入社試験や面接をテストだとは考えない

思考力トレーナーの永江です。

これから企業の面接を受ける人、
採用担当として応募者の面接をする人、
ぜひ、この記事を読んで、
「面接とはなんなのか」ということを考えてみてください。

 

入社試験や採用面接の責任者をしていた経験があります。
おかげさまで採用予定の10倍以上のエントリーのある会社だったので、
「不採用」という判定をすることの方が
「採用」とすることよりもはるかに多かった仕事です。

 

当時からもどかしく思っていたことは、、
入社試験や面接に対して使う「受かる」とか「落ちる」という言葉が
本来の目的からはズレてしまっているということです。

当たり前のように使われていますが、
これは間違いだと思っています。

 

では、正しい言葉は何かというと、
「お互いの承諾」や「契約の成立」といった、
双方が対等な立場になれるものが良いのではないかと考えます。

「受かる・落ちる」は学生さんのテストの延長線にあり、
会社側が一方的に裁定を下すようなニュアンスがあって正しくありません。

採用も就職も相手があってのことですし、
お互いが納得して初めて成立する「契約」です。

だから、
入社試験と呼ばれるイベントだってテストだなんて考えずに、
お見合いの一環だと思うようにすればいいのです。

 

お見合いであれば、
相手に失礼のないように自分のアピールをして、
相手のことも良く分かろうと努力をします。

そのうえで自分が相手と一緒にいたいと思うようなら
自分の意思を示すためにプロポーズをするのです。

 

入社試験や面接をテストだなんて考えない。

これは、企業側にも応募者側にも言える心構えです。

 


 


採用面接でリーダー経験ばかり求められるのはなぜか

思考力トレーナーの永江です。

就職活動の支援や職業訓練の講師をさせていただくことがありますが、
その前に会社勤めをしていたときには人事部にいて、
採用活動にもたくさんの時間を割いて従事していました。

 

これは私がいた会社に限ったことではありませんが、
新卒採用の現場では
「リーダーシップをとっていた経験はありますか?」
という質問が頻繁に行われます。

どんな業種でどんな職種を募集しているのかにかかわらず、
まるでテンプレートのようにこの質問が出されます。

「そんなにリーダーばっかり採用したいのだろうか?」
とか
「今の社員にはリーダーになれる人がいないのだろうか?」
と心配になってしまうくらいに、よく出される質問の1つがこれです。

 

そんなにリーダー経験を確認するのはなぜでしょう。
リーダーが不在で、
新卒で入ったばかりの人に社内のリーダーになって欲しいのでしょうか。

 

そんなわけはありません。
企業の採用担当や面接官がリーダー経験を訊いてくるのは、
組織運営について考えてみたことや
苦労した経験の有無を確認しているのです。

例えば学生時代のサークル活動でリーダーをやっていると、
メンバーをまとめて1つの目標に向かって進むことの
難しさや工夫の仕方を学ぶ経験になります。

これはアルバイトの職場でも同じことで、
ちょっとした苦労やそれを乗り越える工夫をしたことが、
面接官が聞き出したいことの本筋です。

 

会社は組織であり、
リーダーとメンバーが自然と発生します。

リーダーが能力の高い人であることは当然の理想ですが、
それをフォローしていくメンバーに求められるのも、
やはり組織をうまく運営していく知識や経験なのです。

全ての人にリーダーをやって欲しいわけではなく、
実は組織運営について思考した経験を求めているのです。

 

ということは、
単に「はい!あります!」と返事をするだけじゃダメで、
「◎◎というサークルで幹事をやっていました!」
というだけでもダメです。
どう返答すればいいのかは考えてみましょう。

 

また、
ここで嘘をつくのが最悪のパターンです。
リーダーをやったことが無いんのであれば、
正直にそのことを伝えたうえで、
リーダー像についての所感を、
場の空気を見出さない程度に簡潔に述べるのも良いかもしれません。

 


 


自己分析はタイミングと程度に注意が必要

思考力トレーナーの永江です。

自己分析とは、
何か課題や問題にあたっているときに行われることが多く、
自分自身の特性を洗い出すことで、
本当の自分を知ろうというアクションのことです。

この自己分析をするときの注意点について、
2つの軸から考察をしたいと思います。
それは、「タイミング」と「分析の程度」のことで、
「分析の程度」は「深さ」と置き換えてもいいかもしれません。

