効なのですが、中学生ってけっこう忙しいんですよね。部活を一生懸命にやっているとほんとに大変そうです。だから、ほんのちょっとの時間でいいから英語にふれる機会を設けるような指導もすることがあります。

久しぶりの生徒との再開

さて、今回の再開で半年ぶりに生徒さんと会いました。特に小5の男子に驚かされたのですが、顔つきがずいぶんと「おにいちゃん」になっているんですね。たしかにあどけなさはまだまだ見られますが、目つきがたくましくなっていました。ふわふわ落ち着かないところのあった子なのですが、しっかり1時間、集中して勉強しています。

『男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ』という言葉がありますが、まさにそれです。子供は成長をするものですが、しばらく会わないうちにけっこうな変化がありますね。一緒にいたお母さんにそのことを伝えましたが、お母さんはピンときていない様子でした。毎日、顔を合わせていたら無理もないですけどね。

こんな感じで子供の成長を感じられるのは学習塾をやっているものの醍醐味といえます。もちろん、今回みたいな半年も間を空けることは珍しいですが、それでも頻繁に感じるものでもあります。多くても週2の数時間ですからね。楽しいです。

8周年記念、読書に関するセミナーと懇親会

思考力トレーナーの永江です。
個人むけのセッションでは、お勉強コンサルタントみたいなこともやっております。
いくつかの肩書(?)を持ってしまっているのですが、8周年記念のイベントは上記のような感じにします。

 

おかげさまで、2011年4月に独立開業をしてから無事に8年がたちました。
振り返ったらそれはもう本当にいろいろなことがありましたが、やっぱり原点になるのは「ひとさまにお伝えをする」ということ。
昨年は見送った周年イベントも、今年の自分ならやるのがよいだろうと考えて開催することにいたしました。

もともとは講師のしごとをしていくために会社をやめて独立をしたのですが、
その後にはいろいろなことがあって、学習塾をやって、コンサルタントにもなって、
イベント運営のお手伝いをしたり、ウェブ関係のお手伝いもやらせていただきました。
どのしごとも楽しくやらせていただき、それなりに評価をしていただいております。

 

いろんな仕事をさせていただいた中で、
8周年の記念としてやっておきたかったことは、やっぱり人前でお話をすること。
単に目立ちたがり屋な性格が現れているだけかもしれませんが、
自分の中でも評価を多くいただいている行為でもあります。

お話の内容は長くやってきたものではなく、
あるきっかけから、今回のために新たに作成するコンテンツです。
テーマは読書

セミナーで読書のお話をさせていただくのは初めてです。
以前に社会人講座としてお話をさせていただいたことがありますが、それも比較的に最近です。

記念のイベントでどうしてあまり話したことのないことを話そうと思ったのかというと、
誰かのかわりに何かを学び、それをわかりやすく伝えることで人の役に立つことがしたかったから。
なぜそれがしたいのかというと、単純にやりたいからという気持ちと、
おそらく他の人はあまり持っていない特殊能力だと思いがあるから。

 

たとえばファイナンシャルプランナーの資格をとりたい人がいます。
でも勉強が苦手です。
そしたら、私がその勉強を先にやって、
それから勉強した内容をお伝えして、学習効果を加速させる。
そういうことができます。
現時点で私が知らないことでも可能です。

とはいえ、実際にそれをやろうとしたらそれなりに時間と労力と、そしてお金が必要ですが……。

 

まあ、FPの話はたとえ話であって現実的ではありませんが、
今回のそれが読書なんです。

読書のしかたにはいろいろあって、
速く読む
ゆっくり読む
目で読む
声に出して読む
などなど。

どういう方法ならどういう効果があるのかを最近になって勉強しました。
けっこう人生の役に立つ情報だと感じているので、これをひとさまにお伝えします。

何かを勉強しようと思っている人は、勉強が少しラクになると思います。
ラクといっても勉強時間が減らせるということではなくて、
学習効果を上げやすくなるから、勉強の苦労度合いを下げられる、ということです。

もしかしたらなんとなく感じていることや思っていること、
読書について気持ちの中にあることの科学的な後ろ盾になるかもしれません。
そうしたら、読書という行為に対して自信が持てるようになり、
やっぱり今後の学習効果を上げられるのではないかと思います。

