中学生にとって宿題とは何か

思考力トレーナーの永江です。

地元の地区会館の一室をお借りして、小中学生向けの学習指導もしています。
加賀市には、地元民が利用できる地区会館という施設があって、
とても重宝しています。

 

学習指導をしていると
生徒さんの宿題の「めんどうをみる」こともあります。
中学生が
「先生、宿題のワークで分からないところがあるから教えて」
と、訊いてきたり、
「今日は、宿題のプリントをやっておきたい」
と、その日の学習内容を自分から申告してきたりします。

世の中の一般論として、宿題をなかなかやらない子もいますが、
その理由はといえば、「なんとなく面倒くさい」というのが多いのではないでしょうか。
部活が忙しくて時間がないとか、ゲームやマンガに時間をとられるとかもありますが、
基本的は、宿題を「面倒くさい」ものとして考えているのではないでしょうか。

 

正直にいって、学校の先生が出される宿題の中には、
その学習効果のほどが疑われるものが少なくありません。
単に義務作業となっていて、勉強の役に立たないと思われる内容も見受けられます。
それでも、親御さんは宿題をしろと言うし、
宿題をしないと先生に叱られるから、「やらなくてはいけない」という意識は、
どの生徒さんも持っているようですね。

会社勤めをしていたころの私は、
学習効果の低い、そのような宿題はしなくてよいと言っていました。
今でも、本当はそう考えています。
その時間があったら、本当に身になる学習をする時間をつくるべき。
そう考えているのです。

ただ、
やはり宿題をしないことは生徒さん本人にとっては、
あまり良くないことのようです。
学校で、家で、叱られる。
内申点に影響するのであれば、ことは進学にも及びますからね。

 

ということで、
今では、なるべくポジティブに宿題を捉えるように考えて、
私が指導している生徒さんにもそのように伝えています。

中学生は、まだまだ自分に合った学習方法を身につけている子が少ないです。
だから、自分で考えて身になる勉強をしようと思っても、
的外れになってしまうことも珍しくないと考えられます。

宿題というのは、そういう状況にある中学生にとって、
学習する機会と、勉強の仕方のヒントを与えてくれるものだと考えましょう。

前者はひたすら宿題をこなそうとすれば成立します。
ただし、漫然とはやらずに、しっかり集中しなければいけません。
後者は、さらに自分で考えよう、感じようとしなければ成立しないのかもしれません。
この宿題をやることによって「覚える」ことが進んだか。
「理解する」ことが進んだか。「問題を解く」チカラが身についたか。
そういうことを自分で考えるのが理想的だと思います。

考えて感じた結果として、
「あの先生の宿題は、自分には役立たないな」と思ったならば、
そのときは、やらなくてもよい、と思います。
ただし、胸を張って自分でそう主張しなくてはいけません。
それは中学生にはなかなか難しいでしょうから、
親御さんがフォローしてあげられるといいでしょう。

 

一方で、
面倒な宿題でも、意味があろうとなかろうと、
社会に出てからの仕事の練習としてこなしたほうが良い、
という意見をいただいたこともあります。
たしかに、
社会に出てから与えられる仕事というものには、
否応なく従わなくてはいけない側面もありますからね。

もし、親御さんがそう考えて子供に宿題をさせるのであれば、
しっかりとそのことを説明して、やらせるのは良いと思います。

一番にダメなのは、
とにかく「やらなくてはいけないから、やりなさい」という姿勢です。
思春期の子供は、そういう理屈の無い「指令」を嫌うことがあります。
説明できないのであれば、親御さんにとっても考える機会にしてみてください。

 

漫然とやっていてはもったいないのが宿題であって、
それは生徒=子供にとっても、親御さんにとっても同じなのかもしれません。

せっかく学校の先生が出してくれた課題ですから、できるだけ有効に活用しましょう。