人脈を広げる【零細企業が人材を確保するために】

零細企業の人事をお手伝いするコンサルタントの永江です。
これは私のクライアントさんや知り合いの人で、実際に零細の社長さんとしてうまく人材育成ができている人たちのすべてに言えることです。みなさん、とにかく、良い人脈をお持ちです。やはり、なんだかんだいってビジネスにおいて人脈というものは非常に価値の高い資産だといえると思います。

どの方向に人脈を広げるのか

最初に考えなくてはいけないことは、どの方向に自分の人脈を広げるのかということです。やみくもに知り合いを増やすだけだと効率も悪いし、効率が悪いということは、まったく無駄になってしまうような手間をかけてしまうということでもあります。どういう人と知り合い、その人たちとどう付き合っていきたいのかということを考えておく必要があると思います。

純粋に人事のこと、人材を確保することだけにフォーカスをするのであれば、実際にその分野で成功している人に会えるような場を探しましょう。経営者の集まり、勉強会、セミナー、朝活のような催しも可能性があります。そして、さらに絞って採用について考えているならば、学生さんとつながりを持てるイベントなども考えてみてもいいかもしれません。昨今では学生さんが社会的な活動をする機会も少なくないので、そういう催しを探してみてもいいです。

うまくいっている経営者に出会う

自分と同じような零細企業を経営していて成功している社長さんには、既存の会合や集まりに参加する方法で会えます。某、朝の早くから活動をしている団体さんでもいいし、商工会議所のような団体さんでもいいし、小規模事業者向けのセミナーに参加してみるのも良いかもしれません。そういうところに参加をして、いろいろな話を聞いてみましょう。最初は狙ったような人に会えないかもしれませんが、ちゃんと意識を持っていれば回を重ねるうちに会えます。会えるというか、自分が求めるような人を見つけるセンサーが磨かれるという言い方が正しいかもしれません。

もちろん、既にそういうなんらかの会に参加をしている人もいると思います。でも、現状で何かの課題を持っているなら、何かを変えなくてはいけません。いま参加している集まりの中で見本となる経営者さんに出会えていないのであれば、外に出てみる機会だと考えてみましょう。基本的に、課題を解決するために必要なことは、「今やっていない行動」です。

学生さんに出会う

新規採用を考えてみると、学生さんに会ってみるのは良いことです。おそらく新しい人を採用しようと考える零細の社長さんなら、若い人に来てほしいと思っているはず。だから、学生さんの考え方を聴いてみるのも価値があります。

個人的に私がお勧めをしている出会い方は、インターンシップの受け入れです。やったことがない社長さんにはかなりハードルが高いと思います。でも、実際に若い人を身近に置いてその考えを見てみたり、若い人に指導をする練習にもなります。数日ていどの日程であれば、実はやりようによってそれほど難しいものではありません。私のクライアントさんでも、毎年、数人のインターンシップを受け入れている会社があります。そして、今年はそこから新規採用につながりました。

インターンシップ以外にも、学生さんが主催するイベントに参加して、できればその運営をしている学生団体とつながると良いです。何かの支援をしてあげるようになってもいいし、単に意見を交換する場を設けてもらうだけでもよいです。そこから若い人に自社を知ってもらうことができるし、自分の人柄から会社の良いイメージを持ってもらうための布石にも出来ます。マイナーが業界であれば、何かの機会にプレゼンをさせてもらってもいいですね。イベントをやっているような学生さんなら、知らない職業や仕事に対しても興味をもって見てくれます。

SNSとリアルの連携

ある人と出会って、その後にその人とつながりを続けたいと思ったら、何かしらの用事をつくって連絡をとりましょう。そのうち、そのうちと思っているとあっという間にこちらのことなど忘れられます。私がよく言うのは「後朝の文」作戦で、会った次の日あたりにメールをします。メールだと大仰だと思う人は、FacebookなどのSNSを使ってみるといいと思います。

SNSの使い方にもいろいろありますが、いちど会った人と、その後もずっと自然に交流ができて覚えてもらいやすい、忘れられにくいということがあります。自分がふだんどういうことをしているのか、その人がいつもどんなことをしているのかも分かります。もちろんすべてを公開しているわけではないですが、逆にいえば、こちらのイメージもこちらでコントロールして良いものとして伝えられます。そして、何かの機会をつくって、「あ、久しぶり!いつも見ていますよ」という感じで親しく話しましょう。人脈を維持しやすくしてくれるツールとしてSNSを活用し、リアルで接触することと連携していきましょう。