参加してくださった方には、そういう変化をお持ち帰りいただけるように準備しています。

 

オフィスまなぶき8周年記念
(仮)おしょうのセミナー・ライブトーク(懇親会あり)

平成31年4月14日 16:30〜18:30
会場:北陸ガールズスクエア 金沢市長田本町チ22-2
参加費:セミナー=2,000円 懇親会=実費

https://www.facebook.com/events/254005315482303/
Facebookのイベントページから、もしくは下記のフォームからお申し込みください。

オフィスまなぶきお問合せフォーム
このフォームからのお申込みの際は、4月14日のセミナー参加希望の旨をご入力ください。

懇親会は、セミナー会場そばの寅亭さんで予定しています。

石川県立高校の受験対策について基本的な考え方【加賀市、片山津、湖北地区、学習塾】

思考力トレーナーとして、学習塾を経営している永江です。
加賀市の湖北地区会館で小中学生むけの指導をしています。

県立高校の入試問題、今と昔

私が高校入試に臨んだのは、今から35年くらい前です。さすがにそのときの出題内容をしっかり覚えていませんが、今とそれほど大きな違いはないように思います。学習指導要領の変遷はあるし、それに応じた変更点はあると思うのですが、基本的には中学校の勉強をちゃんとやっているかどうかの確認です。数学の場合は、ほとんどの生徒が正答できるいくつかの問題と、上位成績の人じゃないと正答できないであろう問題とがあります。もちろんその中間にあるような問題が多いです。

塾を始めるまでは実は中学校時代の学習内容をけっこうな割合で忘れていると思っていました。でも、教材などを見てみると意外と覚えているもので、子供のときに勉強したことは今の時代になってもそれほど変わらず使われていると実感できました。歴史教科書の内容などは変わってしまったことも多いですが、基礎学問としての国語・数学・英語などは、考えてみたら変わりようがありませんからね。昔も今も、県立高校の入試問題はそれほど違いがないのではないかと思います。

高校受験を意識した勉強

せっかくの学びの機会を、受験のためにばかり意識したものにしないほうが良いのですが、とはいえ意識したほうがベターではあります。少しでも学校の勉強ができたほうが将来の選択肢が増えるし、義務教育の間に学ぶことは意外とそのまま社会に出たときに役に立ちます。「そんなことない!」という主張をする人も居ますが、これについては別の機会に反論します。

では、高校受験を意識した勉強とはどういうものかというと、過去問題の中にある出題パターンにある決まった要素を押さえていくものになります。数学の話が分かりやすいのですが、たとえば、文字式の計算は必ず出てくるし、図形の角度やグラフ、関数などの要素は絶対にあります。それぞれの要素について基礎をしっかり理解して、能力にあわせて応用も効くように学習すると良いと思います。単元に付けられた名称を意識するのがポイントです。

学校の進行にあわせた勉強

とはいえ、公立高校の入学試験問題は、おおむね中学校での指導内容を網羅しています。当然といえば当然です。だから、学校の授業の進行にあわせて、そのときにやっていることをしっかり理解することが重要です。受験を意識するということと、学校で指示される課題をやることは、別のものではありません。かなりイコールに近いと思います。

だから私の塾の指導方法としては、そのときそのとき学校でどこまで授業が進んでいるかを生徒に確認しています。もちろん、個別の状況によって学校の進度とは違った指導をすることもありますが、まったく違うものとは考えないようにしています。学校の勉強とは違ったことをするよりも、「学校でやっていることは、こういうことなんだよ」と、理解を深めるようにすることが多いでしょうか。「先生!受験のための指導をしてください!」と親御さんから頼まれることもたまにありますが、けっきょく、教科書から外れた内容になることもないし、実はそれほど特別なことはしていません。違ったことをする必要はないと思います。

社長は言葉をケチらない【零細企業の人材育成】

人事系コンサルタントの永江です。
今日は、零細企業の社長が社内のスタッフ向けに「言葉をケチってはいけない」ということについてお話をします。

言語化するのが面倒くさい?