 

まず自己分析を行うタイミングについてですが、
これは、なんでもない普段のとき、
あるいは何も問題が起きていない状況が望ましいです。

現にトラブルが起こっている状況や、
大きな問題を抱えているような場合では、
冷静な分析が出来ないおそれがあります。

そもそも自分自身のことを冷静に判断すること自体が難しいので、
客観的な視点を持てる時期が理想的です。
それは、課題を抱えて心拍数が上がっているときではなく、
落ち着いて考える時間をつくれる普段のときなのです。

また、人間は外面も内面も常に変わっていくものです。
自己分析も、定期的に繰り返すようにしましょう。

 

次に、程度または深さについてですが、
これは、どの程度まで自己分析を深めていくのかということになり、
基本的に、じっくり時間をかけて深く深く自分を掘り下げることが大切です。

例えば、
自分が得意なものはなんだろうと考えて、
そうだ、スポーツだ、という結論を得たとします。
では、体を動かすことが得意なのだから、
力仕事が向いているだろう、と判断するのは適切でしょうか。

スポーツといってもいろいろなものがあり、
肉体のパワーをものすごく必要とするものもあれば、
柔軟性に長けていることが重要なものや、
持久力で勝負するようなものもあります。

マラソン選手には重い荷物を平気で持てる体形の人が少ないように、
スポーツが得意だといっても、さらにさまざまな特性があることに
きちんと目を向けなくていけません。

スポーツが得意だ。
では、どんなスポーツなのか。
さらに、そのスポーツの中でもどんな場面が得意なのか。
身体能力のうちで、特にレベルが高いのはどの部分なのか。

というふうに、
どんどん深く掘り下げていって、
自分の特性をピンポイントで明らかにしていく。
これが本当に必要な自己分析のありようです。

 

「人と接することが好きだから接客業に就きたい」
一般的によく聞かれるような話ですが、
単に人と接することだけなら他の職種でもたくさんあります。
工事現場の監督は、現場で働くさまざまな職人さんと接します。
会社の総務スタッフなら、ほぼ全従業員との接点を持つかもしれません。

人と接することのどんな部分が好きなのか。
その中で感じるどのようなところが自分の欲求を満たしてくれるのか。

短絡的ではなく、じっくりと自分に向き合って、
冷静に自分自身を評価しましょう。

そうしなければ、間違った選択をしてしまうかもしれません。

自己分析の注意点
 


 


就職活動をする際のフレームワークとして

思考力トレーナーの永江です。

前職では人事部長として採用する側の仕事をしており、
現在は逆に採用される側の人たちの支援をしています。

採用される側、つまり求職者さんや学生さんの立場で考えると、
考えることは2つに大分できると思います。
すなわち「自分のこと」と「自分以外のこと」です。

そして、さらにそれぞれをもう少し細かく分けて考えられます。

「自分のこと」は、
やりたいこと、やらなくてはいけないこと、出来ること、
さらに、出来なかったことも含めて経験したこと、に分けられます。

「自分以外のこと」は、
業界のこと、企業のこと、職種のこと、
そして、周囲にいる自分以外の人のこと、に分けて考えられます。

この分解をフレームワーク思考としてイメージ化すると
以下の図のようになります。

就職活動のフレームワーク

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包含関係の表し方はケースによって違う場合もあると思いますが、
おおむねこの図のイメージで問題ないでしょう。

自分以外の人についてどこまで考えるのかは人によって違います。
考える必要がないという人もいるかもしれませんが、
自分を支えてくれる周囲の人についてもある程度は考えるべきだと私は思います。

 

この枠組みで現状を洗い出しておくことが、
就職活動にどう取り組んでいくかのヒントになります。

ただし、
フレームワーク思考は単純化しすぎて漏れが発生することもあります。
本来は漏れが無いようにするのがフレームワーク思考の狙いなので、
決して出し忘れがないように時間をかけて考えましょう。

 


 