障害福祉のセミナーでお話をさせていただきました。

こんにちは。
思考力トレーナーで、就労・就職の支援もさせていただいている永江です。

先日、運営支援でお仕事をさせていただいているパトリで開催されたセミナーでお話をさせていただきました。
パトリでは副社長という肩書をいただき、運営全般のお手伝いや、生徒・利用者さんを対象としての講師としてのお仕事をさせてもらっています。

そのパトリが主催となり、「若者の障がいと働くこと」を考えるセミナーが開催されました。
私は、最初の講演部分を担当させていただき、障害を持った人が働くこと、特性=強みや弱みを理解したうえで、世の中に存在する仕事とのマッチングを考えようという内容でお話をしました。

当日は40名ちかい参加者のみなさんがいらっしゃいました。
お子さんに精神障害や発達障害があって進学や就職について悩んでいる親御さん、あるいはご本人が参加されていました。そして、パトリ同様に障害者を支援する事業所を運営している方のご参加もありました。たしか、石川県内にあるグループホーム方だったと思います。

 

講演の中でもお伝えをしましたが、就職を考えるときの基本は障害の有無にかかわらないことです。つまり、個人の個性と仕事の特徴をマッチングさせるということ。強みが活かせて、弱みが邪魔にならないような仕事を見つけようということです。
そして、個性と仕事のマッチングの方法は2種類あります。それは「合うもの(人)を探す」という方法と、「合うように人(自分)を変える」という方法です。職業訓練や就労移行支援という事業は、後者の支援を行うものです。

正直にいって、障害というのは「強い苦手」であったり「苦手が多いこと」であるので、就職には難しい面が多々あります。障害がなくても就職に苦労する人がいるんですから、強い苦手がある場合には、より難しくなるのは仕方ありません。

とはいえ、それを解決するための方策や施策は考えることが可能だし、実際に実行している企業や個人もたくさんいらっしゃいます。私ももちろん、そのうちの一人です。
これからも、業務の一環として貢献できればと考えています。

 

パトリでは、主に10代〜20代の若い層の人たちを対象として、障害を持っていても勉強したり働いたりできる社会をめざして事業を行っています。具体的には、通信制高校のサポート校として学習の支援、学習塾、そして、福祉事業としては放課後等デイサービス、自立訓練(生活訓練)、就労移行支援を行っています。
場所は、西金沢駅から歩いて5分です。
この記事をご覧になった方で、学習や就職に不安や心配のある方、その保護者の方は、いちど見学にいらしてください。

パトリの公式サイトはこちら

 

ウェブの施策【零細企業が人材を確保するために】

人事コンサルタントの永江です。
零細企業が人材を確保するためにできる施策について、今回は、人材確保の観点からウェブをどう活用するのかということを考えます。

まず大切な最初のポイントは、ウェブを使わないという選択肢はないということです。零細企業の社長さんは忙しくて、事業内容や仕事の内容からウェブから縁遠い人も少なくないと思います。電話とFAXで仕事はできるし、インターネットもたまに見るくらいで充分という方も多いはず。でも、今の時代に人材をしっかり確保しようと考えたらウェブは必須と思ってください。

落としどころはホームページ

やれFacebookだ、やれInstagramだ、と、いわゆるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用が盛んです。仲間内での連絡であれば、もはやE-メールすら古いものになりつつあります。ウェブを活用して云々というと、これらSNSの活用方法に目が行きがちな人もいるのではないでしょうか。でも、ウェブ活用で人材確保を考えるときに、最初にとりくんで構築していただきたいのは、独自ドメインのホームページです。

独自ドメインというのはインターネット上の住所のようなものを自社で持つということです。いまご覧いただいているウェブページなら「manabuki.com」というのが独自ドメインです。有名なところでは、「yahoo.co.jp」というのが日本のヤフー!のドメインですし、「toyota.jp」はトヨタのドメインです。

この独自ドメインは年間費用にして数百円ていどから持てるもので、インターネット上にしっかりと自社の「居場所」を確保することになります。たとえば学生さんがちょっと興味を持った企業を調べようとするとネット検索をするのは当たり前になっているので、そのときに「ちゃんとした会社」と思われやすくなるというメリットがあります。たとえば誰かにある飲食店を勧められたときに、そのお店の名前でネット検索をしたとします。お店の情報が、食べログとか、Hot Pepperとか、そういうところにしか掲載されていないよりも、ちゃんと自分のお店の独自ドメインで自社のホームページを持っているほうが、しっかりした経営・運営をしているような感じがするものです。それと同じで、インターネットで会社の情報を見てもらうなら独自ドメインのホームページを持ちましょう。