ある社長さんは、従業員と実際に会ってお話をする機会が少ない事情があったために、チャットワークを社内コミュニケーションに活用しています。人数の少ない会社ですから、全体としてのグループチャットと、個人どうしのチャット、この2本だてで活用されています。もちろん、全体に共有すべきことと、他の人には知らせずにひとりひとりと個別のお話をするための使い分けです。

お話をうかがっていると、どうも、チャットで文字を打つのが面倒くさいようです。タイピングの速さは人並みよりちょっと遅いくらいで、そこはいいのですが、伝える文章を考えるのに時間がかかるようです。いわく「電話でしゃべって伝えるほうが速い」とのこと。でも、そもそも時間を合わせて話しにくい社内事情があって始めたことです。なんとか、面倒くさいという思いを振り払って続けていらっしゃるとのことです。

社長が言葉をケチらないということ

たしかに、慣れていなければ、アタマの中にあることを言語化するのは労力を使います。疲労感もあるかもしれません。面倒くさいと思うのも無理はありません。でも、この社長さん、それでも有用なことだから、自分が面倒くさがったりしないで続けるのだとおっしゃっています。月並みで申し訳ない表現になりますが、偉いと思います。

この社長さんが考えていることは、言葉をケチらないということです。面倒くさいので言葉を省略したくなることがあるけれども、それだと誤解を生む可能性が大きくなる。あるいは、勘違いで間違った指示の受け方をされてしまうかもしれない。それでは結果的に余計な手間や時間がかかるし、意味がない。そうならないように、ご自身は言葉を丁寧に考えて丁寧に書いているそうです。

言葉を上手に省略すると、表現は抽象的になります。抽象的になると全体像を共有するには良いのですが、受け手に誤解が生じる可能性が大きくなります。そうならないように、抽象的にまとめた表現と、具体的で詳細な表現は併用するのが良いです。一方で、零細企業の社長さんは忙しいことが多いから、なるべく時間を省略したくなって、言葉をケチってしまう可能性も高いです。

従業員の手間は会社にとってコストです。だからなるべくこれを軽減したいところですね。でも、社長の手間は、場合によっては投資と考えられるかもしれません。もちろん従業員の給料・賃金も投資になりえるのですが、経営者自身が自分の行動を投資とするのは、自分のことだから心がけしだいでできるはず。スタッフに何かを伝えるときに、言葉を惜しんでケチるのではなく、丁寧に言葉を紡いで、しっかり情報伝達をしましょう。もちろん、正しい日本語を使うようにしなくてはいけません。

小さな会社でも人事制度は必要【零細企業の人材育成】

人事系コンサルタントの永江です。
今日のお話は、小さな零細企業にも人事制度、とくに評価や教育に関する制度が必要なのかどうかという内容です。
結論を先にいえば、小さな会社にも人事制度はあったほうが良いです。

人事制度の本質は個人と組織の成長にある

組織というのは成長を目指すようにしないと持続すらしなくて衰退します。継続するためには成長を考えるのが良くて、そのために従業員の成長は不可欠です。人事制度というものは何のためにあるのかというと、スタッフ個人を成長させ、それによって会社そのものが成長するためです。これは規模の大小に関わらずいえることだと思います。

個人と組織が成長しさえすれば制度は不要ということにもなりそうですが、制度なしで運用するのはおそらくうまくいきません。なぜかというと、人は自分が思っているほどにちゃんとはしていなくて、社長が考える「成長のための施策」「評価する方法」というのも同じだからです。

評価や教育には納得感が必要

ちゃんと制度化していない方法でスタッフを評価しようとすると、どうしてもどこかに不満が出てきます。「自分は自分なりに頑張っているのに評価してもらえない」とか「社長は自分の何が足りないと思っているのか分からない」とか、そんな思いを持たれて良いことなんてありません。だから制度をつくっていく中で従業員に求める要件を明文化していき、何に頑張ればいいのかを分かるようにするんです。

明文化して分かりやすくするのは評価だけでなく教育についてもです。スタッフの成長に資するもの、なおかつ会社の利益につながるものであれば積極的に会社の費用として支出をし、労働の時間として評価してあげます。そうすれば「これが会社にとって、自分にとって必要なのだ」と分かるようになり、社長の方針や考えと部下の成長の方向性を整えられます。