新聞は作文の見本になるか

思考力トレーナーの永江です。

私は小学生向けに作文指導をしていますが、
大人向けにも文章の書き方をお伝えしたりもしています。
デキる塾でも文章を考えるワークやテーマがあります。

その中で、受講者・セミナー参加者の方から質問されることがあります。
「どんな文章がお手本になるんでしょうか」
と。

 

正直に言うと「ジャンル」で推奨することはなかなか出来ません。
学術書でも、小説でも、雑誌でも、書いた人によるとしか言えないんですね。

 

そんな中、
新聞を教育に活用するという取り組みが行われています。
かなり以前からあることですが、最近は昔よりも多くなっているような気がします。

新聞を切り抜いて行う調べ学習の有効性については、
先日も北陸中日新聞(東京新聞)で齋藤孝さんが述べておられました。

なにせ昨今のいろんな出来事について、
まさに5W3Hの必要なことを網羅して書かれているので、
学びのネタが満載なのが新聞です。

書かれている漢字が読めるような学年になれば、
とても有効な教材として活用できるのが新聞だと思います。

 

こんな背景もあってか、
作文のお手本に新聞が良いのではないか?と私に尋ねられる人もいらっしゃいます。

たしかに新聞社さんには文章作法のルールがあるはずで、
それに沿ってまとめられた文章群はお手本になりそうですよね。

しかし、正直にいうと、これも書く人によるといえます。

ものすごく読みやすく分かりやすい社説もあれば、
何が起こったのかを理解しづらい記事文章もあります。

社内のルールには沿っているはずなんですが、
分かりやすい文章というのは、さらにそれに加えるべきコツがあるんですね。

 

したがって、「新聞をお手本に」と尋ねてこられる人にはこうお話をしています。
「新聞の中から分かりやすい文章と分かりにくい文章を見つけ、
 分かりにくいものを分かりやすくする練習をしてください。」
と。

練習の題材とするには膨大な量の文章があります。
せっかくなのでこれを活用しましょう。

そして、お手本となる文章もあれば、そうでないものもあります。
どちらも題材になります。どちらも活用しましょう。
ただし、「反面教師」も含まれるので注意しましょうね。

 

なお、
新聞社さんには特定の主張があって、それにそって編集されるのも事実です。
作文のお手本とは別として、書かれている主張や情報のあ使い方にも注意が必要ですが、
これについては別の機会に触れたいと思います。

 

作文

 


 


良い文章も「分解と再構築」。作文。

思考力トレーナーの永江です。

デキる塾の基本メソッドになっている4段階のフェーズは、
以下のようになっています。
1.集める思考と分解思考
2.つながり確認とグループわけ
3.いろんな組み合わせで再構築
4.伝える工夫

これをもっと端的に表現すると「分解と再構築」になります。
つまり、どんな思考シーンであっても、
対象となる事柄を分解することと、
場面に合う組み合わせで再構築できれば万事オッケーなのです。

※これについての詳細は別のところで

さて、文章というものですが、
これも、良いものを作ろうとすると「分解と再構築」が有効です。

分かりやすい文章がうまく書けない人、
文章が分かりにくいと言われる人は、
ちょっとこれをやってみてください。

1.まず、あまり意識せずにいつものとおりに文章を書く
2.書いた文章をパーツに分けて眺めてみる(文、文節、単語、など)
3.分けたものを並べ替えたらどうなるか試してみる

分かりにくい文章のほとんどが、
パーツを並び替えるだけで改善します。

また、並べ替えの試行錯誤がトレーニングになり、
はじめから適切な文章を書けるように段々となっていきます。

「分解と再構築」を意識して作文してみましょう。

 


 


デキる塾でお伝えした発想法

思考力トレーナーの永江です。
こんばんは。

【デキる塾】では、毎回ちがう内容のワークを実施しています。

その中で「発想法」についてのワークを実施したことがあります。
私が考える、私が提供する発想法は
デキる塾の基本メソッドのうち
「分解思考」と「いろんな組み合わせ」を使います。

※他の要素を組み入れてもいいです

 

例)
テーマ:新しい自動車を考える

1.「新しい」を分解
今までにない、誰も知らない、未知の、考えたことがない、
画期的な、特許が取得できる、商標登録できる、etc…

2.「自動車」を分解
走る、止まる、乗せる、乗る、旅行に行く、物を運ぶ、
競争する、救助する、追いかける、逃げる、暮らす、寝る、
窓、屋根、エンジン、ハンドル、ブレーキ、アクセル、
シート、ベルト、床マット、ワイパー、ボンネット、etc…