社長さんの思うとおりに情報を扱えるのが独自ドメインのホームページですが、これを持つのが難しいというイメージはまだ残っています。でも実際はそうではなくて、非常に簡単に自社のホームページが持てるようになりました。ほんとに便利な世の中になったものです。最低限の会社情報を掲載するだけなら、初心者でも半日もあれば大丈夫です。インターネットを使ってあなたの会社を調べた人が、最終的にたどりついて、なんなら問合せしてくれる窓口になるものとしてホームページを持ちましょう。

網を広げるのがブログ

ブログというのはネット上にある日記のようなものです。最初にちょっとやり方を覚えれば、簡単に会社に関する情報の記事をネット上に存在させることができます。そして、基本的にブログは1記事につき1つのウェブページとなります。たとえば1日に1記事を投稿したとすると、1年間で365のウェブページが追加されることになります。この数がインターネットの世界では有効になってくるのです。

将来あなたの会社に入社してくれるかもしれない人はネット検索で自分が興味を持っているキーワードについて調べています。会社の事業に関連ある言葉、福利厚生に関係ある言葉、所在地に関係ある言葉、いろいろな言葉で検索します。そのときに、インターネット上にページが多くあるほうが見つけてもらいやすくなります。イメージとしては、まさにインターネット上に網をしかける感じで、それをどんどん広げていくのがブログの役割ということです。そして、そのブログが独自ドメインの中にあれば、「なんとなくちゃんとしていそう」というイメージと、「見つけてもらいやすい」というメリットが同時に得られるようになります。

SNSでファンを醸成する

ファンといっても、熱烈な追っかけみたいなものではありません。そういうふうになってもらってもいいのですが、もうっちょっと軽い感じで、「なんとなくあの会社が気になる」という程度でいいです。私の経験と、私のまわりにいるたくさんの知り合いの経験から考えると、SNSで日頃のさまざまな行動を発信していると、自然と人柄を想像してもらえるようになります。それが悪いイメージのものだと良くないのは当然ですが、社長の人柄がネット上に印象として表現されていくということです。

ネット上に存在する社長の人柄のイメージは正確である必要はありません。もちろん正確なほうがいいのですが、狙って正確にするのも人によっては難しいです。それよりも、ちゃんと実在する人間として社長の人柄を「なんとなく」感じてもらって、「あの人、知っている」という状態になってもらうのがいいです。同じ情報であっても受け取り方は人それぞれで違いますから、どう受け取られるかは相手に委ねます。とにかく、「知らない人」から「知っている人」になって、ライトな「ファン」を醸成するのにSNSを使いましょう。

テクニックよりも心構え

ウェブ活用を有効に行っていくためのテクニックはいろいろとあります。私が使っているものもあれば、まだ知らずに活用できていないものもあると思います。でも、大切なのはそういったテクニックを知っていることではなくて、ウェブ活用で必要な心構えを持っているかどうかです。最初に書いたように、零細企業の社長が人材確保を考えたらウェブ活用は必須です。これが基本となる心構え。そして、どうせ社長として外部の人間に会ったりもするのだから、ネット上に顔出しをしていく覚悟を持つということも大切です。そういったもろもろの心構えがなければテクニックも無駄になってしまいます。ウェブ活用して人材確保をする零細企業社長としての心構えが、知識や技術よりも大切です。

社長の考えに共感する人を採用する【零細企業が人材を確保するために】

人事コンサルタントの永江です。
零細企業が人材を確保するためにできる施策について、今回は「社長の考えに共感する人を採用する」ということについてです。

「優秀な人」ではなくて……

まず、やってはいけない採用の仕方として、「できるだけ優秀な人を採用しよう」とすることがあります。優秀な人材を採用して何が悪いと言われそうですが、これはコンセプトの問題です。結果的に優秀な人が採用できればそれに越したことはありません。でも、最初から「優秀な人を採用するぞ」と考えて作戦を立てるのが良くないということです。
会社が採用すると良い人は、優秀な人ではなくて、会社や職種にマッチした人です。業種業態、立地、サイズ感、などたくさんある会社の特徴と、同じく無数に挙げられるであろう職種の特徴に合っている人を採用できると良いんです。さらに合わせて考えたいのが今日のテーマである「社長の考え」に共感できることで、これがあるとないとでは、零細企業の人事がうまくいくかどうかで大きな差が生まれてしまいます。