会社の大小は関係ない

おそらく、大きな会社であればあるほど人事制度はしっかりと構築されていることでしょう。逆に小さな零細企業だとそこまで手が回らないという理由などから人事制度がないことが多いです。たしかに目の前の発注に対応して、営業もして、となれば忙しくてたいへんです。でも、忙しいからこそ、あるいは実は、小さな会社だからこそ人事関連のことは制度化したほうが良いのです。

あなたが零細企業の社長さんで、社員の成長が会社の成長につながるとお考えならば、ちょっと考えてみましょう。あなたは、指導や教育をすることが得意ですか?得意であればそれでいいです。でも、特定の分野で起業した人じゃなければ指導や教育はあまり得意ではないはずです。だから、そこは制度化して、制度が指導や教育をしてくれるようにしておくのです。

会社のルールは会社から従業員へのメッセージになりえます。こういう働き方をしてほしい、こういう行動を仕事の中でしてほしい、そういうメッセージがルールには込められます。このことは人事制度についても同様で、上手にやっている会社は制度の中で自然に社員が成長します。大きな会社に人事制度がちゃんとあるのは規模が大きいからではありません。それが上手な方法だと知っているから制度を作っているのです。その上手な方法を小さな会社だからといって使わないのはもったいない。あなたの会社でも、ぜひ、人事制度の構築を検討してみてください。

社長がみずから動く【零細企業が人材を確保するために】

人事系コンサルタントの永江です。
零細企業が人材を確保するためにどうすると良いのか。
今日は社長の行動についてです。

採用活動を人任せにしない

零細企業の社長さんと一括りにしても、その得意とするところや苦手とするところ、人柄などはさまざまです。だから、とうぜんですが、自分でやる仕事と他人に任せる仕事もさまざま。そして、人に任せる仕事の中でも、自社のスタッフに任せる場合と外注する場合などに分かれたりします。会社にとって本当に欲しいと思える人材を確保することを考えると、採用は人に任せないほうがよいでしょう。

規模が小さな零細企業では、社長の考えや理念が大切です。大企業では大切じゃないみたいな書き方ですが、従業員に与えるインパクトが大きくて、したがって事業そのものに与える効果の比率が大きいというふうに理解してください。ちょっとブレたときの悪影響。きちんと浸透しているときの好影響。それらが出やすいということです。

採用活動を他人に任せると、理念や考え方のアピールが弱まります。また、せっかくのチャンスとなる「社長さんが直接に話してくれた」と思ってもらう機会を逸することになります。もったいないです。小さな会社の社長さんは忙しい人が多いですが、採用活動は自分でやるのが良いと思います。

具体的に何をするか

人材確保のために、何を人に任せず自分でやるべきか。たとえば情報発信の内容を作ることがあります。仮に採用に関するメッセージページをウェブ上に作るとします。HTMLコーディングやページデザインなどは人に任せてよいです。さらに、文章の最終的な作成も任せてもよいです。でも、そのページで何を訴えるのかという内容そのものは社長が自分で作るべきです。そうしないと伝えたいことのニュアンスがズレてしまう可能性があります。

他には、興味をもってくれた求職者の人に直接に会うということです。会社説明や面接などは社長が自分でやりましょう。もちろん他のスタッフを同席させるのはかまいません。説明会では社長が自分の口で会社の魅力を語り、面接では社長みずから気になることを質問し、採用するかどうかの判断をします。

他にも社長が自分でやるのがよいことは考えられますが、情報発信をすることと、求職者への接触は非常に大切だと思います。

社長の魅力を磨く

なんだかんだいって零細企業では、就職活動している人がその会社に入ろうと思うかどうかについて、社長が持っている人間的な魅力は大きく影響します。つまり良い採用をするためには社長が魅力的であることは武器になります。一方で、私の体感では、ここについて自信を持っていない社長さんがけっこう多い。本当はすごく魅力的な人なのに自信を持てないという社長さんもいらっしゃいます。

自信過剰になって驕ったりするのは良くないですが、客観的に評価できる自分の魅力を知っておくことは大切です。そのために、ふだんから親交のある人に自身の魅力を教えてもらうとよいです。なんだか気恥ずかしい思いがするでしょうが、これはぜひ、やってみていただきたい。そうして、そこをブラッシュアップしつつ、表に出していくようにしましょう。

