スポーツマンの5ヶ条から学ぶ

思考力トレーナーの永江です。

世間ではたまに「心」は胸にあるかのような言い方がされます。
私自身もそのように言うことがありますが、
実際には「心」はアタマの中にあり、思考のひとつだと私は考えています。

したがって、思考力トレーナーとして考えるものは、
「お勉強」の範囲だけにとどまることはなく
「心」と言われるカテゴリについても含まれます。

キーワードとしては
「心」「心構え」「精神」「ハート」「思い」
なども「思考」の範囲として考えています。

 

さて、
先日、ふとした機会をいただき、
アシックス創業者の鬼塚喜八郎さんが社員に伝えていたという
スポーツマンの5ヶ条を読み返しました。


広告業界や文章を書く人にとってはこの5ヶ条単体よりも
鬼塚喜八郎さん没後の広告コピーのほうがお役にたつかもしれませんが、
ちょっと長いのでここでは紹介しません。お許しください。

(第1条)
スポーツマンは、常にルールを守り、仲間に対して不信な行動をしない。

(第2条)
スポーツマンは、礼儀を重んじ、フェアプレーの精神に徹し、いかなる相手もあなどらず、たじろがず、威張らず、不正を憎み、正々堂々と尋常に勝負する。

(第3条)
スポーツマンは、絶えず自己のベストを尽くし、最後まで戦う。

(第4条)
スポーツマンは、チームの中の一員として時には犠牲的精神を発揮し、チームが最高の勝利を得るために闘わなければならない。そこに信頼する良き友を得る。

(第5条)
スポーツマンは常に健康に留意し、絶えず練習の体験を積み重ね、人間能力の限界を拡大し、いついかなる時でもタイミング良く全力を発揮する習慣を養うことが必要である。

「スポーツマン」の部分を色々な主体に置き換えて考えることが出来ますね。
「自分」「私」「メンバー」「組織人」「社会人」「人」……etc
人によっては誤解されるパターンもありそうですが…。

 

この5ヶ条は鬼塚喜八郎さんが考えられたものではなく、
古代の競技精神から現代の社員へと彼が引き継いだものです。
アシックスの企業理念を体現しているともいえる社名も
帝政ローマ時代の風刺作家ユベナリスの下記のような言葉が由来となっているそうです。

もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ
(“Anima Sana in Corpore Sano”)

 

長く伝え続けられ、それぞれの時代で大切にされる言葉。
私のような凡人が短時間で紡いだ言葉とちがって
それは揺るぎない真実や道理を含んでいるように思います。

過去の偉人たちから学べることは大いにあります。
語り継がれる言葉を自分に置き換えて考えられる思考が必要です。