3.いろんな組み合わせを考える
例)今までにないシート
ここで「シート」をさらに分解
椅子、座る、寝る、レザー、ビニール、etc…

ここで「今までにない」と再分解したものから組み合わせを考えます。
4.再分解したものでさらに組み合わせを考える
例)今までにない座リ方

 

どうでしょう。
「今までにない座り方」
これを持った自動車を考えれば、それは「新しい自動車」といえます。

今までにない座り方ならなんでもいいです。
例えば横向きに、あるいは後ろ向きに、など、なんでもよいです。

これは発想力のトレーニングワークなので、
実現の可能性や実現したときの有効性は考えなくてよいです。

このパターンでいくつもの「分解と組み合わせ」を考えることがトレーニングになり、
発想力の向上に役立ちます。

 

このワークは、職業訓練の合間に実施して
訓練生の方のアタマの体操に使うこともあります。

 


 


企業の採用活動は人の優劣をつけるのではなくマッチングを見る

思考力トレーナーの永江は就職支援も行っています。

ある方がFacebookでシェアされた内容に触発されて、
企業で採用活動をしていたときから思っていることを書きます。

それは、
採用不採用の判断は単なるマッチングにすぎず
応募者の優劣を評価したものではない
ということです。

人間が持っている要素は無限に思えるほど多岐にわたっていて、
そもそもヒトの個体レベルで優劣をつけられるとのではありません。
あるとすれば、
「足が速い」とか「歌がうまい」などのような
特定の能力に絞った評価だけなのです。
これは人の優劣ではなくて個性ですよね。

会社で人を採用するときに重視すべきなのは、
その人がその会社にマッチするかどうかです。
運転が苦手な東大卒のエリートは運送会社には採用できません。
おっちょこちょいのスーパーアスリートを経理部に入れるわけにはいきません。

必要な判断基準はマッチングです。

どうも世間では
「採用試験に落ちた、不合格だった」
という言い方が多く使われているように思います。
これは学校での学習の在り方や受験競争が原因かもしれませんね。

しかし、採用の判断基準はマッチングだけなので、
落ちたとか不合格とかいう表現は不適切です。

「お見合いが成立しなかった」だけですよ。

したがって、
「お見合い」が成立しなかった求職者さんや企業さんは、
どうか終わった「お見合い」をクヨクヨと考えずに、
前向きに次の出逢いに備えてください。

きっとその気持ちが素晴らしいマッチングへと繋がります。

後ろ向きの思考はネガティブな結果しか呼び込みません。
前向きな思考で明るい未来へ進みましょう。


 


職業訓練でも思考力系の内容があります

思考力トレーナーの永江は、
職業訓練の講師をさせていただいています。

今日から新しいコースが始まりました。
内容はネットショップの運営とWeb集客などです。

職業訓練では上記の内容のほかに、
「導入講習」という設定がカリキュラムに組み込まれています。
これは、直接的にコースの内容に関わるものではなく、
広くどの職業にも役立つような就職支援などです。

私が担当するコースでは以下のようなものをやります。
・思考や学習のためのマインドマップ
・モチベーションコントロール
・ロジカル・シンキング
など。

他には経営者さんをお招きしての講話などもありますが、
上記のような思考系の内容は私の得意とするところであり、
とっても重要だと考えているものなのです。

 


 


一番に行動するのは自分

自ら行動するどんなに優秀な人であっても
自分ひとりだけのチカラで何事かを成し遂げることは出来ません。

小さな成果も大きな偉業も、
必ず誰かの「おかげ」があると思います。

 

しかし、
何かを達成するには自分自身の積極的な行動が必要です。
自ら動き出す行動力がなければ前に進みません。

自分が動いているのに周りが同調してくれないということも
ときにはあるかもしれません。
それでも積極的に動いていくからこそ達成できるものもあります。

 

誰かのチカラを借りるからこそ何かを達成できるんだけれども、
一番に行動するのは自分自身でありましょう。