小さな会社の魅力は社長の魅力

そもそも小さな会社の魅力とは何でしょうか。これは視点によって違います。顧客から見たらどうなのか、ということは営業的に考えると思いますが、さて、従業員が思う「うちの会社の魅力って」となるとそれは何でしょう。事業内容、仕事内容、いろいろあるのは間違いありませんが、けっきょく人が「そこに居たい」と思う魅力は人にあると思います。そして、居たいと思える魅力を絶対に発すべき人は社長さんです。会社が小さいと社長と従業員の距離は近くなります。社長が言うこと、考えていること、なんとなくとっている動作の雰囲気などが、意外と従業員にとっての魅力、あるいはその反対である嫌なことになり得ます。そして、社長の魅力は社長の価値観も含んでいるので、その棚卸をしてから採用業務を考えるのが良いのではないかと思うのです。

社長だけが出来る「なんとなく」の判断

私が人事部長をしていたときに、最終的な採用判断は社長といっしょにしていました。少なくとも正社員としての採用については、私だけの考えで採用を決断したことはありません。最終面接までの途中段階で不採用を決断することはありましたが、採用の最終判断をすることはありませんでした。
社長といっしょに考えるときに、私は私の考えをなるべく論理的に説明します。でも、社長が論理的に私に説明してくれる必要はないと私は考えていました。今でも、社長というものは論理的な判断じゃない採用をしてもいいと考えています。なぜなら、社長が「なんとなく良い」と思った人は社長がなんとなく好きになった人だからです。社長と波長が合うとか、価値観が近いとか、考え方が似ているとか、はっきりとは言えない定性的な事柄で「社長と合っている」と言えるだろうと思うからです。だから、人事スタッフは論理的に考えて意見を言うのがいいと思いますが、特にスタッフとの距離が近い小さな会社の社長さんは「なんとく」で採用の判断をしても良いのです。

共感してくれることの重要性

一口に会社を経営するといっても、何かの事業をやっていくといっても、その中での判断や決断に正解はありません。同じ条件下でなにかの事業をやったとして、経営者が違えばやり方や方針などのすべてが違ってくるはずです。だから、社長が判断することに対してスタッフが反対意見を述べることがあります。このときに、決して反対意見を封殺してはいけないのですが、正解が無いなかでの最後の最後の判断は社長がすべきなのは当然です。そして、自分が行った判断に対してよりも、判断するまでの価値観に対して共感してくれるスタッフが居てくれることはかなり価値のあることだと考えます。なぜなら、ちゃんと経緯を伝えさえすれば、自分の意見が採用されなかったとしても、納得してくれる可能性がずっと高いと思えるからです。
価値観がまったく同じ人など居ません。でも、「おれは、こう思って、こう考えて、こう判断したんだよ」と言ったときに、「僕の意見とは違いますが、でも、社長の考えもわかります」と言ってくれるなら納得して仕事をしてくれるでしょう。この「社長の考えもわかります」が大事だと考えていて、それが「社長の考えに共感する人」ということです。零細企業、小さな会社の社長さんは、優秀な人を採用しようと考えるのではなく、「社長の考えに共感する人」に出会える確率を高めることを考えるのが良いんです。

人事に関するコンセプトの策定【零細企業が人材を確保するために】

人事系コンサルタントの永江です。
今日は、人事に関するコンセプトの策定について。

あたりまえだけど相手に立場で考える

本当にいろいろなところで、私も子供のころからあちこちで「相手の立場に立って考えよう」と言われます。これぞ「ザ・正義」くらいのノリで間違いない真実であるかのごとく言われます。そして、このことは人事に関するコンセプトを考えるときにも有効です。というよりも、そもそも「相手の立場で考える」ほうが人事のことを考えるときに良くて、ならばコンセプトを考えようかとなるわけですが、この際、思考の順序はどうでもいいです。とにかく、相手の立場にたって人事に関するコンセプトを策定することを零細企業の社長さんにはオススメをいたします。