もともと持っている魅力があるとして、それそのもの、あるいは他のことについて自己研鑽をすることも大切です。人間的な魅力というのは完成形がありませんから、ある意味では死ぬまで成長途中です。そもそも人間的な魅力は高いに越したことがありませんから、ぜひ、毎日の仕事や暮らしの中で意識をしてみてください。

小手先のテクニックでは無理

人材の確保をしっかりしようとしたら、小手先のテクニックではおそらく無理です。お金をかけないような努力はできますが、手間を省くことを考えると難しくなります。だから、社長が自分で手間ひまをかける。安易に他人に任せないようにしましょう。

上手な学び方、上手な勉強のしかた

思考力トレーナーで人事コンサルタントの永江です。
先日、ある企業さんで、ある資格試験についての勉強方法をお伝えしてきました。
社員の何人かにその資格習得のための勉強をさせたいのだけれども、どの人もけっこう忙しく働いてもらっている。
だから効率よく勉強してもらうためのヒントをもらえないか、というのが社長さんからのリクエストでした。

全体像や構造を理解して勉強する

下手な勉強方法のひとつとして考えられるのが、とにかくテキストの前から順番に読んでいくというやり方です。上手な勉強方法でも実際の時系列ではそうなることが多いのですが、テキスト本文に入っていく前にやっておくと良いことがあります。それは、これから学ぶ事柄の全体像を把握して、その資格に必要な理論や情報の体系がどういう構造をしているのか知っておくことです。

全体像がわかった状態で学びを進めると、「ああ、この部分は、全体の中でこういう意味があるのだな」とか、「これは、少し前に勉強したあのことと、こういうふうに関係しているのだな」とか、情報の連携をしていけるようになります。情報はひとつひとつの単体で記憶しようとするよりも、つながりでインプットしたほうが覚えられます。だから、全体像があって、その中の各パーツとして細かな情報を入れていくのがいいです。

目次を活用しよう

全体像の把握や理解、構造をわかっておくために有効なのが目次です。以前は私も目次をすっとばして本文に入っていましたが、今はそんなことはありません。何か目的があって実用書やビジネス書を読むときには、かならず目次に目を通してから中身に入っていきます。

目次には、2〜3段階くらいの見出しがあります。その見出しを順に追っていけば、全体としてどういう主張や内容があるのか、それを構成するためのパーツとしてどういう情報があるのかが分かります。そうしてから本文を読んでいくと、全体の中のひとつひとつのパーツとして個々の情報の理解がしやすいです。

個々の要素と全体の例(簿記の勉強)

個々の要素があって全体が構成されている。それを分かって勉強するとよいという例として、簿記についてお話をします。ひとことで簿記の勉強をするといっても、いくつかの事柄と、たくさんの言葉の意味を覚えなくてはいけません。そして電卓を叩いて計算をする能力も必要になります。日商簿記3級の勉強をしようとすると、全体の構成として以下のように考えられます。

  • 会計の流れを知る
  • 貸借(左右の振分け)のルールを知る
  • 勘定科目の分類と名前を覚える
  • 正確な計算能力を身につける

教える人によって構造化の仕方はちがうと思いますが、おおよそこんな感じになっています。このことを知ったうえで「あ、自分は、いま左右の振分けについて勉強しているな」とか、「正しく間違わないように計算する練習をしよう」とか、考えられるとよいです。

中高生以上にはオススメ

ただ、こういう勉強のしかた、学び方が、どのような人にも向いているわけではありません。小学生くらいのお子さんの場合は、全体を分かってから個々の勉強をするためのベースとなる知識がまだ不足しています。特に低学年だとそれが明らかなので、いわゆる「詰め込み型」の勉強方法も必要になってきます。一時期、この「詰め込み型」の勉強が世の中で批判を浴びましたが、小さい頃には絶対に必要だと思います。

中学生から高校生くらいになってくれば基礎的な知識や考え方も身につくので、だんだんと、全体理解から始める勉強の仕方が向いているようになります。まっとうな学習をして普通の社会的知識を身に着けていれば、大人になったらもう間違いなくこれです。いまになって思えば、中学校のときの勉強や大学受験のための勉強も、こういうやり方をしておけばよかったと思います。そうすれば、もうちょっと……。

