理解の仕方を変えてみると

思考力トレーナーの永江です。
学習塾で小中学生の指導もしています。

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正負の計算に関する理解

小学生から中学生にかけての勉強のうち、算数・数学の大事なポイントのひとつに正負の数の計算があります。プラスとマイナスを足したり引いたり、掛けたり割ったりするやつです。「プラスになるの?」「マイナスになるの?」「数はどうなるの?」と、なかなかうまく理解できないお子さんも珍しくありません。

理解できないときのよくあるパターンとしては、「+(プラス)」の記号と「ー(マイナス)」の記号の意味がわかっていないというものがあります。小学校で算数の勉強をしてきたとき、それぞれ、加算と減算の意味で教わってきました。でも、正負の数で考えるときには、「どちら向き」ということを理解できないとキツいです。一般的な数直線上で、「+」は右向き、「ー」はその反対向きという理解、掛け算や割り算の場合には特に「絶対的な方向性」ではなく、「相対的に逆むき」という意味での理解も必要です。このあたりの理解ができていないと、「符号が同じ掛け算はプラス!」と、ムリにでも覚えておくだけのダメな勉強の仕方になってしまいます

物事は複数の意味を持つことがある

つまり、「+」にしろ「ー」にしろ、ひとつの記号を複数の意味で理解しておいて、そのときに相応しい意味がどちらなのかを選択しないといけないということです。なんか、めんどうくさそうですが、繰り返して練習をしていくとなんとなく腹落ちして理解できます

そして、実はこの「ひとつの文字や言葉が複数の意味を持つ」ということは意外とどこにでもあります。ふだん使っている言語の中にもあるし、誰かの行動の意味について考えてもやっぱりあります。たとえば「ごはん」という言葉は、白米を炊いたものという意味でも使うし、食事全体の意味でも使います。会社の新人A君がいつもより元気に挨拶をしてきたのは、本当にその日は元気が満ち溢れていたのかもしれないし、本当や嫌なことがあってそれを振り払おうとしているのかもしれません。ちゃんと背景や経緯を知らなかったら誤解してしまうかもしれないことはたくさんあります。

あえて理解の仕方を変えてみる

我々は、なにかの事柄に当たったときに、「あ、これはこういうことだな」と理解をします。でも、その理解は、なんらかの情報としての背景や経緯を見落としている可能性もあります。もし見落としている背景や経緯や、その他の関係性があったら、本来なら正しくはない理解をしてしまうかもしれません。お仕事であれば、その後のアクションにつなげる判断を間違ってしまうかもしれません。

なんとなく過去の経験に照らして「こうだろうな」と思えることは同じように判断をしがちです。でも、どこかに「そうではない」情報が潜んでいるかもしれません。だから、しっかりとした思考をしていくためには、あえて違った理解の仕方をしてみると良いかもしれません。ひとつの理解にこだわりすぎないようにしたいですね。