社長は方針を自分で考える

基本的に零細企業の社長さんは自分の頭で会社の方針を考えます。考えるべきです。経営理念でも、営業の方針でも、設備投資の判断でも、自分の頭で考えて決断します。会計のことを会計士さんに相談したり、助成金に関して社労士さんや行政書士さんに相談したりすることはあっても、決めるのは自分だから自分の会社の方針は自分で決めるのが当然です。

人事のコンセプトを自分で考える落とし穴

人事に関するコンセプトも社長が自分で考えればいいのですが、そこにちょっと気をつけないといけない落とし穴があります。それは、「働くスタッフは自分と異なる価値観を持っている」ということです。つまり、なんだかんだいって別の個体の人間ですから価値観がちがって当然であって、そこで「相手の立場で考える」ほうがうまくいくことが多いという考え方です。
「会社の魅力はここにある」「うちの会社の強みと弱み」「社長が掲げる経営理念」などはもちろんきちんと考えていることでしょう。でも、それを、その言葉を、同じ文言を目にしたとしても他人の受け止め方が自分とはちがうかもしれないということも頭に置いておいたほうがいいように思います。よくあるのは、他者から見て魅力に感じる会社の特徴を、社長自身はそれほど良いところだと感じていないところだったりすることです。だから、人事のコンセプトを自分で考えるのはいいのですが、自分の感性だけで考えると落とし穴にハマることがあって、相手の立場で考えるが有効だと考えます。

志望動機をつくってあげるイメージ

採用活動でいえば、魅力を伝えた中から志望動機を見つけてもらうというよりも、求職者から見た志望動機を一緒につくってあげるイメージで魅力を考えるのが良いです。志望動機をつくろうと考えればそれはすなわち「相手の立場で考える」ことになるし、意外と気づかなかった自社の魅力に気づく機会になるかもしれません。そのためには求職者のペルソナ設定も必要ですが、とにかく作業のイメージとしては、「志望動機をつくってあげる」というのが良いと思います。

誰を採用するのか

採用に関しての方針を考えるということも、人事に関するコンセプト策定で重要なことです。そして、最低な採用方針のひとつに「なるべく優秀な人を採る」というものがありますが、こんな考え方はぜったいにしないでください。ダメです。優秀な人ってなんなんでしょうね。基準があいまいすぎて失敗します。
では、どういう採用方針が良いのかというと、基本的には社長の価値観に共感してくれる人です。大企業になってくればまた話がちがいますが、零細企業ならこれはすごく大切なことです。社長の価値観に共感してくれる人ならば、いろいろな方針に対しての理解も速いです。比較的に本音で話もできるのではないかと思います。もちろん、やってもらう業務における能力の有無も重要ですが、価値観よりは後天的になんとかなるはずです。だから、極端な言い方をすれば、採用理由として社長が「なんとなく好きだから」でも良いんです。それはおそらく価値観の近さを感じたものだから。

 

オフィスまなぶきでは、人事のことで困っている社長さんのための支援を行っています。
人事に特化した経営コンサルタント

 

経営で考えるファシリテーションその3 言葉の定義を広げたり狭めたり

経営で考えるファシリテーションの3回め記事では、「ファシリテーション」という言葉の定義について、それを広げたり狭めたりするというお話をしたいと思います。

広い意味でのファシリテーション

まず、広い意味での定義としては、「良くすること」とか「うまくいくように取り計らうこと」というものがあります。つまり、今でこそ会議や話し合いの場で使われる技法として語られることが多くなったファシリテーションですが、もともとは場を限定せずに、単に「うまくできるようにしていく」kとを指す言葉だったのです。
そして、経営というものを考えるときに、あたりまえですが「会議」だけをやっていればいいわけではありません。現場で働くスタッフが最適な動きをするように取り計らうこともファシリテーションですし、キャッシュの流れが機能するように考えたり行動したりすることもファシリテーションです。ヒト・モノ・カネとよく言いますが、近年ではこれに加えて情報も使います。それらすべての経営資源を「うまくいくように」取り計らうことすべてが、経営のファシリテーションだと考えられます。