学校の先生は、今やっていることが何につながるのか教えてくれません。特に高校の先生は、その教科そのものが好きだった人が多いから、それが何にどうつながっていくのか発展していくのかに興味がないんですね。そういう意味では、学校の先生以外の大人と接するのは子供にとって重要なことなのではないでしょうか。

具体的な能力と抽象的な能力【零細企業の人材育成】

人材育成コンサルタントの永江です。
小さな会社で人材を育成するためのお手伝いをしています。

具体的な能力と抽象的な能力

これは私が勝手に使っている言い方なのですが、仕事に必要な能力を大きく2つにわけて、具体的な能力と抽象的な能力と呼んでいます。他のところでは通用しない言い方だと思うので、ここにかぎった言葉の定義として考えてください。具体的な能力とは、その業種のその職種に必要なスキルや知識のことです。たとえば、経理事務職の人にとっての簿記の知識やPCを使った入力作業のスピードなどです。これに対して抽象的な能力とは業種や職種にかぎらず有効なスキルなどのことで、たとえば論理的に考える力や、人づきあいの上手さなどです。

ただ、ある職種にとって具体的な能力であっても、実はそれが他でも有効な抽象的な能力となることもあります。逆に、一般的には抽象的な能力となることであっても、ある特定の職種をその職種たらしめる具体的な能力になることもあります。つまり、何が具体で何が抽象かというのは場合によってかわってくるし、それぞれに具体的に分類がされるようなものではないということです。

たとえば介護福祉事業所の具体的な能力

介護福祉事業書を例にして考えると、具体的な能力とは介護に直接的に役立つスキルになります。たとえば、ベッドに寝ている利用者さんの体の向きをかえる動作、その能力。高齢者介護を仕事としてやっていくために必要な高齢者の体についての知識。こういうものは介護福祉事業所において求められる具体的な能力です。

具体的な能力は直接的にその仕事に必要な能力なので、それがなければ始まらないし、職業訓練や資格試験などで中心的な項目として挙げられます。そして、なぜそれが必要なのかが誰にでも分かりやすいものとなります。

たとえば介護福祉事業所の中傷的な能力

反対に抽象的な能力はその仕事じゃなくても有効な能力であり、場合によっては、なぜその仕事に必要なのか分かりにくかったり、なくてもその仕事じたいは成り立つようなものです。でも、あるに越したことはない、という感じです。

たとえば介護福祉事業所において、論理的な思考は抽象的な能力になります。介護のノウハウを完璧に記憶して、動作としても実行できる能力があれば、職場で論理的な思考を発揮する場面がないかもしれません。でも、あるに越したことはありません。ちゃんとノウハウをマスターしていれば、なくても介護の仕事じたいは成り立つかもしれません。でも、あるに越したことはありません。

抽象的な能力を伸ばす必要があるかどうか

いわゆる即戦力としての成長を期待するならば、ぜひとも具体的な能力を成長させるべきだと思います。それが仕事の質や効果に現れやすいものですからね。介護の腕前がアップすれば、介護の仕事の質が上がったことと同意のはずです。

では、直接的に役に立つわけではない抽象的な能力は、伸ばす必要がないのかというとそうでもないと思います。パッと考えると役に立つのかどうか分かりにくい能力であっても、多くは間接的に仕事の役に立ちます。そして、抽象的な能力が高い人ほど、応用的に仕事の質を高められるし、これまでになかった角度から仕事を見つめられるように感じます。特に、停滞感のある職場では、抽象的な能力が現状を高いするために役に立つ可能性が相対的に高いのではないでしょうか。

緊急性が低いけど重要なのが抽象的な能力

優先度を考えるフレームワークの中で、「緊急度が高いけれど重要度が低い」という項目と、「緊急度が低いけれど重要度が高い」という項目の比較の話が出てきます。緊急度の高さに目が行ってしまってそっちを先にやりがちだけど、重要なことは緊急度が低くても先にとりかかるべきであるという考え方です。抽象的な能力といっているものの中には、緊急性が低いのに意外と重要性の高いものが潜んでいます。どれがそれに該当するのかはケース・バイ・ケースですが、重要度の高い抽象的な能力を見落とさないようにしてください。