新聞は作文の見本になるか

思考力トレーナーの永江です。

私は小学生向けに作文指導をしていますが、
大人向けにも文章の書き方をお伝えしたりもしています。
デキる塾でも文章を考えるワークやテーマがあります。

その中で、受講者・セミナー参加者の方から質問されることがあります。
「どんな文章がお手本になるんでしょうか」
と。

 

正直に言うと「ジャンル」で推奨することはなかなか出来ません。
学術書でも、小説でも、雑誌でも、書いた人によるとしか言えないんですね。

 

そんな中、
新聞を教育に活用するという取り組みが行われています。
かなり以前からあることですが、最近は昔よりも多くなっているような気がします。

新聞を切り抜いて行う調べ学習の有効性については、
先日も北陸中日新聞(東京新聞)で齋藤孝さんが述べておられました。

なにせ昨今のいろんな出来事について、
まさに5W3Hの必要なことを網羅して書かれているので、
学びのネタが満載なのが新聞です。

書かれている漢字が読めるような学年になれば、
とても有効な教材として活用できるのが新聞だと思います。

 

こんな背景もあってか、
作文のお手本に新聞が良いのではないか?と私に尋ねられる人もいらっしゃいます。

たしかに新聞社さんには文章作法のルールがあるはずで、
それに沿ってまとめられた文章群はお手本になりそうですよね。

しかし、正直にいうと、これも書く人によるといえます。

ものすごく読みやすく分かりやすい社説もあれば、
何が起こったのかを理解しづらい記事文章もあります。

社内のルールには沿っているはずなんですが、
分かりやすい文章というのは、さらにそれに加えるべきコツがあるんですね。

 

したがって、「新聞をお手本に」と尋ねてこられる人にはこうお話をしています。
「新聞の中から分かりやすい文章と分かりにくい文章を見つけ、
 分かりにくいものを分かりやすくする練習をしてください。」
と。

練習の題材とするには膨大な量の文章があります。
せっかくなのでこれを活用しましょう。

そして、お手本となる文章もあれば、そうでないものもあります。
どちらも題材になります。どちらも活用しましょう。
ただし、「反面教師」も含まれるので注意しましょうね。

 

なお、
新聞社さんには特定の主張があって、それにそって編集されるのも事実です。
作文のお手本とは別として、書かれている主張や情報のあ使い方にも注意が必要ですが、
これについては別の機会に触れたいと思います。

 

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