狭い意味でのファシリテーション

一方で、狭い定義でのファシリテーションを経営に当てはめれば、たとえば役員会議や現場会議、ちょっとした打ち合わせの場面などで「話し合いのファシリテーション」が有効に働くはずです。会議ファシリテーションでは参加者が気兼ねなく発言したり、お互いの意見を尊重しあうなかで合意を目指すということが求められます。経営者がそれを主導するということもアリですが、その能力に長けた人をその任に充てるという行為そのものも、経営のファシリテーションとして考えられそうです。
そもそも一人では出来ないことをするために組織があります。社長さんが一人で出来る範囲の事業ではないから人を雇っているわけで、その人たちの頭脳も活用しないテはありません。ほとんどの場合、どんなに優秀な一人であっても他人の意見を取り入れることによって一人のときよりも良い考えが出る可能性が上がりますから。そういう意味で、意見を出してもらって活用していくために狭い定義のファシリテーションも必要です。

どのくらいの広さで考えるのが適切なのかはTPO

経営のためのファシリテーションということを考えると、広い意味でのものも、狭い意味でのものも必要だし、有効だし、ぜひ考えていきたいものです。だから、その場に応じた広さ狭さでファシリテーションの定義を考えればいいと思います。もととも「良くする」というようなニュアンスで考える言葉ですから、あまり定義に固執するのもちがうのかもしれません。人材をより活用するために「どうするとよいか」と考え「良いと思われること」を実行し、組織が「良い方向に向かう」ための言動すべてがファシリテーションだと私は考えています。

経営で考えるファシリテーションその2 経営者が注意すべきことはスタッフの意欲

人事系コンサルタとの永江です。

先日の投稿につづき、経営で考えるファシリテーションの2回めです。

今回は、経営者がファシリテーションで注意すべきことはスタッフの意欲、つまりモチベーションであるということです。もちろん、他にも気にすべきことはあります。でも、けっこうこれは重要だと思っていて、経営というものを人にフォーカスして考えるときにけっこうなキモになるのではないかと考えています。

そもそもファシリテーションとは?

ファシリテーションというと会議の進行を思い浮かべる人が多いですが、そもそもファシリテーションとは会議や話し合いにかぎって考えるべきものではありません。ファシテーションとは、何かを良くすることであり、促進することであり、手助けすることでもあったりします。ファシリテーション協会さんのウェブサイトでも、「人々の活動が容易にできるよう」という表現が使われています。つまり、会議にかぎったことではありません。

経営のファシリテーションとは話し合いのことではない

では、何が経営のファシリテーションかというと考えます。人が集まって会社を形成していて、その集団が企業活動をしていきます。だから、、経営のファシリテーションとは、経営をうまくやっていくことそのものであり、そのために必要なすべての言動がファシリテーションたりえるのです。

もちろん、社内で行われる会議をうまくやっていくこともファシリテーションですが、そのときに何をもって「良い会議であった」とするのかが重要です。その判断基準は、良い経営に資するかどうかであって、営利団体である企業の中であれば、利益につながる会議であるのかどうかが最優先されるべき評価です。

しかし、経営を良くしていくことそのものがファシリテーションであれば、会議以外にもやることがあります。指示を出すこと、教育をすること、場合によっては叱ったりすることも必要かもしれません。こういうことを書くと「叱って萎縮したらいけない」とか言われそうですが、萎縮して本来のパフォーマンスを発揮できないようにするならば、それはいけません。叱ることによって改善や成長につながり、会社の利益になるならOKです。経営のファシリテーションとは、経営をうまくやっていくことであり、うまくやっていくとは利益を生んで財を残していくことです。そうなるかならないか、これが原則としての判断基準です。

一人ではできないから人を雇っている

私自身は個人事業主として、今のところ完全な「一人親方」の状態です。でも、いわゆる経営者の方々は人を雇っていますが、それは、一人では事業をできないからのはずです。だから、自分の分身、あるいは自分を手伝ってくれる人として、雇っている人にはうまく動いてもらう必要があります。

ということは、雇っている人がポテンシャルの100%を発揮してくれるのが理想です。社内の人事案件は、すべてそこに向かっているといってもいいくらいではないでしょうか。だから、経営のファシリテーションということを考え、経営者が注意することとはスタッフの意欲をどうするのかということになってくるのです。

経営においてファシリテーションが果たし得る役割

さて、一般的にファシリテーションというのは経営そのものとは考えられません。経営の中で、それをよくするために何をするのかがファシリテーションになってくるのでしょうか。スタッフに対してどう接すると良いのかというところにその答えがあるように考えています。

スタッフの意欲を高めようと意見を聞き入れ、まずい考えであってもそのとおりにさせる。そうやって経営が傾いてしまう。これではダメです。先日の投稿で論理性について述べましたが、やはりダメなときはダメであることを諭さないといけないように思います。

スタッフにどう接するのかが経営のファシリテーションのキモだとすると、もしかしてこれは経営そのもののキモかもしれません。なぜなら、究極的には、スタッフが理想的に動いてくれれば会社の最大限のパフォーマンスにつながるからです。スタッフが最大限に動かしていくこと。動かすという言葉が嫌いな人もいるかもしれませんが、これが経営のファシリテーションが果たし得る役割なのかもしれません。

 


 


経営で考えるファシリテーションその1 意思決定はロジカルであるべき

人事系コンサルタントの永江です。

先日、経営コンサルタントの集まりに参加して、ファシリテーションについて学びなおす機会がありました。
そこで、この機会に自分の中で考える「経営におけるファシリテーション」についてまとめておきたいと思います。

今回は、その1。
意思決定はロジカルであるべき、というお話です。

会議ファシリテーションの進行手順

まず、一般的に言われるファシリテーションとは、会議や話し合いの進行について考えるもので、その中には理想的とされる進行の手順があります。
それは、下記のようなものです。

  1. 話し合いをしやすくするためのアイスブレイク
  2. アイデアを出すための発散のフェーズ
  3. 意思決定をするための収束のフェーズ
  4. 最終確認をして意思を統一する

大雑把にまとめるとこんな感じです。

つまり、
まず最初に、これから行われる話し合いにおいて、参加するみんなが持っている考えや意見を出し合い、建設的な議論をできるような「場づくり」をするところから始め、発散・収束と、段階的に進めるわけです。
良くない会議の例として挙げられるのは、限られた人が一方的に自分の意見を押し付けるだけのものや、出てくるアイデアをことごとくその場で潰していくようなものです。

こういう良くない会議の例についての対策は、多くの人がファシリテーションの説明で書かれています。ちょっと検索をするだけでたくさん見つかると思うので、そちらを参考にしてください。
会議ファシリテーションの基本的な形は上記のようなものであるということです。

収束のときに注意するのが論理性

今回、あらためてファシリテーションについて学びなおしたときに、私が非常に気になったのが収束のフェーズをどう考えるのかということです。

最終的に目指すのは、特に経営の中で考えるファシリテーションであれば、みんなが納得感を持って会議を終え、決まったことに対してモチベーション高く実行していくことです。
誰かの意見をイヤイヤ実行していくのでは良くないと思います。

参加者のモチベーションを高めるには納得感が大切で、そのためにアイスブレイクから始まるそれぞれの段階があります。

ということは、もちろん、収束の段階でも納得感を得ることを意識しなければならず、そのためには何が必要なのかを考えなければいけません。
私が考えるには、絶対的に必要で有効なのが論理性です。

「論理じゃない、感性だ」という人も世の中には居ますが、完全に論理的であって、なおかつそれが分かりやすく説明されていれば、少なくとも同じ言語を使ってコミュニケートする人どうしてあれば納得感は得られます。納得感が得られないとすれば、論理が成立していないか、論理的な説明ができていないか、説明が難しくてわかりにくいか、そんなようなところじゃないでしょうか。

一方で、収束の段階で多数決を選択する話し合いもありますが、私はこれには反対です。語弊があるかもしれませんが、間違った考えを持った人が多くいると全体が間違った方向に進むのが多数決という方法です。だから多数決で会議を収束させるのは好ましいとはいえません。もちろん、議論が出尽くした後で、そもそも絶対的な判断基準がないような事柄であれば多数決も選択肢の1つではありますが。

繰り返しますが、本当に論理がしっかりと成立していて、それを分かりやすく説明できていれば、会議に参加している人は納得してくれます。そして、その納得感をもって実行するからモチベーションも低くはなりにくいはずです。

経営の中でファシリテーションを考えるときに1つの重要なポイントとして、意思決定はロジカルであるべきだと考えます。

 


 


社員教育の難しさ

永江です。
先日、地元石川県、金沢市にある企業の社長さんとお話をしてきました。
内容は主に、その会社の社員教育についてです。

その企業さんとは、軽めのコンサルタントとしてお手伝いをする関係で、
何人かのスタッフさんとは面識がありますが、それほど詳しく知っているわけではありません。

金沢といえば石川県の県都ですし、
会社の立地もよくて、必要なときに求人を出せばすぐに新しい人材の確保ができるそうです。

でも、
課題になっているのが、入社した後の教育について。
育てるのが難しくて、いつもいるも困っているとのことでした。

 

定義としては零細企業に分類されると思いますが、
パートさんを含めて10人くらいの規模です。

そうすると、1人のスタッフが良い状態であるとか悪い状態であることが、
業務全体におよぼす影響が大きいんですね。
だから、ちょっと気になるところがあるとすぐにどうにかしようと考えるわけです。

とはいえ、
何か問題になるところがあったときに、
それを改善して良くなっていくために必要な指導は、
人によって違います。

厳しく注意すると良いこともあれば、
優しく諭すようなことがその人に良い影響を与えることもあります。

この点は塾や学校での教育も同じだと思うのですが、
けっきょく、その人に合った指導の仕方、教育の仕方があって、
それを見極めないとうまくいかないかもしれないということです。

 

なにかの雑談のついでで、
「どうやったら教育がうまくいきますかね?」と訊かれることがあります。
まあ、なにげない一言ではあるのですが、
社長さんが求めているのは「個別ケースの解決策」なのですが、
この質問の仕方が「普遍的な解決策」を求めるもののように感じます。

社員教育も子供の教育も、相手はユニークな人間です。
他に同じ人はいない個性をもった存在です。

だから、
普遍性を探るのは私たちのような仕事をしている人や学者にまかせて、
経営者のみなさん、あるいは子供を持つ親御さんは、
眼の前にいる個性ある相手に対して有効な、
個別の対処をしていかなくてはいけないんですね。

とはいえ、とはいえ、
その個別の対処のヒントとなるのは普遍的な事柄であったりもします。

なにやら哲学的な思考に入っていきそうですが、
個別の解決策をさぐるために、普遍的な解決策のパターンを知ろうとする、
そういうことは思考方法としては有効なのではないかと思います。

 

個別の対処において明確な正解はなかなか見つけられないのでしょうが、
そうやって思考を重ねて諦めないことは大切なのかもしれません。

偉そうに書いている私自身もそうです。
たとえば塾の生徒で無事に志望校に進学した子がいても、
最良の指導をできていたのかというと「たられば」論になってしまいます。
本当はもっと伸ばせてあげられたかもしれないと考えるとキリがありません。

 

冒頭の社長さんとはこういう会話をして終わりました。

社長さん
「本当に社員教育は難しいですね」

永江
「難しいと感じていらっしゃるうちは大丈夫ですよ。」

 


 


自己紹介をフレームワーク思考で組み立てる

思考力トレーナーの永江です。

昨日は
女性の活躍を支援する「かなふ」さんの主催セミナーで
「やさしい自己紹介のコツ」というお伝えをさせていただきました。




自己紹介については
わたし自身が課題としていろいろ考えたことです。
どんな自己紹介をすればいいのか。
何を言えばいいのか。
名前はもちろん言うとして、
他には、
仕事のこと、趣味のこと、性格、活動エリア、過去の実績、etc……

自分を構成する要素のうちの
何を伝えると、良い自己紹介になるのだろうかと、
試行錯誤した時期もありました。

 

そして、
その試行錯誤の過程で
フレームワーク思考を使って準備をしておけば、
自己紹介もラクに出来ると気づいたわけです。

 

人間は、
漠然とした全体をいきなり考えようとすると出来ないけれど、
ちょっとした枠組みを自分に与えるだけで、
すぅっと考えやすくなるものなのです。

そして、
フレームワーク思考で自分を「分解」することと、
いくつかの想定されるパターンに「再構築」することで、
相手によって臨機応変に変えられる自己紹介が作れます。

「分解と再構築」については
ロジカルシンキングの中でお伝えしていることでもあります。

フレームワーク思考とあわせて
いろいろな思考シーンで活用できる考え方。
参加された方にも、
「よく理解できた」
「なるほど、納得した」
と、おっしゃっていただきました。

 

今回の講座は
「かなふ」さんの
「ビジネス・セルフ・プロデュース講座」の一環として行われたのですが
次回、4月15日の開催でも私が講師を務めます。
こちらは
「めざせ説明美人」というお題で、
伝えるべきことを、
わかりやすく
誤解のないように伝えるにはどうしたらいいのか、
というお話をさせていただきます。

もろもろ、
以下のリンクから詳細をご確認いただけます!

こころを育むぶんか教室 かなふ

Facebookイベント★女性限定★ めざせ説明美人 ビジネス・セルフ・プロデュース